マイケル・アモット率いるアグレッシヴ・ヘヴィ・メタル・バンド、通算12作目を完成!
新ラインナップでの再出発について、バンドの新旧メンバー4人が個別取材で大いに語る!!

 2023年12月30日、通算11作目のアルバム「DECEIVERS」(2022年)に伴う世界ツアーが終盤に差し掛かっていた時期、ARCH ENEMYからジェフ・ルーミス<g>が脱退したことが報じられた。ジェフの脱退理由は「長期の世界ツアーを行なうバンドから退いて、より緩やかな創作活動を行なっていきたい」というものだった。ジェフはバンドの通算9作目でありアリッサ・ホワイト=グラズ<vo>加入第1弾である「WAR ETE­R­NAL」(2014年)のツアー途中でARCH ENE­MYに加入、かつて在籍していたアメリカ・ワシントン州シアトルのヘヴィ・メタル・バンド、NE­VERMOREでの活動やソロ・アルバムの発表でも既に名を挙げていた名手たるジェフの加入によりARCH EN­E­MYサウンドは更に前進することになり、ジェフが加わった後に制作した10作目「WILL TO PO­WER」(2017年)と「DE­CEIVERS」の2枚によって彼らの活動規模は以前にも増して拡大する結果となった。
 もとよりARCH ENEMYはメンバー交代の多いバンドだったが、その2014年以降ラインナップは固定、アリッサ、マイケル・アモット<g>、ジェフ、シャーリー・ダンジェロ<b>、ダニエル・アーランドソン<ds>という最強の陣営で、バンドのキャリアが終わるその日まで邁進していくものと信じて疑わなかった支持者は多かったはずだろう。しかし、今回の巻頭特集のインタビュー中でマイケル自身が語っているとおり、「どんなものにも変化は起こる」というのが実際のところだった。ここ数年のうちにジェフの中で音楽やツアーに対する考え方に変化が生じ、やがては他のメンバー達に対して彼自身の胸中を正直に打ち明けることになった。果たして両者は友好裡に袂を分かつことになり、既述のとおり2023年のツアーを最後にジェフはARCH ENE­MYから正式に離れることになったのである。
 しかし、そこは他ならぬARCH ENEMYのこと、彼らは決して停滞することはなかった。長年に亘って築き上げた人脈を最大限に活用して、優れた演奏技術を持つ後任ギタリストを新たに迎えたことをジェフの脱退と併せて公表することになる。その後任ギタリストとは、2018年にAR­CH ENEMYのツアーでジェフの代役を務めた人物であり、元ARCH ENEMYのクリストファー・アモット<g>のバンド、ARMAGEDDONにも在籍していたこともある米国人ミュージシャン、ジョーイ・コンセプシオンだった。1990年生まれのジョーイはコネティカット出身であり、そのコネティカットと隣接するニューヨークに2012年頃に移住したクリストファーのギター・レッスンを受けるようになったことをきっかけにARCH ENEMYとの接点が生じ、更には2013年にクリストファーが新天地にて活動再開させたARMAGEDDONに加入することになった。ジェフの脱退に際して、ARCH ENEMYは新たなギタリストを探す必要に直面することになったが、この巻頭特集のインタビュー中でマイケル自身が語っているとおり、特段に切迫した状況ではなかったようだ。ジェフの脱退、ジョーイの加入の詳細な経緯については、インタビュー本文をお読みいただきたい。因みに、ジョーイはジェフがかつて在籍していた、そしてジェフのAR­CH ENEMYでの前任者であるニック・コードルもかつて在籍していたシアトルのヘヴィ・メタル・バンド、SAN­C­TU­ARYの元メンバーであり、SAN­C­TUARYの2018年から2020年にかけてのツアーで演奏していたという経歴の持ち主でもある。ヘヴィ・メタル・シーンの人脈図はこうも入り組んでいるのか、とも再確認させてくれるメンバー交代であることを付け加えておきたい。

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〈EXCLUSIVE COVER STORY:巻頭特集〉
◆ARCH ENEMY

マイケル・アモット率いるアグレッシヴ・ヘヴィ・メタル・バンド、通算12作目を完成! 新ラインナップでの再出発について、バンドの新旧メンバー4人が個別取材で大いに語る!!

〈EXCLUSIVE LIVE REPORT:海外ライヴ・リポート〉
◆PANTERA

不朽のクラシックスと強烈なパフォーマンスで観衆を圧倒したヘルシンキ公演をリポート!

