デイヴィッド・エレフソンがMEGADETH脱退後初のインタビューを受け、現在の心境を吐露!

デイヴィッド・エレフソン<b>がMEGADETH脱退後に結成した4ピース・バンドTHE LUCIDは、先頃10月15日にセルフ・タイトルのデビュー・アルバム「THE LUCID」をリリースしたが、それに伴い、エレフソンがMEGADETHを解雇されて以降、初めて公式のインタビューを受けた。

それはポッドキャスト『Aftershocks TV』によるインタビューで、エレフソンはTHE LUCIDの他のメンバー3人と共に質疑応答を行なったが、その中で「MEGADETH在籍時にはなかった音楽的な自由を感じているか?」と訊かれたエレフソンは次のように語った。

「MEGADETHは常に俺のレガシーであり続けるだろう。俺はあのバンドの誕生に手を貸していたからね。まず入口の部分で違うんだよ。でも正直、俺は常に自由だったし、常に探求を続けてきたよ。たぶん最初の20年間、バンドが正式に解散する2002年までは、すべてがたった1つの動機によって進んでいたと思う。そして、ある日突然それが終わったんだ。だから、次の人生はどうあるべきかという俺の探求は2002年に始まったと思うけど、それ以降の俺はもうバンドを組みたいとは思わなかった。バンドとは縁を切ったんだ。(笑) 『これで終わり。もうやり切った』という感じでね。実際、俺はバンドをやって、トップまで上り詰めたから、そこに到達するために何が必要かは理解している。多くの努力、多くの幸運、適切なタイミングで適切な場所にいること、そして本当に多くの説明できない要素が絡み合って実現するんだ。そして、俺はそれが一生に一度のことだと思った。もう二度とないだろうとね。まあ、誰かに誘われれば考慮はするけど、そうでなければ、純粋に音楽のために音楽をやっていいくつもりだった。単に楽しいからやる、好きだからやる、というね。それがF5の始まりで、約1年後のことだった。彼らが俺をジャムに誘ってくれて、これは嘘じゃないけど、俺達はたまたま良いものを生み出すことができて、一緒に素晴らしい音楽を作ったんだ。俺は彼らに言ったよ。『これで金を稼ごうと思ったらダメだ。見返りを考えず、単に音楽を作るのが楽しくて大好きだからやる、という気持でいこう』ってね。正直、俺にはそれが必要だった。音楽や演奏の中に再び喜びを見出すことや、何故ロックン・ロールに恋をしたのか、何故1つの部屋で仲間と一緒に音楽を作りながらベースを弾くことに夢中になったのかを思い出す必要があったんだ。そして、ここ数年はそれをやれている」

「2000年代に入って、再発見できるような時間を持てて、俺はまた音楽作りに夢中になっていた。もう何年もずっとアクティヴにレコードを作ったりしてきたよ。それは必要に迫られてじゃない。正直、金のために音楽をやる必要がなくて、楽しいから音楽をやれているのは素晴らしいことだ。世界中の様々な人達と一緒に音楽を作って、しかも純粋に楽しみのためにそれをやれているなんて、恵まれていると思うね」

「人は若い頃に、追い詰められて、他に選択肢がなくて、という状況だと、本当に集中して頑張ることができるモチヴェーションになると思うし、俺達も若い頃はそれが必要だった。でも、今は楽しいからという理由でやれるし、何をやるか選べるだけの自由がある。それは若い頃に懸命に仕事に打ち込んできたからこそ許されることだと思う」

「創作のために創作するのは楽しいし、何か刺激を与えてくれるものを探す必要もない。だから俺は今の状況に満足しているんだと思う。正直に言うけど、俺は今の自分に完全に満足しているよ。ハッピーだし、まったく問題ない」

THE LUCID
「THE LUCID」

2021年10月15日発売

<収録曲>
01. Maggot Wind
02. Deaths Of Despair
03. Spoiler Head
04. Hair
05. Maskronaut
06. Damned
07. Breech Boy
08. Pigs And Sons
09. Parade Of Spit

THE LUCID is
Vinnie Dombroski<vo>
Drew Fortier<g>
David Ellefson<b>
Mike Heller<ds>
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