訃報:”手数王”ドラマーの菅沼孝三が死去

”手数王”として親しまれ、世界を股にかけて活躍したドラマーの菅沼孝三が11月8日、大腸癌のため亡くなった。62歳だった。
この訃報は、彼の娘でドラマーのSATOKOがSNSおよび公式サイトを通じて発表したもの。
今年9月26日に菅沼孝三は自身のインスタグラムで、大腸癌(ステージ4)の治療のため演奏活動を休止することを発表していたが、復帰は叶わなかった。
大阪府出身の菅沼孝三は8歳でドラムを始め、15歳でプロ・デビュー。その後はジャズ/フュージョンを中心に、ポップス、ロック、ヘヴィ・メタル、プログレッシヴ・ロックなど幅広いジャンルで活躍。その圧倒的なスピードと音数の多さを誇る超絶技巧のドラミングから”手数王”との異名を取った。
メジャー・アーティストのサポートも数多く務めたが、ヘヴィ・メタル・ファンのあいだでは1990年に二井原 実(LOUDNESS)らと結成したDED CHAPLINや、『LOUD PARK 2009』のLIV MOONのライヴでドラムを叩いたことで知られている。
ドラム教師としても数多くのプロ・ドラマーを育てて世に送り出し、また、世界中でドラム・クリニックを行なうなど、ドラム界に与えた影響は計り知れない。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

菅沼孝三
「DRUM PARADISE」
2018年
「DRUM PARADISE」
2018年



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