【BURRN! 4月号ちょい読み】

ARCH ENEMY──マイケル・アモットが明かす衝撃的シンガー交代劇の裏側

BY TAKA OKUNO

昨年末に大々的に報じられたとおり、ARCH ENEMYは三代目シンガーのアリッサ・ホワイト=グラズと袂を分かった。アリッサは脱退声明のすぐ後、ソロ活動への移行を公表したが、ARCH ENEMY側は次なるラインナップについては2ヵ月以上に亘って沈黙を貫いていた。そしてこの2月19日、彼らはニュー・シンガー、ローレン・ハートを迎えた編成で録音した新曲 “To The Last Breath” をデジタル配信、同曲のビデオも公開した。ローレン・ハートは、カリフォルニア州アナハイム出身であり、これまでMACHINE HEADやSOULFLY等での活動でも知られるギタリスト、ローガン・メイダーが率いるONCE HUMANに在籍してきた人物である。アリッサの脱退、そしてローレンの加入について、彼らとしては当面どの媒体とのインタビューに応じるつもりはなかったのだが、最も古く深い関係性のある本誌からの取材依頼ということで、2月初旬の某日、マイケル・アモット〈g〉が応えてくれた。

──先月末、あなたはプライヴェートで日本旅行に来ましたが、それについては後ほど訊くとします。あなたは本誌のコラムで「日本のARCH ENE­MYファンは驚いたのかもしれないが、俺達としてはこうなることは前々から判っていた」という旨のことを書いていました。「こうなること」とはアリッサの脱退です。彼女がバンドから抜けるという兆しはいつ頃からあったのですか?

マイケル・アモット(以下M):
俺達自身も、本当にぎりぎりまで、確信が持てなかったんだ。そうだな、去年の11月頃かな。袂を分かつ時というのはそういうものなんだろうが、ゆっくりと悪化していって、終わりが来そうだと感じる…。誰もハッピーではない状況だ。(苦笑) まあ、時にはそうなる方が良いのかな…。確かに恐いことだよ、大きな変更をする…シンガーと別れるというのは。だが、時にはそういった変化は必要になる。続けていくために。でも、この1年ほど、総てが困難になっていると感じていた。俺達は別々の…。お馴染みのよくある話で、相違が生じてきた。(笑) 1つの理由が原因というのではない。それこそ100ぐらい理由があって、その中には私的なものもあった。最終的には、一緒に新しい音楽を作るのが不可能になった。一緒に書いたり、俺達が望む形でパフォームしたりするのが…。ヴィジョンの違いということだ。

──昨年末、ARCH ENEMYとアリッサ双方から、袂を分かったことを告げる声明が発表されましたが、そこには具体的な理由は書かれていませんでした。今のお話からすると、様々なことが積み重なった末の別離、ということになるのですね。具体的に「これ」という理由があったというのではなく。

M:
そういうことだ。実際、あまりにも沢山の理由があった。色々なレヴェルでお互いが別々の方向に進んでいると気づく時というのは、そういうものなんだ。

──発表に至るまでには、彼女とバンドとの間で、話し合いは何度か持たれたのでしょうか?

M:
ああ、去年、何回かミーティングやあれこれをやって…。コミュニケーションを取り、共通の基盤を見出そうとした。だけど、最終的には彼女が望んでいることと俺達が望んでいることは全く違うというのが判った。結局のところ、ARCH ENEMYは俺のバンドで、俺のヴィジョンで、俺が創り出したものだからね。俺達は俺の道を進まなくてはいけない。

──そうですね。そして、合意や共通点を見つけるには至らず、「終わり」ということになったのですか?

M:
どうだろう…。総てがあっという間に進んだからね。大々的なヨーロッパ・ツアーを終わらせたのが…11月の頭だったと思う。ドイツでね。そこから各自が家に戻って、それが、俺達が最終的な結論を出した時だった。

──もしかしたら、友好的な別れと呼ばれるものではないかもしれませんが…。

M:
そうだね。(笑)

──少なくとも大人としての分別がある別れではあったのですか?

