トニー・マーティン時代のBLACK SABBATH作品のリイシューがいよいよ実現か!?

1989~1990年頃のBLACK SABBATH。左からトニー・アイオミ<g>、コージー・パウエル<ds>、トニー・マーティン<vo>、ニール・マーレイ<b>。

権利関係の問題により長いこと再発されていないトニー・マーティン時代のBLACK SABBATHのアルバムが、ようやくリイシューされる可能性が高まってきたことが、1月19日付のトニー・マーティンのSNS投稿によって明らかとなった。

19日、トニーはフェイスブックに下記のようなコメントを投稿した。
「トニー・アイオミのマネージャーから電話があったんだけど、俺の時代のBLACK SABBATH作品の契約が現時点で存在するみたいなんだ! ということで、リイシューが実現しそうな雰囲気だよ! 今年はトニー・マーティン作品がたくさん出てくるかもしれないな。悪いね!」

これに先駆け、トニーは今年初頭のインタビューで次のように説明していた。
「BLACK SABBATHにはジェフ・ニコルズというキーボード奏者がいて、彼は4年前に亡くなったんだけど、彼の葬儀に出席したとき、そこでトニー・アイオミとばったり会ってね。彼はこう言っていた。『君と一緒に新しい曲が書けるかどうか確かめようじゃないか。そうすれば、トニー・マーティン時代のアルバムを再発できるかもしれないから』とね。俺は『そいつはクールだ。実現するなら何でも歓迎だ』と思ったけど、それ以降ずっと電話は途絶えたままだった。何ヵ月も何ヵ月も…。だから、俺からトニーに電話したら、「家に来てくれ。話をしよう」って言われたんで行ってみたら、『あの件は無理なんだ』と言われたんだ。『何だって? どうしてダメなんだ?』と訊いてみたところ、SABBATHの名前で何かをリリースできるのはSABBATHのオリジナル・メンバーだけ、という取り決めがメンバー間で結ばれているらしいんだよ。オリジナルの4人以外はSABBATHの名前で何かをレコーディングすることはできない、と。トニーによれば、彼と俺にできるのはアルバムを再発することで、そこに何かを加えることはできないそうだ。だから、もし彼がその件に取り掛かれる状況になったら、(すでに再発済みの)『THE ETERNAL IDOL』以外のトニー・マーティン時代のアルバムも再発されたらいいなと思っている。『FORBIDDEN』に関してはリミックスされるかもしれないけどね。何か加えられるとしても、当時録音されていたものだけなんだ」

トニーはすでに、再発盤に追加するのに最適な音源をたくさん見つけ出しているそうで、こう語っている。
「探してみたら、山ほどテープが出てきたんだ。曲作りのセッションの時のものだよ。エディ・ヴァン・ヘイレンが俺達と一緒に『CROSS PURPOSES』の曲作りをしていた時のテープだってあるんだぜ。俺はそれをトニーに送ったよ。何故かそれがYouTubeにアップされたんだけど、どうやって流出したんだろうな。とにかく、そういうのをいろいろと持ってるんだ。俺はそういうのがリイシューを後押しすると思ってたんだけどね」

TONY MARTIN
「THORNS」

2022年1月14日発売

※こちらは先週リリースされたばかりのトニー・マーティンの最新ソロ・アルバム。
 
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