藤木昌生の密かな楽しみ Vol.23 ~ 気まぐれプレイリスト 12
皆さん、昨年はBURRN! ONLINEをチェックしていただきまして、どうもありがとうございました。今年も引き続きよろしくお願いします。
日本は岸田率いる自民党政権のせいでどんどんヤバい国になってきているので、他人事と思わずに注視していきましょう。30年後も40年後もこの国で暮らしているであろう家族(子孫)を持っている人は特にね。こういうことを書くと、「政治の話はするな」「音楽の場に政治の話を持ち込むんじゃないよ」などと文句を付けてくる人がいますが、もうそんなこと言ってる場合じゃないでしょ、今の日本の状況を見れば。そうやって「職場や友達の前で政治の話はするもんじゃないよ」などと諭したがる人間、そういう風にアドバイスすることが「処世術を身に着けた賢い大人」みたいでカッコいいと思ってる人間が山ほどいたせいで、今の日本があるんじゃないの? 有権者の半分が投票すらせず、自民党のやりたい放題になってしまった日本が。
物価はどんどん上がる、でも賃金は上がらない、税金は上がる、国から支給される年金や手当は減らされる…だから頑張って節約して何とか生き抜きましょう、じゃなくて、そんな状況を招いた犯人は誰なのかを考えましょうよ。その犯人組織の連中は我々から搾り取った税金で今も悠々自適の贅沢な生活を送っているんです。そして、国民の生活を貧しくするばかりか、戦争という合法的大量殺人合戦までやりかねない(もちろんその犯人達は安全な場所にいてね)国にしようとしてるんですから。
年明け早々ウザいこと書いてすみません。それでは、気まぐれプレイリストの12回目を行ってみましょう。
日本は岸田率いる自民党政権のせいでどんどんヤバい国になってきているので、他人事と思わずに注視していきましょう。30年後も40年後もこの国で暮らしているであろう家族(子孫)を持っている人は特にね。こういうことを書くと、「政治の話はするな」「音楽の場に政治の話を持ち込むんじゃないよ」などと文句を付けてくる人がいますが、もうそんなこと言ってる場合じゃないでしょ、今の日本の状況を見れば。そうやって「職場や友達の前で政治の話はするもんじゃないよ」などと諭したがる人間、そういう風にアドバイスすることが「処世術を身に着けた賢い大人」みたいでカッコいいと思ってる人間が山ほどいたせいで、今の日本があるんじゃないの? 有権者の半分が投票すらせず、自民党のやりたい放題になってしまった日本が。
物価はどんどん上がる、でも賃金は上がらない、税金は上がる、国から支給される年金や手当は減らされる…だから頑張って節約して何とか生き抜きましょう、じゃなくて、そんな状況を招いた犯人は誰なのかを考えましょうよ。その犯人組織の連中は我々から搾り取った税金で今も悠々自適の贅沢な生活を送っているんです。そして、国民の生活を貧しくするばかりか、戦争という合法的大量殺人合戦までやりかねない(もちろんその犯人達は安全な場所にいてね)国にしようとしてるんですから。
年明け早々ウザいこと書いてすみません。それでは、気まぐれプレイリストの12回目を行ってみましょう。
SIDE A
1. STRYPER ”Soldiers Under Command”→ Spotifyで聴く
実は、STRYPERはデビュー当初からすんなり好きになったわけじゃなかった。マイケル・スウィートのあまりに清らかな声に何だか違和感があって…。でも、銀座の『ハンター』に中古盤漁りに行った時にソニー・ビルの1階でCDプレーヤーの新製品展示をやっていて、その試聴機に入っていたのが発売直後のSTRYPERの2nd「SOLDIERS UNDER COMMAND」で、それを聴いていたらまさに楽曲粒揃いで、そんな声質のことなんてどうでも良くなっちゃってね。”Together Forever”では「メタルなのにドゥーワップ!?」ってブッ飛びましたよ。そして新宿のビデオ・マーケット(後のエアーズ)で彼らのライヴ・ビデオを買って観たらすごくカッコ良くて、生のヴォーカル・ハーモニーもバッチリで、すっかりSTRYPERにハマってしまったのでした。
実は、STRYPERはデビュー当初からすんなり好きになったわけじゃなかった。マイケル・スウィートのあまりに清らかな声に何だか違和感があって…。でも、銀座の『ハンター』に中古盤漁りに行った時にソニー・ビルの1階でCDプレーヤーの新製品展示をやっていて、その試聴機に入っていたのが発売直後のSTRYPERの2nd「SOLDIERS UNDER COMMAND」で、それを聴いていたらまさに楽曲粒揃いで、そんな声質のことなんてどうでも良くなっちゃってね。”Together Forever”では「メタルなのにドゥーワップ!?」ってブッ飛びましたよ。そして新宿のビデオ・マーケット(後のエアーズ)で彼らのライヴ・ビデオを買って観たらすごくカッコ良くて、生のヴォーカル・ハーモニーもバッチリで、すっかりSTRYPERにハマってしまったのでした。