M:
ああ。(笑) 長い目で見れば、どちらにとってもこれで良かったと思う。それが俺の見解だ。俺は悪い感情も何も抱いていない。彼女に対しても。俺はここ数年の間に俺達が彼女と一緒にやってきたコラボレーションにとても満足している。それが終わりを迎えたというだけのことだと思う。

──トゥルーパー・エンタテインメントの宮本氏は「(2023年に脱退した)ジェフ(ルーミス)もアリッサも、ARCH ENEMYの過酷なツアー・スケジュールについていけなくなったのでは?」と推測していました。彼の説は当たっていますか?

M:
それも含まれているよ。ARCH ENEMYはもっとツアーをやりたいと思っていたし、もっと違うやり方でツアーをやりたいと思っていた。ジェフがバンドから去った時、彼は「スケジュールに合わせられなくなった」と言っていた。それが理由の1つだった。アリッサの場合…。どうなんだろうな。彼女は違うタイプのツアーをやりたかったのかもしれない。その辺りの違いだよ。最終的には俺達は総てに関して見解が違っていた。どういう風に前進していくかについて。共通の基盤は必要だからね。そこから総てを組み立てていける基盤だ。考え方が全く違っていると、難しくなってしまう。俺達は意見が一致しないことに疲れていったんだと思う。

──アリッサはバンドからの脱退声明のすぐ後、ソロ活動を始めることを公表して新曲を発表しました。彼女はバンド活動よりもソロ活動の方に興味が移っていったのでしょうか? 彼女に訊くべき質問かもしれませんが。

M:
(笑) それは本当に俺には何とも答えられない質問だね。本当に知らないんだ。

──昨年のツアーは、新しいシンガーの調査をしながら行なっていたのでしょうか? もしそうなら複雑な状況だったと察します。ポール・ディアノの後任を調査しながらツアーを行なっていた1981年の夏のIRON MAIDENと重なります。

M:
俺に判っていたのは…。俺達は、1年くらい前から、総てが凄く上手くいっているわけではないと感じていた。バンドのケミストリーに関して。だけど同時に、俺はそういった駆け引きみたいなものはやりたくなかった。秘密裏に計画を進めるとか…。あまりにも複雑になり過ぎる可能性があるし、そういう状況は全く快適なものではない。だから色々なことは…去年のツアーが終わるまでは、最終的な決断は脇に置いておこうとしたんだ。

──ツアー中は、具体的なことは何も進めていなかったということですね?

M:
そのとおり。ただツアーに集中して、どうなるか様子を見ていた。俺達、去年はツアーに関しては2本やっただけだったからね。北米ツアーを4月と5月にやって、ヨーロッパ・ツアーを10月と11月にやった。去年、俺達がやったのはそれだけだった。集中すべきだったのはそれらの2本のツアーだった。やり遂げることだけを考えていたし、実際、俺達はやり遂げたよ。

──MACHINE HEADやSOULFLYにいたローガン・メイダーのバンド、ONCE HUMANに在籍しているカリフォルニア出身のローレン・ハートが新たに加わりました。彼女がARCH ENEMYの四代目シンガーとなった経緯を聞かせてください。以前、ツアーやフェスティヴァル等で共演したことはあったのでしょうか?

M:
いや、なかったよ。(笑) 実は、俺は彼女に会ったことすらなかったんだ。(笑) 見たこともなかった。

──では、どういう経緯で見つけたのですか?

M:
彼女が…彼女のバンドが最初のレコードをリリースした時のことは憶えている。2014年か2015年のことだと思う。その時にチェックはしていた。そして今、俺達は幾つかの異なる選択肢を用意した。共通の友人が何人かいて、そして彼女に連絡を取り始めた。その時点から、総てがあっという間に進んだんだ。俺は彼女がヴォーカル面でやれることが気に入った。それに彼女は、今のところ、どんなバンドでも特にアクティヴな活動はしてはいないから、別のバンドから盗む必要がなかった。これは凄く重要なポイントだ。



続きはBURRN! 2026年4月号で!

