【BURRN! 5月号ちょい読み】
DREAM THEATER──マイク・ポートノイ復帰、2部構成で繰り広げた圧巻の武道館公演
BY TOMOYUKI YAMAZAKI
開演前、ステージを隠す垂れ幕には “DREAM THEATER XXXX” と書かれている。
ギタリストのジョン・ペトルーシとベーシストのジョン・マイアング、そしてドラマーのマイク・ポートノイがMAJESTYを結成したのが1985年。それからDREAM THEATERを名乗るようになったバンドはプログレッシヴ・メタル界の頂点を極め、“The Alien” は2022年のグラミー賞“ベスト・メタル・パフォーマンス”部門を受賞。日本でも『ラウド・パーク』や『ダウンロード・ジャパン』といったフェスでヘッドライナーを務め、単独ツアーでは日本武道館を常打ち会場とするなど熱狂的な支持を得ている。今回の来日公演は40周年のセレブレーション、そして13年間脱退していたマイクの復帰というビッグ・イベントもあって、武道館公演に六本木EXシアターを追加。大阪・豊橋公演はソールドアウト、岡山公演も順調という大盛況ぶりだ。ツアー初日となる武道館は2階席のてっぺんまで観客で埋まり、開演前からざわめきのエコーが広がっている。(ちなみに“40”はローマ数字で本来 “XL” となるべきだが、“特大サイズ” と誤解されるのを避けたのか、あるいは字面がカッコイイからか、“XXXX” と表記されている)
会場内のざわめきにはもうひとつの理由があった。バンドの40周年ツアーは2024年10月にスタート。11月にパリでレコーディングされたライヴ・アルバム/映像作品『QUARANTIÉME : LIVE Á PARIS』はキャリアを網羅するオールタイム・ベスト選曲だった。だがその後、彼らはスタジオ新作「PARASOMNIA」を発表。北米ツアーは同アルバムの完全再現を含んでいた。新旧のクラシックスに文句があろう筈がないし、ニュー・アルバムをライヴで聴きたい!というニーズもある。来日前のインタビューでキーボード奏者のジョーダン・ルーデスは「まだ決めていないんだよ」とトボケていたが、はたして曲目構成はどうなる!? バーナード・ハーマン作曲による映画『サイコ』テーマ曲が流れ、焦燥感をかき立てながら、照明がパッと消えた。
そして流れたのが “Metropolis Pt.1 : The Miracle And The Sleeper” のイントロだ。DREAM THEATERをワールド・クラスに押し上げたセカンド・アルバム「IMAGES AND WORDS」(1992年)のハイライト・チューンのひとつであるこの曲は1992年の初来日ライヴのオープニング・ナンバーであり、日本のファンとの絆を決定づけた曲でもある。ただ大きく異なっているのは、当時の観衆があまりのテクニカルなプレイの応酬に唖然として無言になってしまったのに対し、今回は大きな声援で迎えられたことだ。DREAM THEATERの音楽はもはや奇異なものではなく、ヘヴィ・メタルの支柱にドッシリと腰を据えている。
大胆でヘヴィ、それでいて繊細でディテールにこだわるのは彼らの演奏だけではなく、ステージ・ヴィジュアルについても言えることだ。バンドが背にするスクリーンには曲調や歌詞を反映した映像が投影される。ただそれはイメージを限定させるのではなく、さらに増幅させていく。“Metropolis Pt.1” を演奏するバックでは摩天楼のあいだを飛行船や気球が飛び交う、映画『メトロポリス』にも似たレトロ・フューチャーな光景が映し出された。
続きはBURRN! 2026年5月号で!
2. Night Terror
3. A Broken Man
4. Dead Asleep
5. Midnight Messiah
6. Are We Dreaming?
7. Bend The Clock
8. The Shadow Man Incident
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40周年公演を収めた映像作品リリース、そして次なるスタジオ・アルバムへ……
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