MAGNUMのボブ・カトレイがバンドの終焉を発表

バンドの中心人物トニー・クラーキン<g>を1月7日に失ったMAGNUMが、約50年に及ぶバンドの歴史に終止符を打つことになった。

これは、バンドのSNSに投稿されたボブ・カトレイ<vo>のビデオ・メッセージで発表されたもの。ボブは、ファンに対して次のようなメッセージを送っている。
「やあ、みんな、ボブだ。こんなことは言わずに済ませられれば良かったんだけど、トニーがいない状態で続けることは僕には本当に無理なんだ。どうか許してくれ。そして、僕の気持を判ってもらえたらと思う。最近ずっとこの件について考えてたんだ。
トニーを失って、我々は導いてくれる光を失った。バンドを支える大きなパワーを失ったし、ソングライターを失ったし、プロデューサーを失ったし、ギタリストを失った。このバンドにとって彼がすべてだった。僕にとって彼がすべてだった。これまで50年間、僕達は常に一緒にいた。ツアーでもスタジオでも、僕はいつも彼の横にいて、一緒に仕事をしていた。トニーと一緒に素晴らしい人生を送ってきた。でも、今はもう僕が何とかできる状況ではないんだよ。トニーなしで続けていくことは僕にはできない。
将来、僕が何らかの形で姿を現わすことはあるかもしれないよ。それは判らない。でも、このまま続けていくのは無理だ。あまりにも悲しすぎる。すべてが悲しすぎる。
だから、理解してもらえたら嬉しい。君達は素晴らしかった。最高のオーディエンスだったよ。君達のおかげでバンドは何年も何年も続けることができたし、何枚も何枚もアルバムを出すことができた。そのことを感謝している。
みんな、元気でね。トニーの音楽をいつも心に留めておいてくれ。僕もそうするから。常にMAGNUMを自分の中に留めておく。そして、どこへ行く時も僕の中にはトニーがいる。
みんな、愛してるよ。君達は最高だった。でも、僕は身を引く時が来たんだ。これが最後のカーテンコールだよ。またいつか会おう。元気でね。さようなら」


トニー・クラーキンは、昨年12月中旬に、珍しい脊椎の病気であると診断され、MAGNUMは今年4月から予定されていたツアーをキャンセル。その脊椎疾患は、治癒は難しいものの命に関わるものではないとのことで、バンドは今後の活動プランを練り直していたが、ニュー・アルバム「HERE COMES THE RAIN」のリリースを5日後に控えた1月7日、トニーは天国へと旅立ってしまった。

                              

MAGNUM
「HERE COMES THE RAIN」

2024年1月12日発売

<収録曲>
01. Run Into The Shadows
02. Here Comes The Rain
03. Some Kind Of Treachery
04. After The Silence
05. Blue Tango
06. The Day He Lied
07. The Seventh Darkness
08. Broken City
09. I Wanna Live
10. Borderline

Line-up:
Tony Clarkin – Guitars
Bob Catley – Vocals
Rick Benton – Keyboards
Dennis Ward – Bass
Lee Morris - Drums
 
Magnum
- The Seventh Darkness (Official Lyric Video)

 
Magnum
- Blue Tango (Official Video)

 

「HERE COMES THE RAIN」は、通常のCDの他、CD+DVD、ボックスセット、様々なグッズ付きバンドルなどでもリリースされる。詳しくはこちら

pic:Rob Barrow
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