MICHAEL MONROE:9年ぶりに敢行されたアメリカ・ツアーより、カリフォルニア州アナハイム『ハウス・オブ・ブルーズ』公演をリポート。

これは伝説として残したいショウだった。実は私がマイケル・モンローのライヴを観るのはこれが初めてで、ソロでもHANOI ROCKSでも観たことがなかった。信じられないって? いや、本当だ。80年代には私はサンセット・ストリップから出てきたバンド達を撮影していたが、イギリスから来たIRON MAIDENやJUDAS PRIESTといったメタル・バンド達、またサンセット・ストリップのバンドとは毛色の違うDIOやオジー・オズボーン等の写真も撮っていた。アメリカの雑誌が求めていたのがこういったバンド達で、私はその要求に従ったまでだ。こういったバンドはそれぞれに異なる音を出していたし、シンガーもそれぞれ異なる個性を発揮していた。しかし、この夜マイケルがステージに飛び出してきた瞬間、私は口を開けて立ち尽くした。ショウが終わって家に帰る車の中でもまだ驚いていた。62歳の彼が、90分のショウをノンストップでこなすとは!
『House Of Blues』内の『Parish Room』は私が見たところ200人ほどが入るほどの大きさだった。サウンドは上々だ(『Whisky A Go Go』よりはずっといい)が、照明は暗い。オープニング・アクトの出番が終わって、私が照明係にこの後のショウではもっと明るくしてくれるのかと尋ねると、彼は「いや、これが限界だ」と答えた。「これ以上明るくならないのか?」と訊くと、彼は「ステージ前方を白いライトで照らすことは出来る」と答え、私は彼に20ドルを渡して「ありがとう、君は私の今夜の仕事を救ってくれた」と言った。
幸いなことにマイケルはセットの大半でステージ前方まで出てきたので、このやり取りは本当に役立った。しかしドラマーのカール・ロックフィストはずっと暗がりでプレイしていた。スティーヴ・コンテはNEW YORK DOLLSにサミ・ヤッファと共に参加していたこともあるNY出身のリード・ギタリストだ。リズム・ギター担当のリッチ・ジョーンズはGINGER WILDHEART BANDでプレイしていたこともあるミュージシャン。ベース担当はスラッシュのソロ・バンドCONSPIRATORSの一員として知られるトッド・カーンズで、何故サミ・ヤッファではないのかというと、彼はフィンランドで仕事があり、4月のMICHAEL MONROEのアメリカ・ツアーには同行出来なかったらしい。
『House Of Blues』内の『Parish Room』は私が見たところ200人ほどが入るほどの大きさだった。サウンドは上々だ(『Whisky A Go Go』よりはずっといい)が、照明は暗い。オープニング・アクトの出番が終わって、私が照明係にこの後のショウではもっと明るくしてくれるのかと尋ねると、彼は「いや、これが限界だ」と答えた。「これ以上明るくならないのか?」と訊くと、彼は「ステージ前方を白いライトで照らすことは出来る」と答え、私は彼に20ドルを渡して「ありがとう、君は私の今夜の仕事を救ってくれた」と言った。
幸いなことにマイケルはセットの大半でステージ前方まで出てきたので、このやり取りは本当に役立った。しかしドラマーのカール・ロックフィストはずっと暗がりでプレイしていた。スティーヴ・コンテはNEW YORK DOLLSにサミ・ヤッファと共に参加していたこともあるNY出身のリード・ギタリストだ。リズム・ギター担当のリッチ・ジョーンズはGINGER WILDHEART BANDでプレイしていたこともあるミュージシャン。ベース担当はスラッシュのソロ・バンドCONSPIRATORSの一員として知られるトッド・カーンズで、何故サミ・ヤッファではないのかというと、彼はフィンランドで仕事があり、4月のMICHAEL MONROEのアメリカ・ツアーには同行出来なかったらしい。
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