訃報:BLACK DAHLIA MURDERのフロントマン、トレヴァー・スターナドが41歳で急逝

アメリカのデス・メタル・バンドBLACK DAHLIA MURDERのオリジナル・メンバーのトレヴァー・スターナド<vo>が5月11日に急逝した。41歳だった。

この訃報はバンドがSNSを通じて発表したもので、そこには次のようなコメントが記されていた。
「深い悲しみと共に、トレヴァー・スコット・スターナドの他界をお知らせします。息子として、兄弟として、良き時代のシェパードとして、彼は会う人すべてに愛されました。彼は音楽の生き字引でした。彼はハグが大好きな人で、作家で、本当に世界最高のエンターテイナーの1人でした。彼の歌詞は世の中に様々な物語や呪い、恐怖や奇抜さを提供していました。皆さんのショウになることが彼の人生だったのです」

死因は公表されていないが、上記のコメントの最後に自殺防止団体の連絡先が記載されていたことから、その線が有力ではないかとの推測がなされている。

トレヴァーは昨年11月、数週間前に母親が突然亡くなったことで大きな精神的ダメージを受けていることを次のような言葉で綴っていた。
「40歳になってもやっぱりキツいよ。母親とは親しかったんだ。迷子になった幼い子供のような気分だよ。こういう事態に対処して乗り越えてきた多くの人々は称賛に値するね」

また、昨年4月のインタビューでは、自身が鬱病とアルコール依存症と闘っていることも告白しており、その中で下記のような発言もしていた。
「たとえデス・メタル・バンドであろうと、多くの視線が注がれ、たくさんの裁きを受けることになる。正気の沙汰じゃないね。俺達はボーイズ・バンドじゃないし、俺はハンサムである必要はない。そんなこと誰が気にするよ? でも、人々は俺を叩きまくるんだ。ネット上で何度デブと言われたか数え切れない。文字どおり正気の沙汰じゃないよ。こういう仕事をするなら面の皮が厚くなきゃいけないんだ。でも、時間の経過と共に間違いなく精神はボロボロになっていく。自分ですべてのSNSをやって、あらゆる匿名の誹謗中傷の矢面に立っていると、自信喪失になっていき、不安が増大していく。バンドがビッグになればなるほど、俺はより多くの視線にさらされて、それだけプレッシャーも増してくるんだ」

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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