2. REO SPEEDWAGON ”Take It On The Run” → Spotifyで聴く
このバンドは80年代に成功した産業ロック・バンドの1つでしょうね。HM/HR的な感触は薄いけど、メロディック・ロック・ファンなら余裕で範疇内だと思う。この曲は全米No.1アルバム「HI INFIDELITY」収録曲で、シングルとしても全米5位を記録したナンバー。言ってしまえばシンプルなメロディが繰り返されるだけの曲なのに、何故これほど胸を締め付けられるのか。音楽の不思議な魔力を感じる曲ですね。シンプルなギター・ソロも心に食い込んでくる。この曲はライヴ・ヴァージョンも秀逸なので是非こちらを。ロック・スター的なオーラを感じさせない普通のオッサン達がこういう素晴らしい音楽を余裕綽々で完璧に演奏してる姿がやたらカッコいい。この曲を作曲した初期重要メンバーのゲイリー・リッチラス<g>は2015年に亡くなってしまいました。
このバンドは80年代に成功した産業ロック・バンドの1つでしょうね。HM/HR的な感触は薄いけど、メロディック・ロック・ファンなら余裕で範疇内だと思う。この曲は全米No.1アルバム「HI INFIDELITY」収録曲で、シングルとしても全米5位を記録したナンバー。言ってしまえばシンプルなメロディが繰り返されるだけの曲なのに、何故これほど胸を締め付けられるのか。音楽の不思議な魔力を感じる曲ですね。シンプルなギター・ソロも心に食い込んでくる。この曲はライヴ・ヴァージョンも秀逸なので是非こちらを。ロック・スター的なオーラを感じさせない普通のオッサン達がこういう素晴らしい音楽を余裕綽々で完璧に演奏してる姿がやたらカッコいい。この曲を作曲した初期重要メンバーのゲイリー・リッチラス<g>は2015年に亡くなってしまいました。
3. X-RAY ”Man In Black” → Spotifyで聴く
彼らのラスト・アルバム「STRIKE BACK」からのナンバー。以前にもこの気まぐれプレイリストで「STRIKE BACK」収録の”Don't Lie, Don't Touch”を取り上げたけど、この曲もあれと双璧をなす曲じゃないかと思います。藤本 朗のハイトーンも強烈だし、ロジャー高橋の叩き出すリズムがめちゃ気持いいし、やはり何と言っても湯浅 晋のギター・ソロが圧巻です。この曲って様式美だよね? うん、これがメタルの美しき様式美ですよ。
彼らのラスト・アルバム「STRIKE BACK」からのナンバー。以前にもこの気まぐれプレイリストで「STRIKE BACK」収録の”Don't Lie, Don't Touch”を取り上げたけど、この曲もあれと双璧をなす曲じゃないかと思います。藤本 朗のハイトーンも強烈だし、ロジャー高橋の叩き出すリズムがめちゃ気持いいし、やはり何と言っても湯浅 晋のギター・ソロが圧巻です。この曲って様式美だよね? うん、これがメタルの美しき様式美ですよ。
4. QUEEN ”You And I”→ Spotifyで聴く
映画『ボヘミアン・ラプソディ』の良さはほとんど理解できなかった僕ですが(笑)、中1の時に同級生の津村さんから初めて「オペラ座の夜」のLPを借りて以来、QUEENは好きでした。「オペラ座の夜」は聴きすぎてしまったせいか、むしろ次の「華麗なるレース」の方が好きになっちゃったような気も…。その「華麗なるレース」収録の隠れた名曲がこれです。曲を書いたのはジョン・ディーコン<b>で、実は彼は名曲”Spread Your Wings”の作者でもあるし、いくつか佳曲をバンドに提供していたのです。(”Another One Bites The Dust”はどうでもいいとして/笑)
映画『ボヘミアン・ラプソディ』の良さはほとんど理解できなかった僕ですが(笑)、中1の時に同級生の津村さんから初めて「オペラ座の夜」のLPを借りて以来、QUEENは好きでした。「オペラ座の夜」は聴きすぎてしまったせいか、むしろ次の「華麗なるレース」の方が好きになっちゃったような気も…。その「華麗なるレース」収録の隠れた名曲がこれです。曲を書いたのはジョン・ディーコン<b>で、実は彼は名曲”Spread Your Wings”の作者でもあるし、いくつか佳曲をバンドに提供していたのです。(”Another One Bites The Dust”はどうでもいいとして/笑)
