訃報:“ロックの殿堂”入り米ハード・ロッカーZZ TOPのバックビート名人フランク・ベアードが他界。享年77
終始サザン・ブルースの原点を大切にしながらも70年代には熱狂的アメリカン・ハード・ロックの発展に寄与し、80年代MTV全盛時代には突如モダンなサウンド意識とメンバーのユニークなキャラ立ちで人気を博し、オルタナティヴ・ロックの時代にはハイ・エナジーなルーツ・ロックの代表と目されるなど、米国で長く幅広く愛されてきたテキサス産のトリオ、ZZ TOP。その最初期からドラマーを務めていたフランク・ベアードが77歳で世を去った。
死因は明かされていないが2025年3月に医療処置を受けるためバンドの北米ツアーを離脱したベアードはその後一度は復帰したものの2026年のツアーには再び不参加になっており、8月17日、故郷テキサス州リッチモンドにある自身の牧場で家族に見守られてホスピスケアを受けている最中に息を引き取ったとのこと。
ZZ TOP公式フェイスブックより。
ビリー・ギボンズ(g, vo)「今日、エルウッド(・フランシス:現ベーシスト)と私は偉大な友人でありパートナーを失い、世界は天性の革新的なドラマーの一人でありテキサスの偉大な息子を失った。彼の代名詞とも言えるバックビートはZZ TOPをトップの座に留め続けるための鍵だった」
75年作品「FANDANGO!」収録、世界中の侠気あふれるハード・ロック・ミュージシャンたちが即興ジャム・セッションの場で好んで取り上げるアメリカン・ハード・ロックンロールの名曲“Tush”。
83年の大ヒット・アルバム「ELIMINATOR」より、全米シングル・チャート2位を記録した“Gimme All Your Lovin'”のMVはこちら。
「ELIMINATOR」よりもう1曲。こちらも全米シングル・チャート3位まで上がった“Legs”のMV。MTV全盛時代。彼らのユニークなキャラクターを強調したこれらのMVは音楽性以上に彼らの知名度を大幅アップさせた。
50年あまり続いたこの3人のラインナップも、2021年にはダスティ・ヒル(b)が世を去り、このたびフランク・ベアードが世を去り、いま生き残っているのはビリー・ギボンズ一人になってしまったが、ベアードの休養入り以降すでにメンバーを補充しているZZ TOPはベアードの訃報が伝わった直後のステージを休演したのみで、すでにワールド・ツアー(現在は北米巡回中)に復帰している。ベアードの訃報が伝わる以前のワールド・ツアーより、スペインでのフル・ショウ映像(オーディエンス撮影)はこちら。メンバー補充をした現ラインナップも以前のトリオ編成のイメージをしっかり蹈襲して、愉快で若々しいロックンロール・ショウを展開しているようで。
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