米ニューヨークのウェブメディア『NYC ROCKS TV』制作・ダミアン・コロディ監督のドキュメンタリー・シリーズ新作のテーマはNWOTHM(ニュー・ウェーヴ・オブ・トラディショナル・ヘヴィ・メタル)。
先ごろジョン・サイクスの長編ドキュメンタリーの発表で話題となった米ニューヨークのウェブメディア『NYC ROCKS TV』&ダミアン・コロディ監督のチームが新作ドキュメンタリー(ROCKUMENTARY)を公開した。今回のテーマはNWOTHM(ニュー・ウェーヴ・オブ・トラディショナル・ヘヴィ・メタル)。ドイツの有名メタル・フェスティヴァル“Keep It True”の現場に潜入した監督が集まった熱烈なメタルヘッズにインタビューを重ねながら、さまざまなメタル・シーン関係者のコメントや記録映像、NWOTHMムーヴメントの紹介を交えて「トラディショナルなヘヴィ・メタルとは?」を探っていく。
日本語字幕なしの英語作品ながら、さまざまなメタル・バンドTやパッチを身につけ世界から集結した老若男女が熱く(息せき切って:苦笑)メタルを語る様子と全編に流れる新旧トラディショナル・メタル・サウンドから、現在も世代と国境を越えて息づいているヘヴィ・メタル中核部分のリアルを感じ取っていただきたい。
ドキュメンタリーで取り上げられているNWOTHMのバンドたちをいくつか。
スウェーデンの爆走軍団、ENFORCER。
米西海岸のオールド・スクール・メタル信奉者、NIGHT DEMON。
米東部から飛び出した烈女パワー・メタラー、LADY BEAST。
NWOTHMムーヴメントの先駆け世代、カナダ出身のCAULDRON。
……などなど。こうして「オレの」「わたしの」ヘヴィ・メタルをお披露目すべく世界各地から続々登場してくる気迫満々のNWOTHMのバンドたちを見ていると、全米から、ヨーロッパ各地から、日本から、新顔たちが当時のメタル・インディーズを通じて国境を越え世界に広がったメタル・シーンに乗り出していった80年代中盤メタル・ブームの時代となんら変わらぬ熱気を感じずにはいられない。
いまここを訪れているような方は百も承知でしょうが、音楽のスタイルが変化していく時代の影響を受けるのは当然としても、かといって断じて一回限りの使い捨てではないことを肝に銘じて連綿と続くメタル・シーンを見ていきたいものです。新しかろうがトラディショナルだろうが、リスナー/オーディエンスにガツンと一発かました者勝ちの世界ですから。




この記事へのコメントはまだありません




RELATED POSTS
関連記事
-
2025.02.26 SMITH/KOTZEN、新曲「Black Light」のMV公開
-
2024.12.11 IRON MAIDENが引退したニコ・マクブレインを称えるトリビュート動画をアップ!
LATEST POSTS
最新記事