NWOBHMの幻のバンドWHITE SPIRITが40年前に故ブライアン・ハウと録音したレア音源がアルバム化されて7月にリリース! 先行シングルの音源が公開中!

IRON MAIDENのヤニック・ガーズ<g>がそのキャリア初期に在籍していたバンドとして知られるWHITE SPIRIT。1980年にアルバム1枚を残して消えたそのWHITE SPIRITが、後にBAD COMPANYで成功するブライアン・ハウ<vo>を起用して1981年にレコーディングしたままリリースされずじまいだった音源を復刻し、「RIGHT OR WRONG」というアルバムとして7月にリリースすることになった。

このニュー・アルバムから先行シングルとして”Runaway”の音源が公開されている。

ブルース・ラフ<vo>、ヤニック・ガーズ<g>、マルコム・ピアソン<g>、フィル・ブラディ<b>、グレアム・クララン<ds>の5人による英国のWHITE SPIRITは、1980年に『MCA』よりセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースして好評を博す。

その後、ヤニック・ガーズがGILLANに加入したため、後任にミック・タッカー(後にTANKで活躍)を迎え、ニュー・シンガーに当時まだ無名だったブライアン・ハウ、ニュー・ベーシストにトビー・サドラー(後にAIRRACEやSAMSONにキーボード奏者として加入)というラインナップでバンドを立て直し、GILLANのコリン・タウンズ<key>をプロデューサーに迎えて2ndアルバムの制作に入った。しかし、そのアルバムは結局完成に至ることなく、バンドは解散。彼らがレコーディングしていた音源はお蔵入りとなってしまった。

各メンバーがそれぞれの活動をする中、ブライアン・ハウはアメリカに渡り、テッド・ニュージェントのシンガーとして名を売り、さらにポール・ロジャースの後任としてBAD COMPANYに加入して成功を収めた。

年月は流れて2020年、5月にブライアン・ハウが心臓発作で他界した翌日にミック・タッカーとマルコム・ピアソンがWHITE SPIRITの昔話に花を咲かせていた時、1981年のお蔵入り音源の話になったが、そのテープの行方は誰にも判らなかった。

しかし、ある日、マルコム・ピアソンがフランス移住の準備のため倉庫で家具を整理していたところ、古いベッドサイド・キャビネットを発見。その中には4本のテープが入っており、そのうちの1本には「Chiswick Studios - White Spirit」と書かれていた。それこそまさに彼らが永遠に見つからないと思っていたあの幻の音源だったのである。

彼らはそのテープをクリフ・エヴァンス(TANK)に託し、入念に修復を施してもらったが、いくつかの曲は求められるべき水準に達しなかった。そこで彼らは音源を部分的に差し替えることを決意。ベースはニール・マーレイ(WHITESNAKE, BLACK SABBATH)、ドラムはラッセル・ギルブルック(URIAH HEEP)に演奏を依頼し、ギターとキーボードはミック・タッカーとマルコム・ピアソンが担当して、新しいトラックを録音。それをスウェーデンに送ってポンタス・ノルグレン(HAMMERFALL)がミックスし、WHITE SPIRITの幻の10曲に新たな命が吹き込まれた。それが「RIGHT OR WRONG」というアルバムとして7月にリリースされるのである。

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