元SCORPIONSのハーマン・ラレベル、新作リリースを発表したかつてのバンドメイトを批判!

2022年2月に久々のニュー・アルバム「ROCK BELIEVER」をリリースすることを発表したSCORPIONSだが、そのSCORPIONSに1977年から1995年まで在籍していたハーマン・ラレベル<ds>が、『CLASSIC ROCK MAGAZINE』最新号のインタビューの中で、かつてのバンドメイトたちを「失礼」で「欲深い」と批判した。

同誌のインタビューで「SCORPIONSが2016年にジェイムズ・コタック<ds>を解雇した際、彼らから復帰の要請を受けなかったことに落胆したか?」との質問を受けたハーマンは、次のように答えた。
「どれだけがっかりしているか教えてあげよう。僕は自分が彼らの役に立ちたいというメッセージを送ったんだけど、彼らからは返事すらなかった。それってとても失礼なことだと思う。SCORPIONSは今度のニュー・アルバムを80年代の栄光の時代に回帰する作品だと主張しているそうじゃないか。もし彼らが本気でそう思っているのなら、フランシス(ブッフホルツ/b)と僕を呼び戻すべきだし、あの時代の名作群をプロデュースしていたディーター・ディークスも呼び戻すべきだ。でも、どうして彼らがそれをしないのか判るかい? 欲深いからさ。すべてを3人ではなく5人で分けなきゃいけなくなるってことだよ」

また、SCORPIONSの80年代の商業的成功について、ハーマンは元バンドメイトが自分を充分に評価していないように思えるという不満も口にした。
「彼らはインタビューで僕のことに決して触れない。馬鹿げたことだよ。でも、『ITV』がSCORPIONSの新しいドキュメンタリーを作る予定なんだ。僕はちょうどそのためのインタビューを受けているところだから、ようやく(SCORPIONS時代の)自分の役割について記録を正すことができる」

「(ルドルフ)シェンカー&(クラウス)マイネは素晴らしい作曲チームだよ。それは僕達がどれだけ成功作を生み出したかを見れば判る。でも、僕がバンドを去った後は、もうそういったヒット作は出せていない」

「”Rock You Like A Hurricane”(1984年「LOVE AT FIRST STING」収録)の歌詞を書くのは簡単だったね。僕は一晩中セックスとコカインを楽しんだ後、朝早く起きてカーテンを開けたんだ。それが『It's early morning, the sun comes out. Last night was shaking and pretty loud. My cat is purring and she scratches my skin』という歌詞になった。セックスの最中、彼女は僕の背中を引っ掻いていたんだ。僕はさっと座ってすぐに歌詞を書き始めたよ。朝の5時で、僕が書いている間も彼女はまだベッドの中だった。そして次の日、ルドルフに言ったんだ。『君のあのリフにぴったりの歌詞があるよ』ってね」


まあ、時代を象徴するエピソードではあるが、ハーマンのSCORPIONSに対する批判をどう受け止めるかは人それぞれ、といったところだろう。

ちなみに、ハーマンは今年の8月、自身の1stソロ・アルバム「NIP IN THE BUD」が40周年を迎えたのを記念して、同作をリマスター再発している。

Herman Rarebell
- Messing Around (Remastered Version)

※「NIP IN THE BUD」のオープニングを飾るナンバー。
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