一体いくつ参加してるんだ!? K.K.’S PRIESTの北米ツアー敢行中のティム “リッパー” オーウェンズ──シェーン・エンバリー(NAPALM DEATH)のABSOLUTE POWERプロジェクト他、2026年最新のゲスト参加音源を思い切ってまとめてみました
2ndアルバム「THE SINNER RIDES AGAIN」を発表したのが2023年9月末。K.K.ダウニング〈g〉率いるKK’S PRIESTは、この9〜10月にかけて先週から始まったW.A.S.P.との北米ツアーを約2年ぶりに実施中。自前のオリジナル曲とJUDAS PRIESTの名曲を組み合わせたセットリストでファンを沸かせている。
言うまでもなくこのバンドのフロントマンを務めるのは、相変わらず強力な喉をアピールしているティム “リッパー” オーウェンズ〈vo〉であるが、ここのところ様々なバンドのプレスリリースをチェックしていると、「ティム “リッパー” オーウェンズが参加」という文言にやたらと出くわす。昔から彼が他アーティストの作品にゲスト参加するのは日常茶飯事だったとは言え、最近はその手のニュースがやたらと多くて混乱してくるので、この機会に直近のリリース諸作を備忘録も兼ねてまとめておきたい。
まず登場するのは、小欄でも今年初頭にお伝えした(1月28日ニュース)、元MEGADETH他のクリス・ポーランド〈g〉らを擁するオールスター・プロジェクトNUCLEAR MESSIAH。4月に発売されたアルバム「BLACK FLAME」では、ドン・エイリー〈g〉やヴィニー・アピス〈ds〉と並んで “Nuclear Messiah” にリッパーが参加している。リッパーの金属的な声質に似合う王道メタル・チューンながら、70年代感をサイケ感を漂わせるというこのプロジェクトの趣旨に従ってか、男臭いブルース・ロッカー:ランス・ロペスが渋いギター・ソロを弾くという非常に不思議な座組である。
「BLACK FLAME」
2026年4月24日発売(海外)
次は11月6日にリリースされるABSOLUTE POWERの「NEEDS MUST WHEN THE DEVIL DRIVES」より、同作のタイトル・トラックをご紹介。ABSOLUTE POWERはNAPALM DEATH他のシェーン・エンバリー〈b〉が在籍する、JUDAS PRIESTやDIO、SAXONなどから影響されたクラシック・ヘヴィ・メタル・プロジェクト。エンバリーはアトモスフェリックな実験アルバム「BRIDGE TO RESOLUTION」を6月にソロ名義で発表したばかりなので、間をほぼ空けずに真逆な音楽性の作品を繰り出してくるのが流石だ。
今回のアルバムはABSOLUTE POWERにとって15年ぶりの2ndアルバムで、1曲でリッパーが参加している(他にNAPALM DEATHのジョン・クックや、ゴス・ロックの代表格THE MISSIONなどで活躍したマーク “ジェミニ” スウェイトという意外なゲストも)。彼は2011年の前作「ABSOLUTE POWER」でも2曲に客演していた。ただし前作の時も今回の新曲も、基本的にメイン・ヴォーカルはこのバンドのシンガーであるサイモン・エフェミーが執っており、パッと聴きでリッパーが参加しているとは気づかない味付け参戦なので注意。いずれにしても、エフェミーやエンバリーが子供の頃に憧れたヘヴィ・メタルに対する愛をそのままアウトプットした、トラディショナルなサウンドはシンプルで魅力的だ。
「NEEDS MUST WHEN THE DEVIL DRIVES」
2026年11月6日発売(海外)
続いてスロヴァキアのパワー・メタル・バンドSIGNUM REGISの最新作「BEYOND SPACETIME」(10月9日リリース)より、「Time To Pay」を。ヨーロピアンなメロディック・メタルらしさだけで構成された大疾走曲に乗せて、粘っこく歌い回すヴォーカルのスクリームが終始炸裂しまくる、これぞまさにリッパーと言うべき客演だ。なお「BEYOND SPACETIME」にはもう1人の “JUDAS PRIESTを歌わせたら最強” シンガーであるPRIMAL FEARのラルフ・シーパース、元RAGE〜現ALMANAC他のヴィクター・スモールスキ〈g〉も参加している。
「BEYOND SPACETIME」
2026年10月9日発売(海外)
こちらのSHOW-N-TELLは米アリゾナ産、猪突猛進型のトラディショナル・メタル・バンドで、いわゆるNWOTHMのひとつ。初音源をリリースしたのは2024年なので、比較的新しいバンドだ。リッパーがデュエットしているこの曲は8月に発表された2nd「EYES OF EVIL」の収録曲。IRON MAIDEN直系サウンドを出す80年代アメリカのメタル・バンド風味が滲み出た、なかなかにドラマティックな出来だ。
「EYES OF EVIL」
2026年8月14日発売(海外)
PHOENIX REBORNはイタリアのプログレッシヴ寄りなメロディック・パワー・メタル・バンドで、5月に発売された最新作「POINT OF NO RETURN」は人類と機械の抗争を描いたコンセプト・アルバム。リッパーはナレーション担当を含めて4曲に参加している。この曲なんて非常に勇壮だし、日本でもウケるポテンシャルがあるのでは。
「POINT OF NO RETURN」
2026年5月23日発売(海外)
米セントルイスのSTORMRAZORもNWOTHMの文脈で語れるバンドだ。7月にリリースされた「THE BOOK OF WAR」に収録された、この “The Overture Of The Fallen” というリッパー参加曲は、元々2023年にシングル・リリースされていた。これもあまり目立たない形でリッパーの声が鳴るという、若干勿体無い使い方だ。
「THE BOOK OF WAR」
2026年7月18日発売(海外)
そして最後はメキシコのANCESTRYによる「Reaper Of Souls」。MVにはリッパーもしっかり出演している。これは2011年のデビュー作「REVELATIONS」収録曲だが、アルバム本編で歌っていたのは正規シンガーのエドゥアルド・タヴァスキのみ。つい先日の9月8日にリリースされた同作のアルティメット・エディションにて、このリッパーがデュエットするヴァージョンが追加された(彼単独のヴァージョンも併録)。
「REVELATIONS (ULTIMATE EDITION)」
2026年9月8日発売(海外)
今回紹介したのはあくまで当記事担当者の目についたもの、すぐ見つかったものだけであり、実際にはもっと色んなところに知らない間に参加していた可能性もあるため、その点はご了承を。それにしてもフットワークが軽いな…。
この記事へのコメントはまだありません
RELATED POSTS
関連記事
LATEST POSTS
最新記事