QUIREBOYSがスパイク解雇問題について釈明! スパイクもそれに対して反論!

3月30日付のニュースでお伝えしたQUIREBOYSからスパイク<vo>が解雇された件について、QUIREBOYS側が事の経緯を詳しく発表した。バンドは下記のような説明をしている。

「QUIREBOYSがスパイクと別れることにしたという先週の発表に続いて、我々はいくつかの疑問や憶測に対応したいと思います」

「スパイクは例の手紙を受け取る2週間前にバンドのマネージャーから、我々が彼と別れる決断をしたことを知らされましたが、それは法的な確認をするためでした。何故なら、彼が我々と話をすることを拒否したからです。彼は過去9ヵ月間、バンドの問題について我々と会って話し合うことを拒否し続けていました」

「我々の決断は簡単に下されたものではなく、何年にもわたって巣食っていた複数の問題の結果ですし、それは音楽業界で働く人ならお判りでしょう」

「直近では、『MONSTERS OF ROCK CRUISE』で彼が直前に出演をやめたことや、QUIREBOYSのショウを危機にさらす彼のソロ公演とのダブル・ブッキング問題などに我々は対処しなければなりませんでした。他にもキャンセルされたショウは多数あり、バンドに害を及ぼすそれらの行為は我々やクルーにストレスや不安を与えてきたのです」

「スパイクのソロ活動自体は問題になったことはありませんが、彼がそれをバンドやマネージメントと何の相談もなくやっていることが問題なのです。QUIREBOYSのスケジュールは発表される何ヵ月も前から決まっていて、各メンバーは他のプロジェクトがその妨げにならないようにしなければなりません」

「我々はQUIREBOYSとして企業登記局と歳入間税庁に登録して長年ビジネスをしてきましたが、スパイクはそこに加わることを拒否し、フリーランスとして取っ払いで働くことを選びました。よって、我々がこのバンド名を不正に使用することは決してありませんし、スパイクは法的にこのバンド名を所有していません」

「過去18ヵ月間、我々はパンデミックの影響で金銭的にも苦しい状況の中、音楽活動を行なってきましたが、そんな時、スパイクの指示で彼のエージェントから送られてきた契約書を見て失望しました。そこには『QUIREBOYSは2022年はアコースティック・ライヴを一切やりませんのでご注意ください』と記されていたのです。つまり、我々は何もしないうちから今年見込まれていた収入の50%を失うことになったわけです」

「バンドの誰ひとりとしてこんな状況を望んではいません。我々は20年以上活動を共にし、9枚のアルバムを残してきました。そして、ほとんどのファンが知っているように、ガイ・グリフィンはすべてのアルバムに参加し、たくさんの人気曲を書いてきました。どうして我々が自分達の音楽をプレイする機会を奪われ、音楽で生計を立てることを邪魔されなければいけないのでしょう?」

一方のスパイクは、このバンド側の発表を受けてすぐに反撃。「彼らは、事実かどうかは関係なく、自分達に都合のいいことばかり言って、俺の信用を傷つけようとしている」と非難し、今後も自分がバンド名の権利を持つQUIREBOYSとして活動していくことを宣言した。

スパイクの声明の要点は下記のとおり。
「私が自分のバンドであるQUIREBOYSを辞めておらず、そのつもりもないことはハッキリさせておきたいと思います。QUIREBOYSの創設者で唯一のオリジナル・メンバーでシンガーである私は、このバンドを特徴づける知的財産をクリエイトしました。さらに、私はQUIREBOYSという商標を所有しており、この名前を企業登記局に登録しています。私の元バンド・メンバー達はQUIREBOYSではなく他のビジネス・ネームのもとで活動しているはずです。私は”Hey You””I Don't Love You Anymore””7 O'Clock”といったQUIREBOYSの指標となる曲をガイ・ベイリーと共に書いてきました。それらの曲はこのバンドを数十年にわたって音楽的に定義づけてきましたし、今なおQUIREBOYSのショウのトレードマークになっています」

「私は新たなバンド・ラインナップによるQUIREBOYSで戻って来ます。実際、そのメンバーの中には皆さんが知っている顔もあるでしょう。詳しくはまた別の機会にお伝えします。当面は、ソロ公演がありますし、個人的にやるべきこともありますが、QUIREBOYSの新しい時代のための計画を立てていきます。私は自分の人生であるバンドの活動をやめませんし、そのバンドで私がフロントを務めることを期待しているファンを裏切ったりはしません。私が作ったそのバンドの名前はQUIREBOYSです」


どちらにもそれぞれの言い分はあるだろうし、今後この舌戦がどこまで続くのかは判らないが、現QUIREBOYSの5人とスパイクが決別したことは間違いないようだ。

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