元W.A.S.P.のクリス・ホームズが喉と首に癌が見つかったことを公表!
これはクリスのSNSを通じて、彼の妻でマネージャーのキャシー・サラ・ホームズが公表したもので、彼女は次のように綴っている。
「この投稿をするのは簡単なことではないのですが、クリスを応援してくれているファンの皆さんには、噂話が出回る前に直接私達からお伝えしたいと思い、今このタイミングで実行しました。
最近、クリスは喉と首に癌があると診断されました。しかし、医療チームは癌の転移がないことを確認してくれました。これは良い知らせです。彼はできるだけ早く7週間の治療に入る予定です
クリスを前向きな状態にさせておくベストな方法は、5月のカナダ・ツアー、9月のショウ、10月のUKツアーに集中することです。彼が強い人間でありファイターであることを忘れないでください。彼はより強くなってカムバックしてくれるでしょう。
多くの人達が毎日色々な形でクリスのことを気にかけてくれています。私達はそんな友達を持てて幸運です。皆さんのそのパワーが私達の心を奮い立たせ、また今日も闘おうという気持にさせてくれるのです。
どうかしばらくは私達のプライヴァシーへの配慮をお願いします。クリスはより強くなって皆さんの前に戻って来ますし、スティーヴン、オリー、レックス、フローリアンと共にまたステージを燃え上がらせます。
Keep rocking──クリス&キャサリン・サラ・ホームズより」
ところで、クリス・ホームズと言えば、近年、W.A.S.P.時代を振り返って「ブラッキー・ローレスに騙され利用された」と発言して話題となった。2020年10月に受けたインタビューで彼は次のように語っていた。
「多くの人が俺はW.A.S.P.で儲けたと思ってるけど、俺は一度も印税を受け取ってない。俺が書いたものに対して一銭も受け取ってないんだ。誰のミスか判るかい? 俺のミスだよ。ビジネスがどういうものかを知らなかった俺のね。俺はある人物を信用してしまったんだ。
アルバムが完成するたびに、出版契約に基づいて印税の割合を決めて、それによって出版会社から金がもらえるようになるんだけど、その話し合いがいつ行なわれるのか、俺は一切知らされなかった。他の連中は曲を全然書かず、書くのは(ブラッキー・ローレス以外では)俺だけだったから、印税を独占するためには俺1人を騙せば良かったわけさ。2006年か2007年になって、俺が弁護士を雇って『Sanctuary Music』の中で俺の出版契約がどうなってるのか調べさせたところ、すべてのレコードで俺はセッション・プレイヤーとして記載されていた。そんなこと、言われなきゃ判らないよね。その部分で俺はブラッキー・ローレスを信用してしまったんだよ。その事実を突き止めた時は、まんまと騙されたと思ったね。最初の日から、最初のアルバムから、彼は俺に何も説明せず、親友のようなフリをして、実は俺の背中にナイフを突きつけてたんだなという風に理解したよ」
一方のブラッキーは、今年1月に受けたインタビューで、クリスが印税をまったく受け取っていないと主張していることについて訊かれ、「それは事実ではない」と否定し、次のように答えた。
「数年前に(初期W.A.S.P.のギタリストだった)ランディ・パイパーと話をしたよ。でも、俺は他のメンバーに何が起こっているのか知らないし、クリスが支払いを受けていないという件についても詳しいことは知らないんだ。
クリスは、キャリアの2つ異なる時点で、このバンドから和解金を受け取っている。彼はそういう書類にサインしたんだ。彼はかなりの金額を受け取っているよ」
音楽業界では、作詞・作曲のクレジットに名前が載っていながら印税を受け取っていないと語るミュージシャンは少なくないし、逆に「(商品上は)楽曲に名前はクレジットされてないけど印税はちゃんと入ってくる契約になってるから問題ないよ」と明かしてくれるミュージシャンもいる。すべては契約内容によるのだろうが、苦楽を共にするバンドメイトを簡単に信用できないというのは悲しいことかもしれない…。
この記事へのコメントはまだありません
RELATED POSTS
関連記事
-
2023.08.05 元W.A.S.P.のクリス・ホームズによる6月のロンドン公演のプロショット映像がアップ!
-
2022.10.31 W.A.S.P.が10月28日のラスヴェガス公演から40周年記念ツアーをスタート!
LATEST POSTS
最新記事