KROKUSのフロントマン、マーク・ストレイスが初のソロ・アルバムをリリース! 試聴サンプル動画が公開中!

スイスのヴェテラン・ハード・ロッカーKROKUSのフロントマンとして知られるマーク・ストレイス<vo>が、昨年11月にSTORACE名義の「LIVE AND LET LIVE」をリリースした。このアルバムのさわりが聴けるサンプル動画が公開中だ。

KROKUS以前のTEA時代も含めて50年以上のキャリアの中で、初のソロ・アルバムとなったこの作品について、マークは次のように説明している。
「タイトル曲の”Live And Let Live”は20年前に書いたんだ。近所に住んでいたギタリストと一緒にね。小さなスタジオのある彼の家によく通ったものさ。何時間も曲作りに取り組んで、最終的に20曲くらいのマテリアルが出来たんだけど、その中の1曲がこれで、今回のアルバムにピッタリだったんだ」

「それから年月が過ぎて、俺はKROKUSを再結成して忙しくしてたんだけど、やがて(コロナ禍の)ロックダウンになってね。最初はYouTubeやフェイスブックに色々なものをアップしたり、娘のジュリアナとデュエットしたりしてたんだけど、そのうちロックダウンの退屈さの闇にハマってしまってね。そこで、『ダメだ、クリエイティヴにならなきゃ』と思って、以前に書き溜めていたものをチェックしたところ、『よし、マテリアルは充分にあるから、ギタリストを探そう』ってなったわけさ」

「俺が連絡を取ったギタリストは英国のニューカッスルにいるんだけど、彼とアイディアをやり取りして、曲を組み立てていったんだ。そして、2019年にテレビ映画シリーズのイベントで知り合ったドラマーとリズム・ギタリストとはすでに連絡を取り合っていた。実は、その2人が俺に『ソロ・アルバムを作るべきじゃないか』と言ったんだけどね」

「それで、俺は彼らに電話して、『俺は君達と音楽作りをするのが本当に楽しいんだけど、一緒にアルバムを作る気はあるか?』って言って、そこから作業を始めたんだ。2020年の終盤のことだよ」


アルバムの方向性については、マークはこう語っている。
「エネルギッシュでヘヴィでメロディックなハード・ロックだ。そしてバラードも数曲ある。俺はシンガーだし、シンガーってのはバラードが好きだからね。さらに、ちょっと変わったところでは、ブルーズ曲もある。典型的なブルーズ曲じゃなくて、チャレンジだったよ。彼らが曲を送ってきた時、俺は『何だよこれ? あまりフィットしないよ』と言ったんだけど、考えてみればロックの中には常にブルーズが流れている。そこがジャズとは違う部分じゃないかな。まあ、ジャズにも含まれてたりするけどね。そして、アルバムの最後を飾るのはアコースティックな曲で、心が軽くなる曲だと思う」

なお、KROKUSの方は2019年にスタートしたフェアウェル・ツアーが2020年に入ってコロナ禍により中断。2019年夏の『WACKEN OPEN AIR』出演時の模様を収録したライヴCD+DVD「ADIOS AMIGOS LIVE@WACKEN」を2021年2月にリリースしている。

最近のインタビューでKROKUSの状況を訊かれたマークは、「今や全員がもう別々の方向を見ていて、ツアーが再開できるのか怪しくなっている。だから、俺はとりあえず自分のアルバムに集中して、ソロ・バンドでツアーをやりたいと思ってるんだ」と答えていた。
STORACE
「LIVE AND LET LIVE」

2021年

<収録曲>
01. Live And Let Live (3:41)
02. High On Love (3:57)
03. Lady Of The Night (4:44)
04. Carry The Burden (3:16)
05. Broken Wings (3:41)
06. No Place To Hide (3:22)
07. Don't Wanna Go (4:40)
08. Love Over Money (3:53)
09. Time Waits For No One (4:14)
10. Paradise (2:59)
 
STORACE
- Live and Let Live


※ソロ・アルバムからの1stシングル。
 
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