藤木昌生の密かな楽しみ Vol.18 ~ このへんのアルバム、聴き逃してませんか?
このコラムの前々回Vol.16で紹介したTHE UNCROWNEDの新作「WITNESS」が21日にリリースされましたが、皆さんもう聴いてもらえましたか? リスナーそれぞれいろいろな感想があると思いますが、SNSなどを通じてギタリスト/ソングライターのTakeshiに感想を送ってあげてもらえればと思います。それはきっとSHALも見ていると思うので。「こういう部分が気に入らなかった」みたいな感想でもいいと思いますよ。黙っているよりも何か言ってもらった方が、作り手としては間違いなく参考になるはずなので。
すでにチェックしている方もいるかと思いますが、SHALのお兄様がツイッターを通じて生前のSHALのいろいろな情報をアップしてくれています。ファンにとってはSHALの知られざる一面に触れることができる、とても貴重で嬉しい情報ばかりなので、興味のある方はぜひ下記のツイッター・アカウントをチェックしてみてください。天国のSHALは「ちょっと、恥ずかしいからやめてよ!」と怒っている可能性大だと思いますが(笑)、まあ、そこは我慢してちょうだいよ。悪いね、SHALちゃん!
https://twitter.com/SHAL_no_ANCHAN
さて、今回のこのコラムは「このへんのアルバム、聴き逃してませんか?」ということで、僕が最近聴いて良いと思ったアルバムだけど、世間的にはそれほど注目されていなさそうな作品をピックアップしてみました。「そんなバンド知らなかったよ」という人、あるいは、知っていたけど何となく聴くのを後回しにしていた人は、ぜひ動画サイトやサブスクなどでも試聴してみてください。
「FIRST BITE」
『Frontiers』からデビューした多国籍バンド。3人がセルビアのALOGIAのメンバーだと聞いてオッ!と思ってしまいました。15年~20年前くらいにディスクヘヴンでALOGIAのアルバムを何枚か買ったことがあったので。ALOGIAの音は忘れてしまっていたけど、このBIG DEALの音は溌剌として勢いのあるハード・ポップで、北欧的な透明感も漂っている。曲の良さは、メンバーの中にアレッサンドロ・デル・ヴェッキオがいることと深く関係していそう。これだけ作品内容が良いのに日本盤が出なかったのは、女性メンバーの雰囲気が日本人好みじゃなかったからかな?
「BROTHERS IN ARMS」
メロハー愛好家にはお馴染みのプロジェクト。シンガーがジョー・リン・ターナーからロニー・ロメロに代わった時、ジョーが「俺は聞いてないぞ」と憤慨したエピソードは笑っちゃったけど、今回は久々に(?)強い手応えが感じられるアルバムではないでしょうか。曲の充実度という点でね。MVがリリースされているシングル曲よりも良い曲がたくさんあると思うので、ぜひアルバムをチェックしてみてください。
「COMING HOME」
スーパー・バンド商法に乗り出した『Frontiers』のネタのひとつ。メンツ的に今イチのような気がするし、「マイケル・スウィートのICONICはチェックしたけど、ロバート・スウィート&ペリー・リチャードソンのCLEANBREAKは後回し」というSTRYPERファンも結構いそうだけど、いやいや、このCLEANBREAKは侮れませんぜ。僕としてはICONICよりこっちの方がいいと思います。
「EAT YOUR HEART OUT」
スウェーデンから登場した新人。80年代リヴァイヴァルな音楽性を売りにしたバンドだけど、80年代メタルといっても王道のLAメタルというよりはもうちょっとマイナーな路線、たとえばWITCH CROSSとかGRAVESTONEあたりを想起させるサウンドが余計にマニア心をくすぐるんじゃないでしょうか。
「TRIUMPH & TRAGEDY」
これはたまたまYouTubeの自動演奏で曲が流れてきて存在を知ったバンド。調べてみたら、昨年11月にちゃんと日本盤がリリースされていました。これも80年代リヴァイヴァルな音楽性のバンドだけど、北欧やイタリアではなくスペインのバンドだというのが嬉しいじゃないですか。
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