米ボルティモアのヴェテランKIXが今年9月で活動終了を発表!

エネルギッシュなハード・ロックン・ロール・サウンドで根強い人気を誇るKIXが、今年9月17日に米メリーランド州コロンビアで行なうライヴを最後に、45年に及ぶバンド活動に終止符を打つことを発表した。

これは、5月7日にKIXが『M3 ROCK FESTIVAL』(@メリーランド州コロンビア)に出演した際、そのステージ上でスティーヴ・ホワイトマン<vo>が観衆に向かって発表したもの。その時に彼が喋ったのは以下のような内容だった。
「ここで発表したいことがあるんだ。45年これをやってきて、もうこの仕事を終わりにしようと思う。今日じゃないよ。9月17日にここで(最後の)ショウをやる。長い長い道のりだったよ。俺の健康状態は落ちてきたし、ジミー(チャルファント/ds)の健康は確実に悪くなってる。だから、夏の日程をこなした後、ミネソタ州ヒックリーで終わりにしようと思ったんだ。でも、俺達は思った。『ミネソタ州ヒックリーでキャリアを終わらせたいヤツがどこにいる?』って。それで、改めて話し合って、『最後のビッグなロックン・ロール・ショウをアリーナでやろうじゃないか』ということになったんだ。だって、君達はそれに値するオーディエンスだからね。ヒックリーのことを悪く言うつもりはないんだけど。悲しいけど、その時が来たんだ。アスリートと同じだよ。これ以上続けるのは無理なんだ」

その後、インタビューを受けたスティーヴは、改めてバンド解散について次のように語った。
「突然のことのように見えるかもしれないけど、俺は1年くらい前にこの決断をしてたんだ。考えを重ねて、決心して、それをバンドのメンバーやブッキング・エージェンシーに伝えた。その時点で、2023年までに終わるだろうと思ってたよ。45年間にわたるノンストップのロックン・ロールの旅で、落ち着きのない生活だったけど、俺にはもうそういうことをやってる時間はないんだ。俺は66歳だし、足には神経障害がある。疲れたんだよ」

そして、「昨年11月にライヴの最中に突然倒れて心肺停止に陥ったジミー・チャルファントの健康不安が今回の決断を早めたか?」との質問に対しては、こう説明した。
「それは間違いない。11月にジミーが倒れて、状況を新たな視点で見るようになったね。俺は『あとどれくらいこれをやり続けたいんだ?』と考えるようになった。正直、あの時に俺はもう諦めて家に帰ろうって気になってたよ。でも、みんなに背中を押されて、何とか続行して、決まってる日程はこなそうと思えたんだ。その時に、9月までは続けようって決めたんだよ。ジミーが回復して、またステージに立てるようになった時、彼は断固たる様子で『俺にとっては9月で終わりだ』って言ってたよ」

また、「ここ数年、アルコール依存により繰り返し警察沙汰を起こしてツアー活動から離脱しているロニー・ユンキンス<g>は最後のショウに参加するのか?」との質問に対しては、次のように答えた。
「確かなのは、ボブ(パレ:ロニーの代役を務めてきたギタリスト)は参加するということ。そして、ロニーがゲスト・プレイヤーとして参加できればいいなという思いはある。ただ、現時点でロニーと話をした人間がいるかどうかは知らない。彼がやって来て、俺達と一緒に数曲プレイできたらいいな、というのが俺達の希望だ。そうなればいいね。ファンは感激するだろうから。あと、『COOK KIDS』(1983年)に参加していたブラッド・ダイヴンズ<g>に声をかけることも考えてるよ」

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