アメリカ産グラム・ロッカーSTARBENDERSが3年半ぶりに来日! 全10公演の対バン・ツアーが11月19日に開幕!

STARBENDERS、3年半ぶりの日本上陸が実現。
全10公演の対バン・ツアー、11月19日に開幕!

海外ロック・アーティストによる来日公演という現実がようやく本格的に修復されつつある。しかもそれはアリーナのような大規模会場での公演に限った話ではない。ライヴハウスを主戦場とするアーティストたちにとっても、当たり前のライヴ活動ができにくかった窮屈な時期は終わりつつあるのだ。

ここで注目したいのが、この11月19日からジャパン・ツアーを開始するSTARBENDERSだ。キミ・シェルター(vo,g)、クリス・トカジ(g)、アーロン・レセイン(b)、エミリー・ムーン(ds)という男女2名ずつの混成によるこのバンドが、アメリカはジョージア州アトランタで誕生したのは2015年のこと。メンバーたちは影響を受けたアーディストとしてデイヴィッド・ボウイ、KISS、NEW YORK DOLLS、NIRVANA、AC/DC、ROLLING STONES、LED ZEPPELINといった名前を挙げている。

先鋭的なロック・バンドを数多く輩出してきたことで知られる米国のSumerian RecordsからEPなどのリリースを重ねる中、その存在にいち早く目を付けた日本のB.I.J.Recordsを通じてこの国でも作品が紹介され、2018年と2019年には、実績がほぼ皆無に等しい状態にありながら大胆にも来日を果たし、ライヴハウス・ツアーを敢行。さすがに連日満員の大盛況というわけにはいかなかったが、その強靭かつグラマラスなライヴ・パフォーマンスは観る者を釘付けにし、鮮烈な印象を残した。そんな断定的な言い方ができるのは、筆者自身も彼らのライヴに一発で魅了されたからである。

バンドは2020年3月には自己初となるフル・アルバム『LOVE POTIONS(恋のラブポーションズ)』をリリース。従来以上にポップな領域へも守備範囲を広げ、飛躍的な進化を遂げている。そしてパンデミックが落ち着くのを待って3度目のジャパン・ツアーを実施する計画を進めていたが、結果的には幾度もそのプランを白紙に戻さなければならなかった。そしてアルバム登場から2年8ヵ月を経た今、ようやく念願の日本再上陸が実現するというわけである。

(l. to r.)Kriss Tokaji<g>, Aaron Lecesne<b>, Kimi Shelter<vo,g>, Emily Moon<ds>

11月19日、東京の渋谷・WOMBで幕を開ける今回のツアーは、東京、京都、名古屋での計10回のライヴハウス公演によるもので、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、DURAN、THE BOHEMIANS、HEESEY、八十八ヶ所巡礼、WOMCADOLE、Suspended 4thといった実に多彩な顔ぶれとの対バン形式で行なわれることになっており、彼らにとっての日本での盟友ともいうべきtokyo honey trapが全公演でオープニング・アクトを務める予定だ。

2020年のアルバム完成時に筆者が行なったインタビューの中で、バンドのフロントを務めるキミ・シェルターは、日本に対する想いを次のように語っている。

「日本でツアーをすることは私たちにとって、とても重要な意味を持っています。前回も前々回も、自分が大好きなことをやりながらあんなに美しい国での日々を体験することができるなんて、まさに夢が叶っているという気分でした。日本のファンと繋がること自体が私たちに大きな喜びをもたらしてくれている。違う言葉を喋っていようと、初対面の人たちとも本当に心が通っていると感じられるの。彼らは私たちの心の中の、本当に特別な場所を占めていると言えるわ」

最近では、新作アルバム「FEVER DREAM」が話題のPALAYE ROYALEと共に全米をサーキットしてきたSTARBENDERS。その類まれなライヴ・パフォーマンスの素晴らしさを、是非、ライヴハウス空間で体感して欲しい。

文:増田勇一

※日本ツアーに関する問い合わせはB.I.J.Recordsまで。

STARBENDERS
- Coming Up Roses (Official Music Video)

 
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