マイケル・モンローのドキュメンタリー映画がわずか数日で公開中止に!

1月5日付のニュースでマイケル・モンローのドキュメンタリー映画の予告編動画がアップされたことをお伝えしたばかりだが、フィンランドのストリーミング会社『Elisa Viihde』はそのドキュメンタリー映画の配信をスタートした後、わずか数日でサービスから削除したという。

『Elisa Viihde』側は「ドキュメンタリーの公開日は制作会社と合意していたが、制作会社とマイケル・モンローとの間で不明確な点があったため配信停止を決めた」とコメントしている。

一方、この映画の監督であり、制作会社『Love U Mean It』のCEOであるサク・ペッテリ・ペリント氏は次のように語っている。
「このドキュメンタリーが公開された数日後、モンローが配給会社に圧力をかけ始めたのです。そのため、配給は一時的に停止しています」

ペリント氏によれば、このドキュメンタリーはもともと2017年に公開される予定だったが、モンローの要求で「大規模な追加再撮影」が実施されたとのこと。
「私達の見解では、モンローがそういった行動に出た本当の理由は、彼が私達の知らないところで別の制作会社と新たなドキュメンタリーを作る契約を重複して結んだことであり、彼はそれに問題があると感じたのです。それが理由で彼が私達のドキュメンタリーの公開を邪魔しようとしたことは明らかです」


現在、ネット上ではこのドキュメンタリーが「モンローの許可なく違法に公開された」という噂が飛び交っているが、ペリント氏はこの映画を公開する法的権利は完全に自分達にあると強調している。

「そういった疑惑はまったくバカげたものです。私達は約5年間にわたって、モンローと共同でこのドキュメンタリーを撮影してきました。私達はこのドキュメンタリーの権利を所有しており、モンローも認識している既存の配給契約のもとで配給してきました。したがって、完全に合法的な作品であり、合法的に公開されたものなのです」
「私達はマイケル・モンローと彼のキャリアをとても高く評価しているだけに残念です。このドキュメンタリーは非常にクオリティが高く、好評を博しています」


ただ、当のマイケルは2020年12月のポッドキャスト『In The Trenches With Ryan Roxie』のインタビューで、すでにこのドキュメンタリーの監督との間に問題があることを次のように明かしていた。
「何年か前にドキュメンタリーを作り始めた人がいたんだけど、その人とは上手くいかなかったんだ。だから、別の人が作り始めている。その人は仕事のやり方を本当に理解してるよ。2020年の夏の終わりに着手したんだけど、本当にいい映画になりそうだ。時間をかけて作るつもりだよ。数年後、俺が60歳になる2022年の公開を目指している」

この業界では、アーティストが公認しているか否かと、権利があるか否かは別の問題、ということはよくあるが、このマイケル・モンローのドキュメンタリー問題はどのように決着するのだろうか…。
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