ラスト・アルバム発表が間近に迫るMEGADETHがMETALLICA“Ride The Lightning”のカヴァーをレコーディングしたことを報告! デイヴ・ムステイン「円環を閉じる」
“ラスト・アルバム”と公言している新作「MEGADETH」のリリースが迫るなか、インターネット上で同作収録曲名を少しずつ公表していく趣向でファンの期待を盛り上げていたMEGADETHが、その最後に突如としてデイヴ・ムステイン本人の言葉でMETALLICAの“Ride The Lightning”をカヴァー(というかどうか微妙だが)・レコーディングしたことを報告する動画を公開した。
デイヴ・ムステイン「ニュー・アルバムのために“Ride The Lightning”をレコーディングした。その理由は……もちろん俺があの曲の作曲に大きく関わったから。ジェームス(・ヘットフィールド)と俺があの曲に取り組んでいるとき、俺はジェームスが最初に弾き始めた瞬間に彼がいかに優れたギター・プレイヤーであるかを悟った。円環を閉じるのがクールだと思ったんだ。俺がMETALLICAと一緒に書いた曲を演奏して敬意を表し、長いこと必ずしも友好的とは言えなかった感情から緊張したり壊れたりした俺たちの友情を讃えるため。でも……俺はいつもジェームスのギター演奏とラーズの作詞作曲に多大な敬意を抱いてきたよ。だからこれをやって自分の作品に加えるのはクールなことだと思う……ちょっとだけスピードを上げて、ちょっとソロをいじって……テーム(・マントゥサーリ)と俺でそれをお互い投げ合ったりしてる。……テンポが少し違うのが気になるかもしれないし、もちろん俺の歌い方もジェームスとは違う。でも、もう一度言うけど、これは円環を完成させること、そしてジェームスと俺がギタリストとして世界を変えるために何をしたかを示すことが目的だったんだ」
 
          
    
      ラスト・アルバム発表への盛り上げ……なのは事実だろうが、デイヴ・ムステインとMETALLICAの長年の確執をさまざまな思いで眺めてきたファンはそういう商業的見地以前に、この敢えてムステイン自身が姿を見せて語ってくれている報告のなかの彼の口調と表情を是非ともじっくり噛みしめてみてほしい。METALLICAとMEGADETHの忠実なファンの気持ちを知り尽くしているムステインの、以前には想像も出来なかったほど大人になった発言。
……だが、その昔METALLICAの“The Four Horsemen”を“Mechanix”としてMEGADETHヴァージョンで発表したときの意地とプライドもちゃんと残っているかな。どんなかたちになるのか、興味津々でアルバムの発表を待とう。
初期MEGADETHの空気感を濃厚に湛えた先行シングル「Tipping Point」のMVはこちら。
 
             
        
           
        
           
        
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