5. HIMEKA ”未来へ…” → Spotifyで聴く
ある時、TVで”素人アニソン歌合戦”みたいな番組が流れていて、ゲストのプロ歌手としてこのHIMEKAが出てきた。最初は「またぁ~。こんな日本オタクの外国の可愛い子ちゃんに歌をやらせて金儲けしようって魂胆か」みたいな感覚で画面を眺めていたんだけど、彼女がこの曲を歌い出した途端、どんどん引き込まれていって、最後にはその歌にすっかり感動してしまっていたという…。常人離れしたハイトーンとか桁違いの声量とかもいいけど、そういう次元を超えたところに本当の「歌」はあるんだと思う。「歌は心」とはよく言ったもので、どれだけその心が聴き手に伝わるのか、どれだけその心が声の表情に出るのか、それがポイントだと思う。僕が心を打たれたHIMEKAの生歌はこちらです。彼女が志半ばで日本を去らなければならなかったのは本当に気の毒で残念。
ある時、TVで”素人アニソン歌合戦”みたいな番組が流れていて、ゲストのプロ歌手としてこのHIMEKAが出てきた。最初は「またぁ~。こんな日本オタクの外国の可愛い子ちゃんに歌をやらせて金儲けしようって魂胆か」みたいな感覚で画面を眺めていたんだけど、彼女がこの曲を歌い出した途端、どんどん引き込まれていって、最後にはその歌にすっかり感動してしまっていたという…。常人離れしたハイトーンとか桁違いの声量とかもいいけど、そういう次元を超えたところに本当の「歌」はあるんだと思う。「歌は心」とはよく言ったもので、どれだけその心が聴き手に伝わるのか、どれだけその心が声の表情に出るのか、それがポイントだと思う。僕が心を打たれたHIMEKAの生歌はこちらです。彼女が志半ばで日本を去らなければならなかったのは本当に気の毒で残念。
SIDE B
1. TALON ”Paradise” → Spotifyで聴く
コーリー・ヴォクセン<g>率いるアメリカン・バンドの曲。前身のVOXEN時代のアルバムにも入っていた曲で、TALONに改名してからも何人かのシンガーが歌ったヴァージョンが存在するんだけど、マイケル・オマラが歌ったこのヴァージョンが断トツ。TALONの日本デビュー作となった2008年の「FALLEN ANGELS」にも入っていたけど、それはチャンドラー・モーゲル(OUTLOUD)が歌ったヴァージョンで今ひとつだった。その後、海外で2010年にTALONのレア音源集(?)の「FIRE IN YOUR SOUL」が出た時に、めでたくこのマイケル・オマラのヴァージョンが収録されていて、僕は快哉を叫んだのでした。曲自体がカッチョイイんだけど、歌う人によってこうも違うのかと思っちゃいますね。
コーリー・ヴォクセン<g>率いるアメリカン・バンドの曲。前身のVOXEN時代のアルバムにも入っていた曲で、TALONに改名してからも何人かのシンガーが歌ったヴァージョンが存在するんだけど、マイケル・オマラが歌ったこのヴァージョンが断トツ。TALONの日本デビュー作となった2008年の「FALLEN ANGELS」にも入っていたけど、それはチャンドラー・モーゲル(OUTLOUD)が歌ったヴァージョンで今ひとつだった。その後、海外で2010年にTALONのレア音源集(?)の「FIRE IN YOUR SOUL」が出た時に、めでたくこのマイケル・オマラのヴァージョンが収録されていて、僕は快哉を叫んだのでした。曲自体がカッチョイイんだけど、歌う人によってこうも違うのかと思っちゃいますね。
2. DELTA ”God Or Science” → Spotifyで聴く
皆さんも経験があると思いますが、YouTubeである曲を再生して、そのまま放っておくと自動再生で次々とおすすめの曲が再生される。そこで未知の素晴らしい曲に出会って感激するという…。これはそのパターンで知った曲でした。DELTAというのは南米チリ出身のバンドで、これは彼らの2010年の4thアルバム「DENY HUMANITY」の収録曲。このアルバムの他の曲も一応は聴いてみたけど、この曲に迫るようなナンバーは見当たらなかった…と思う。こんな良い曲を書くんだから、他のアルバムの曲も全部チェックしなきゃなと思いつつ、年月が過ぎていってしまっています。
