今秋最終ジャパン・ツアーを敢行するNIGHT RANGERが現在進行している北米ツアー演奏曲目にオジー・オズボーンの“Crazy Train”を追加中

ロックの世界は夏のツアー・シーズンまっただなか。オジー・オズボーンの急逝後、じつにさまざまなミュージシャンたちが世界のあちこちのライヴの現場やツアー先でのインタビュー取材などでオジー追悼の意思を表明しておりオーディエンス撮影動画もネットに数多くアップされているのでそこは各々ネット上に公開されたプライヴェート動画の山から自己責任で探しだしてみていただきたいところだが、今秋10月の最終ジャパン・ツアーが近付いてきたNIGHT RANGERも現在進行中の北米ツアーのセットリストにオジーの“Crazy Train”を追加している。

NIGHT RANGERは2008年のFIREHOUSEとのジョイント来日ツアーのステージでアンコールとしてFIREHOUSEとのジャム・セッション的に“Crazy Train”を初演して以来これまでもたびたびこの曲をライヴのセットリストに組み込んでおり、今回の北米ツアーでもオジー引退イベントやオジー逝去の報が伝えられる前からこの曲が演奏曲目に加えられていたが、いまでは完全にブラッドが全身全霊を込めたオジー追悼コーナーに切り替わっているようだ。

オーディエンス撮影の動画はこちら。

オジーとNIGHT RANGERというとアーティスト・イメージの点では一見縁遠そうに思えるかもしれないが、ブラッド・ギルスはNIGHT RANGERのアルバム・デビュー以前、82年のオジー・オズボーン初来日公演でランディ・ローズ(同年3月に事故で急逝)の代役を務めてバンドの一員としてステージに立っていた人物にほかならない。

82年秋には来日公演後にブラッドをフィーチュアした編成でレコーディングされたオジーのライヴ・アルバム「SPEAK OF THE DEVIL」もリリースされているが、同作はBLACK SABBATHナンバーのみという特殊なライヴ盤。しかしオジー初来日公演の体験者にとっては初めて生で観るオジー・バンドのギタリストはブラッドだったわけで、ランディのフレーズをかなり丁寧に再現しながら豪快なアーミングと妙にステージ慣れした挙動で「存在を伝えられてはいたもののまだ観ぬブラッドのバンド(=NIGHT RANGER)」への期待を高めたオジーのファンも少なくなかったはずだ。ちなみにオジー初来日公演のステージではもちろん“Crazy Train”も披露されていた。

オジー/NIGHT RANGER(ブラッド)/日本にはそんな因縁もある。NIGHT RANGER「さよなら公演」の本質にはあまり関係ないハナシだが、来たる彼らの“FAREWELL JAPAN The 《Goodbye》 Tour”のセットリストにオジー追悼の“Crazy Train”が残るかどうか、オジーのファンもNIGHT RANGERのファンもちょっと注目しておいてほしい。

・コンサート・インフォメーション:
ウドー音楽事務所

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