〈EXCLUSIVE INTERVIEW:インタビュー記事〉
◆TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA

鬼才トビアス・サメットが豪華ゲスト陣と作り上げたメタル・オペラ、10作目が登場!

◆NEMOPHILA
連続掲載インタビュー第2弾、葉月とハラグチサンが新作「Apple of my eye」を語る!

◆GOTTHARD
スイスの国民的人気ハード・ロック・バンドが5年ぶりのニュー・アルバムをリリース!

◆CRAZY LIXX
80年代スリーズ・メタルの再興を狙うスウェーデンの人気バンド、3年ぶりの新作発表!

◆WINGER
間近に迫った「最後の来日」の真意をキップ・ウィンガー&レブ・ビーチに直撃!

◆LOWEN
英国の新鋭が日本デビュー! イランの血をひく歌姫がその独自性の秘密を解き明かす!!

◆Unlucky Morpheus
華麗なる国産メロディック・スピード・メタル6人組がニュー・シングルをリリース!

◆SERENITY IN MURDER
現体制での第2弾発表、世界一美しいメロディック・デス・メタルはさらなる高みへ!

〈SPECIAL EDITION:特別企画〉
◆2024年度読者人気投票結果発表

栄冠は誰の頭上に…!? BURRN!読者が選んだ各部門“チャンピオン”を発表!

◆追悼企画:IN MEMORY OF JOHN SYKES
最上級の敬意と哀悼の意を込め、ジョン・サイクスの波乱に満ちた音楽人生を振り返る!

◆特別企画:グラミー賞とヘヴィ・メタル
世界で最も権威ある音楽賞がメタルをどのように捉えてきたのかを増田勇一氏が再考!

◆短期集中連載『Dream Weaver:夢を編む人~ミスター・ウドー物語』
多くのアーティストに敬愛された伝説のプロモーターの実像に迫る特別連載、第3回!

◆特別紹介『ゲディ・リー自伝 我が奇妙なる人生』
待望の日本版が刊行されるRUSHのゲディ・リー初の自伝より、一部をいち早くご紹介!

◆特別連載『Remembering Ronnie James Dio : Brother, Father, Teacher, Friend』
シャリー・フォグリオ記者が周辺の人々に取材して綴るロニー回想録、第55回!

◆特別連載『TALES FROM THE FRONTLINE』
英国人記者ハワード・ジョンソンの回顧録:GIUFFRIA

〈SPECIAL LIVE REPORT IN JAPAN:ライヴ・リポート〉
◆THE ALMIGHTY

オリジナル・ラインナップで初の来日が実現、バンドもファンも完全燃焼のライヴ!

◆LINKIN PARK
奇跡の復活を遂げた新生LINKIN PARK、その新時代の幕開けを予感させる絶景とは!?

◆『EXTREME THE DOJO VOL.35』【出演:CAVALERA、MELT-BANANA、SIGH】
カヴァレラ兄弟が“オリジナルSEPULTURA”として当時のナンバーを熱演!

◆首振りDolls
いつか武道館へ――決意も新たに『ジェットボーイジェットガール』ツアー完遂!

◆THE冠
日本のメタルの炎を守るのは誰だ!? 『YOUR NAME IS HEAVY METAL』最終公演!

〈POSTER:ポスター〉
◆John Sykes [R.I.P.]


※ウイリアム・ヘイムス氏の撮影裏話『Man Of Two Lands』、元BURRN!編集部員の奥野高久氏がHM/HRの歴史について綴る『WAKE UP AND SMELL THE RECORD』といった新コラムも好評連載中! 増田勇一氏のコラム『MUSIC LIFE』、喜国雅彦氏の『ROCKOMANGA!』、落語家・立川談四楼師匠の『そこでだ、若旦那!』、オーディオ専門店『ザ・ステレオ屋』店長・黒江昌之氏の『THE STEREO XXCKING』、梶原崇画伯の部屋、書評(古屋美登里氏)・映画評(岩沢房代氏)やアーティスト(ARCH ENEMY/SPIRITUAL BEGGARS他のマイケル・アモット、元CATHEDRAL/『Rise Above Records』主宰のリー・ドリアン、BE THE WOLF/FROZEN CROWN他のフェデリコ・モンデッリ)によるコラムなど、読みものコーナーが充実!!

ニュースやアルバム・レビューほか情報も満載です!


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