────────────────

※以下、公式インフォメーションより。

 

ARCH ENEMY
BLOOD DYNASTY JAPAN TOUR 2026

 

[大阪]
2026/4/14(火)Zepp Osaka Bayside


開場・開演    OPEN 18:00 / START 19:00
チケット    1Fスタンディング ¥11,500 (税込/1Drink別)
2F指定席 ¥15,000 (税込/1Drink別)

チケット発売日    3/14(土)10:00am〜
チケット先行    クリエイティブマン 3A 会員先行
期間:2/21(土)15:00~2/25(水)18:00
クリエイティブマン モバイル 会員先行
期間:2/21(土)18:00~2/25(水)18:00

INFO    キョードーインフォメーション:0570-200-888


[東京]
2026/4/17(金) EX THEATER ROPPONGI

開場・開演    OPEN 18:00 / START 19:00
チケット    スタンディング ¥11,500 (税込/1Drink別)
指定席 ¥15,000 (税込/1Drink別)
チケット発売日    3/14(土)10:00am〜
チケット先行    クリエイティブマン 3A 会員先行
期間:2/21(土)15:00~2/25(水)18:00
クリエイティブマン モバイル 会員先行
期間:2/21(土)18:00~2/25(水)18:00

INFO    クリエイティブマン:03-3499-6669 (月・水・金 12:00〜16:00)


[東京]
2026/4/18(土) 豊洲PIT

開場・開演    OPEN 17:00 / START 18:00
チケット    ¥11,500 (税込/All Standing/1Drink別)
チケット発売日    3/14(土)10:00am〜
チケット先行    クリエイティブマン 3A 会員先行
期間:2/21(土)15:00~2/25(水)18:00
クリエイティブマン モバイル 会員先行
期間:2/21(土)18:00~2/25(水)18:00

INFO    クリエイティブマン:03-3499-6669 (月・水・金 12:00〜16:00)


公演公式サイトはこちら

────────────────

THE WORLD'S HEAVIEST HEAVY METAL MAGAZINE

BURRN! 2026年4月号

<巻頭大特集>

◆MICHAEL MONROE
不屈のカリスマ、マイケル・モンロー率いるバンドからロックン・ロールの最高傑作が登場! 現ラインナップが完成して12年以上も不動の体制が続いているバンドのメンバー全員に個別インタビューを敢行し、最新作「OUTERSTELLAR」の魅力を深掘りした全29頁の巻頭大特集!!

<独占スクープ>
◆ARCH ENEMY

アリッサ・ホワイト=グラズの後任としてローレン・ハートを迎えたARCH ENEMYのマイケル・アモットが、シンガー交代劇の真相を本誌だけに語った全世界独占インタビュー!

◆2025年度BURRN!読者人気投票結果発表!

<独占会見>
◆ポール・ギルバート

約10年ぶりの“全編ヴォーカル入り”ソロ・アルバム「WROC」発表! アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが礼儀作法を説いた本から書いた歌詞とは…!? AIとのやり取り、曲作りやギター・プレイの発想の源、オジー・オズボーンやエース・フレーリーへの想いまでたっぷり語った独占インタビュー!
LAMB OF GOD
EXODUS
GLAMOUR OF THE KILL
 他


<来日>
◆マイケル・シェンカー

UFOの楽曲のみを演奏したマイケル・シェンカーの日本武道館公演の模様を詳細にリポート!
DESTRUCTION
キコ・ルーレイロ
ブライアン・アダムス
 他

ポスター>
HELLOWEEN


BURRN! 2026年4月号

A4判/144頁/定価1,200円(税込)/2026年3月5日発売

この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

BURRN! 2025年4月号

BURRN! 2025年4月号

1,200円
METALLION Vol.74

METALLION Vol.74

1,000円
METALLION Vol.70

METALLION Vol.70

1,000円
メタル現場主義

メタル現場主義

1,760円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