元TROUBLEの故エリック・ワグナーの遺作となったソロ・アルバムがようやく3月にリリース!

元TROUBLE~THE SKULLのフロントマンで、昨年8月に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったエリック・ワグナー(享年62)の、他界の直前に完成していたソロ・アルバム「IN THE LONELY LIGHT OF MOURNING」が、ようやく3月18日に『Cruz Del Sur Music』からリリースされることになった。

このアルバムは、エリックが他界する1ヵ月前に完成しており、当初は2021年11月にリリースが予定されていたが、『Cruz Del Sur』がエリックのマネージャーだったマイク・スミス氏と協議し、この作品が充分な注目を集められるようリリースを今年の3月に延期していた。

先日、このアルバムのタイトル・トラックのリリック・ビデオが公開された。
ERIC WAGNER
- In the Lonely Light of Mourning

 

元TROUBLEのロン・ホルツナー<b>とチャック・ロビンソン<g>がプレイし、元PENTAGRAMのヴィクター・グリフィン<g>がギター・ソロを担当したこのタイトル・トラックについて、アルバム全体をエリック・ワグナーと共作し、ドラマーとしても参加したデイヴ・スナイダー(一時期TROUBLEに在籍)は次のように述べている。
「このタイトル曲は、歌詞は不吉な前兆のような感じで、音楽やヴォーカルは生々しくてエモーショナルだ。スペースがあるのは意図的なものだよ。俺達は『less is more(より少なければより多く得られる)』のアプローチについて話をして、呼吸できるスペースを残したんだ。この曲を作っていた時、エリックが『サビになると腹が痛くなる』と言っていて、あれは最高だったな!」

「俺はエリックとヴィクターの作品の大ファンだったから、エリックからヴィクターがこの曲に参加することを知らされた時は、のぼせ上がったよ。この2人ほどヘヴィなタッグはないんじゃないかな。この曲に関与できる特権を得たなんて名誉なことだし、永遠に感謝し続けるよ」


そして、ソロを弾いたヴィクター・グリフィンはこう語る。
「仕上がりは素晴らしいものになったし、この曲は大きな意味を持っている。特に、こういう状況においてはね。思い出すよ。ある晩、俺がこのソロに取り組んでいた時、エリックに俺がいかにこの曲を気に入ってるかをメールしたら、彼が『君に弾いてもらう曲をこれにしたのには理由があるんだ』と返事をよこしてね。それが当時も今も奇妙に感じてることなんだけど、その時、俺は彼にその理由を尋ねることはせず、彼も説明しようとはせず、そのまま二度とその話題が上ることはなかった。とにかく、俺達はそのまま会話を終わらせることで互いに心の平和を得たような気がする。今でもそのことについて考えることがあるけど、俺とエリックがあれをそのままにしておいたのは良かったと思う。しかるべき時が来たら、その理由が判るんじゃないかな」

ERIC WAGNER
「IN THE LONELY LIGHT OF MOURNING」

2022年3月18日発売

<収録曲>
01. Rest In Place
02. Maybe Tomorrow
03. Isolation
04. If You Lost It All
05. Strain Theory
06. Walk With Me To The Sun
07. In The Lonely Light Of Mourning
08. Wish You Well
 
WAGNER
- Maybe Tomorrow


※こちらは昨年12月に公開されていたMV。
 
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