皆さんも経験があると思いますが、YouTubeである曲を再生して、そのまま放っておくと自動再生で次々とおすすめの曲が再生される。そこで未知の素晴らしい曲に出会って感激するという…。これはそのパターンで知った曲でした。DELTAというのは南米チリ出身のバンドで、これは彼らの2010年の4thアルバム「DENY HUMANITY」の収録曲。このアルバムの他の曲も一応は聴いてみたけど、この曲に迫るようなナンバーは見当たらなかった…と思う。こんな良い曲を書くんだから、他のアルバムの曲も全部チェックしなきゃなと思いつつ、年月が過ぎていってしまっています。
3. BAD HABIT ”Heart Of Mine”→ Spotifyで聴く
悲壮感の漂う曲を聴いた後は、反動で爽快なハード・ポップを聴きたくなりますよね。そういう時に最高なのがこのBAD HABITの曲。なんて清々しい音楽なんでしょう。それでいて、終始ハッピーなわけじゃなく、サビでの言われも知れぬ哀愁が胸キュンを誘うところが北欧マジックというか何というか…。BAD HABITという芸術的な産業ロック・バンドが一部の(HM/HR)マニアのあいだでしか知られていないという事実が未だに納得できないんですが。(苦笑)
悲壮感の漂う曲を聴いた後は、反動で爽快なハード・ポップを聴きたくなりますよね。そういう時に最高なのがこのBAD HABITの曲。なんて清々しい音楽なんでしょう。それでいて、終始ハッピーなわけじゃなく、サビでの言われも知れぬ哀愁が胸キュンを誘うところが北欧マジックというか何というか…。BAD HABITという芸術的な産業ロック・バンドが一部の(HM/HR)マニアのあいだでしか知られていないという事実が未だに納得できないんですが。(苦笑)
4. KIX-S ”鮮やかに消えて…” → Spotifyで聴く
MANISHや川島だりあなどの90年代ビーイング系をよく聴いていた頃、ビーイングじゃないけど好きだったのがこのKIX-S。THE UNCROWNEDのTakeshi<g>と話していた時、彼が「KIX-Sはファンクラブに入るほど大好きでした」というのを聞いて、道理で彼の書く曲が良いわけだ!と思ったもんです。KIX-Sの「MOTHER」は楽曲粒揃いの名盤だけど、その中でもこの曲はかなり強力だと思います。浜口 司<vo>のスコーンと突き抜ける歌声も爽快。バッキング・トラックは打ち込み独特の無機質な感触はあるけど…。KIX-Sは安宅美春<g>の作曲センスも素晴らしいけど、何より葉山たけしのアレンジが神業かも。
MANISHや川島だりあなどの90年代ビーイング系をよく聴いていた頃、ビーイングじゃないけど好きだったのがこのKIX-S。THE UNCROWNEDのTakeshi<g>と話していた時、彼が「KIX-Sはファンクラブに入るほど大好きでした」というのを聞いて、道理で彼の書く曲が良いわけだ!と思ったもんです。KIX-Sの「MOTHER」は楽曲粒揃いの名盤だけど、その中でもこの曲はかなり強力だと思います。浜口 司<vo>のスコーンと突き抜ける歌声も爽快。バッキング・トラックは打ち込み独特の無機質な感触はあるけど…。KIX-Sは安宅美春<g>の作曲センスも素晴らしいけど、何より葉山たけしのアレンジが神業かも。
5. SYMPHONY X ”Candlelight Fantasia'” → Spotifyで聴く
ぶっちゃけてしまうと、SYMPHONY Xはデビュー・アルバムで終わった、みたいな感覚もあって(苦笑)、その後はアルバムを重ねるごとに自分の好みからは遠ざかってしまったというか。凄いことをやってるのは理解できるんだけど、曲に心を惹かれるかどうかはまた別の問題だから…。そんな彼らの曲の中でも特に心に残っているのが、3rd「DIVINE WINGS OF TRAGEDY」のラストを飾るこの曲。テーマ・メロディが本当に哀しくて切なくて、胸に染みてくる。これって絶対に寒い時期に聴くべきメロディだよなぁ。そう思います。
ぶっちゃけてしまうと、SYMPHONY Xはデビュー・アルバムで終わった、みたいな感覚もあって(苦笑)、その後はアルバムを重ねるごとに自分の好みからは遠ざかってしまったというか。凄いことをやってるのは理解できるんだけど、曲に心を惹かれるかどうかはまた別の問題だから…。そんな彼らの曲の中でも特に心に残っているのが、3rd「DIVINE WINGS OF TRAGEDY」のラストを飾るこの曲。テーマ・メロディが本当に哀しくて切なくて、胸に染みてくる。これって絶対に寒い時期に聴くべきメロディだよなぁ。そう思います。
★上記10曲がまとまったプレイリストは → Spotifyで聴く
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