引退の意志を公表したデイヴィッド・カヴァデール率いるWHITESNAKEの新規公演2本が決定!

pic:Tyler Bourns

先頃6月にデイヴィッド・カヴァデール<vo>はWHITESNAKEでのツアー活動から引退する予定であることを公表したが、そのフェアウェル・ツアーの一環として、2022年の6月23日にフランスのクリソンで開催される『HELLFEST』と、6月24~25日にスペインのカルタヘナで開催される『ROCK IMPERIUM FESTIVAL』に出演することを発表した。

昨年9月に69歳になったデイヴィッド・カヴァデールは、今年6月に受けた『Planet Rock』のインタビューで次のように語っていた。
「私は去年、フェアウェル・ツアーになるはずのものをやることになっていて、それはソールドアウトになって素晴らしかったんだけど、コロナウイルスの影響ですべてがキャンセルされてしまった。だから、それを来年やれたらと思っているんだ。そのツアーでこれまでのサポートに対する感謝の気持をみんなに伝えたいし、それはオーディエンスがいなきゃできないことだからね。私の筋金入りのファンのみんなは、私がその時にできるベストを尽くす人間であることを知っているだろうし、私はそれを仕事の哲学としてこれまでずっとやってきたつもりだ」

これまでフェアウェル・ツアーを発表しながらもその後に心変わりしたバンドがいくつかいることを指摘されると、デイヴィッドは「私の場合はフェアウェル・ツアーになるだろう。だって、もうすぐ70歳になるんだよ? 冗談だろ? ジーンズをはくのだって大変なんだから」と答えた。

彼はWHITESNAKEでのツアー活動から引退した後も、曲作りやレコーディングは行なっていく予定だという。
「その後も音楽には関わっていくだろうね。『Warner』とは長期の契約を結んでいるんだ。WHITESNAKEの名の下でやるべきプロジェクトは山のようにあるよ。問題はツアーなんだ。疲労困憊するようなツアーはもうやらないということだ。私はもう以前のように快適にツアーはやれなくなってしまった。だから、エージェントに言ったんだ。『何よりもこれ(フェアウェル・ツアー)をやりたい。50年間、信じられないほどのサポートを受けてきたんだから』とね。もしイギリス、ドイツ、日本、ブラジルのファンに感謝の気持を伝えることができなかったら、心が張り裂けるよ」

また彼は、「足を引きずるようになったり、椅子に座ってウィリーをするようになったら大変だから、もっと対処しやすくて再充電しやすいツアー・スケジュールにする必要がるんだ」とも説明した。

2020年初頭、WHITESNAKEは、デイヴィッドが鼠径ヘルニアの手術を受けるため、SAMMY HAGAR & THE CIRCLEとNIGHT RANGERとのUSツアーを中止せざるを得なくなったが、その後、結局コロナウイルスのパンデミックのせいですべてのツアーをキャンセルすることになった。

デイヴィッドは2017年にも変性性関節炎の手術を受けて両膝をチタンで置換しており、後に、その関節炎の痛みのせいでパフォーマンスに支障をきたしていたと説明していた。

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