オジー・オズボーン 世界のファンが注視した葬儀と息子ジャックによる追悼動画…死後のニュースを振り返る
▲オジーの公式Instagramより。
★7月30日 地元バーミンガムでの葬列に数千人のファンが参加
オジーの逝去から8日後、現地時間7月30日に葬列と非公開の葬儀が地元バーミンガムで行なわれ、数千人のファンが参加した葬列の模様がライヴストリーミング配信されました。
現地時間の午後1時、オジーの遺体を乗せた車は、地元のブラス・バンドが “Iron Man” や “Crazy Train” を演奏する中、ファンで埋め尽くされたブロード・ストリートをゆっくりと進み、メンバーの姿をあしらった “メタル・ベンチ” が設置されているBLACK SABBATH橋へと向かいました。
この場所には、オジーの死後にファンが残した膨大なメッセージや献花があり、夜通し祈りが捧げられており、車から降りた妻のシャロンや子供たちは、ファンの声援に支えられながら花を手向け、シャロンがファンにピースサインを掲げた後、彼らを乗せた車は、葬儀が行なわれる非公開の場所へと出発しました。
葬列の道路は午前7時から封鎖され、早めの来場を呼び掛けていたバーミンガム市のザファル・イクバル市長は、次のように語っていました。
「家族葬に先立ち、市として、彼にふさわしい威厳ある葬列を支援することが重要でした。この瞬間が彼のファンにとってどれほど意味のあるものであるか、私たちは理解しています」
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★7月31日 自宅敷地にオジーが埋葬される
葬儀の翌7月31日、オジーの遺体はバッキンガムシャーの自宅敷地内にある湖の近くに埋葬され、家族や親戚のほか、BLACK SABBATHのメンバー3人、METALLICAのジェイムズ・ヘットフィールド、エルトン・ジョン、SLIPKNOTのコリィ・テイラー、ザック・ワイルド、マリリン・マンソン、ヤングブラッド、ロブ・ゾンビらが葬儀に参列しました。
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★8月5日 オジーの死因が判明
ニューヨーク・タイムズ紙が、オジーの死因は心臓発作だったと発表しました。
この発表は、オジーの娘エイミーがロンドンの登記所に提出した死亡証明書に基づくもので、タイムズ紙が入手した死亡証明書には、オジーの死因として「(a) 病院外での心停止 (b) 急性心筋梗塞 (c) 冠動脈疾患および自律神経機能不全を伴うパーキンソン病(複合的原因)」と記されているそうです。
デイリー・メール紙は以前、7月22日の午前10時半にバッキンガムシャー州にあるオジーの邸宅に救急ヘリが派遣され、治療に2時間を費やしたものの、オジーは家族に見守られながら息を引き取ったと報じていました。
また、航空機の動向に関するデータを収集・報告するFlightradar24によると、救急ヘリは邸宅からロンドン郊外のヘアフィールド病院まで(心停止状態の)オジーを搬送し、エンジンを作動させたまま病院で約1時間滞在していたそうです。
▼7月31日〜8月3日に開催された「Lollapalooza 2025」でもオジーを追悼。
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★8月6日 ジャック・オズボーンが父との思い出をコラージュした追悼ビデオ公開
オジーの息子ジャックが、「Some Memories of My Father」(父との思い出)と題した追悼ビデオを公開しました。
この動画は、ジャックが幼少期にハワード・スターンのラジオ番組に出演した映像から始まり、続いてジャックとオジーが長年一緒に過ごした写真が映し出され、動画全体を通して、オジーのバラード曲 “So Tired” 」(1983年「BARK AT THE MOON」収録)が流れています。
ジャックは、動画と共に次のメッセージを掲載しています。
「父が亡くなってから、何も投稿したくありませんでした。心があまりにも傷ついていたからです。父は長々とした話が大嫌いだったので、短くまとめます。
彼は多くの人にとって様々な存在でしたが、彼を『お父さん』と呼べるごく少数の一人になれた私は、幸運で恵まれていました。悲しみと悲嘆で胸が締め付けられる思いですが、同時に愛と感謝の気持ちで胸がいっぱいです。父と過ごした14,501日。それがどんなに素晴らしいことか、今ならよくわかります。
父のことを最もよく表しているのは、次の言葉だと思います。
ハンター・S・トンプソンはかつてこう言いました。
『人生とは、美しく保存された体で無事に墓場にたどり着くことを目指す旅ではなく… 立ち込める煙の中で横滑りしながら完全に使い果たされ、完全に疲れ果て、“わあ! なんて素晴らしい旅だったんだ!” と大声で叫ぶことである』
それが私の父でした。父は精一杯生きました。
パパ、愛してるよ」
▼動画を掲載したジャックのInstagram。
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“BACK TO THE BEGINNING” での盛大なラスト・ショウからほぼ間を置かずの訃報。あまりの衝撃にオジー・ロスから立ち直れていないというメタルヘッズも多いことでしょう。しかしオジー死すともメタルは死せず。今は彼の遺してくれた名作の数々を聴いて、偉大なる功績に敬意を表することとしましょう。
なお、バーミンガム博物館&美術館(Burmingham Museum and Art Gallery)には弔問者のための記帳コーナーが設置され、こちらでは「Ozzy Osbourne : Working Class Hero」展も開催されています(8月いっぱいの開催予定)。
▼展示会「Ozzy Osbourne : Working Class Hero」の開催延長を伝えるオジー公式Instagram。
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『BURRN! 2025年9月号』

●巻頭大特集
オジー・オズボーンの生前最後のライヴとなった『BACK TO THE BEGINNING』を徹底リポート
オリジナルBLACK SABBATH、OZZY OSBOURNE BANDの他、METALLICA、GUNS N' ROSES、SLAYER、PANTERA、スティーヴン・タイラー等々、豪華出演陣が“オジーのラスト・ショウ”を盛り上げた10時間に及ぶ一大イベントをカラー24ページで大特集!
【METALLICA】
1996年にMETALLICAが発表した問題作「LOAD」をジェイムズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒ、カーク・ハメットがそれぞれ現在の視点で振り返る貴重なインタビュー
【IRON MAIDEN】
1980年から1992年までの楽曲を披露する『RUN FOR YOUR LIVES WORLD TOUR』のフィンランド公演の模様を現地からリポート
他にANGRA、陰陽座、FIVE FINGER DEATH PUNCH等
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A4判/272頁予定/本体予価5,400円+税/8月20日発売予定
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■既刊書籍『マスター・オブ・ブラック・サバス』からの転載や内容の重複は一切なし。
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