【BURRN! 11月号ちょい読み】
TMG──“SAYONARA” ツアーに込められた真意とは?
BY YUMIKO HABA/BURRN!
TMG、2年ぶりの嬉しい復活である。2004年にB'zの松本孝弘〈g〉のソロ・プロジェクトとして誕生したTMGは、NIGHT RANGERのジャック・ブレイズ〈b, vo〉とMR.BIGのエリック・マーティン〈vo〉という強力なメンバーを擁する唯一無二の “バンド” として人気を博し、日本武道館公演を含むツアーは各地でソールドアウト続出の大盛況。それからジャックやエリックが「またTMGをやりたい!」と言い続けて20年、TMGは2024年に再始動し、アルバム発表とツアーで全国のファンを再び歓喜の渦に巻き込んだ。そして今、三度目のTMGツアーが始まろうとしている。そのタイトルに “SAYONARA” という言葉が躍っているのは一体どういうことなのか……?
松本を始め、2年前に加わったマット・ソーラム〈ds〉を含むメンバー達に個別インタビューの機会を得たのは8月下旬のこと。のちに10月14日発売と決まった6曲入りアルバムはまだ制作途中で、3曲(うち1曲は未完成)を聴いただけの段階で臨んだ各取材ではメンバー達が口々にTMG復活への興奮と新作に対する手応えを語ってくれて、それ自体が生々しい制作ドキュメントの様相を呈することになった。まずはTMGのリーダーの松本に、ここに至った経緯と “SAYONARA” の真意を明かしてもらおう。
──2年前、20年ぶりに復活したTMGのアルバムとツアーを大いに楽しませていただきました。そのステージ上でジャックが「次がまた “20年ぶり” となると、90歳になっちゃうよ!」と言っていたのが衝撃的でしたが(笑)、幸い20年も経たずして三度目のTMGツアーが始まりますね。どういう流れで今回の再結集を決めたのですか?
松本孝弘(以下T):前回、2024年にやった時に、またいつか一緒にやろう、というのはもう大体決まっていたんですよ。あの時は20年ものブランクがあったじゃないですか。そのわりにお客さんが凄く喜んでくれてたんで、これはやっぱり、そんなに間を空けずにやった方がいいのかな、という印象を受けたんですよね。で、その時に皆に話したら「20年後はもう無理だよ、2年後にしてくれ」と言われて。(笑) 実際にスケジュール的なことを考えても、一番可能なのは2年後だったんで、2026年に、ということになったんです。
──次もドラムがマット・ソーラムで、サポート・ギターのYT(Yukihide “YT” Takiyama)さんもいるこのラインナップで、というのは2年前から話をされていたんですね?
T:そうですね。
──ツアー・タイトルを “SAYONARA” にしようというのも2年前から決めていたんですか?
T:“SAYONARA” っていうタイトルはだいぶ前からありました。ただ、まあ、「さよなら」って言葉だけをクローズアップすると、別れとかバイバイとか、そんな感じになっちゃいますよね。でも、“SAYONARA” という曲の歌詞を聴いてもらえば判るように、“出会ったことに対する感謝” があれば、そこから始まるものもありますからね。だから別に、TMGが「これで最後だ」っていうような話は、実は僕らメンバーの間ではひと言も交わしていないんですよ。
──そうでしたか。でもやっぱり、ファンとしては「さよなら」と言われるとドキッとしますよ。昨今はフェアウェル・ツアーと謳って来日するアーティストも増えてきていますし。
T:うん、確かに。
──ジャックのNIGHT RANGERも昨年フェアウェル・ツアーで日本に来ています。今またフェスに出演するので彼は日本にいますが。(笑)
T:僕も彼には福岡で会いますよ。(笑)
──エリックも、MR.BIGでフェアウェル・ツアーをやった後にもう一度日本に来たので、最初に「フェアウェル」と言ってしまったことにバツの悪い思いがあったらしいんですよ。それで、TMGも「SAYONARAって言っちゃっていいの!?」と思ったそうです。
T:ホント? そうだったんだ……。
──ツアーをそのタイトルに決めるのと同時に曲の “SAYONARA” も作られたんですか?
T:その “SAYONARA” ってツアーのタイトルを考えた時、“SAYONARA” っていう曲もないと絶対ダメだなと思ってたんで。だから今回はそれを最初に制作し始めましたね。
──アップ・テンポで前向きな感じの曲ですけど、最初からそういう曲調で行こう、と?
T:いや、最初はね、色々考えたんだけど……やっぱり、バラードはないよな、と思ったんですよね。逆にこういう明るくて元気な曲の方がいいんじゃないかな、というのはありました。
──そこにこれだけ日本語詞を乗せるというのも、最初からあったアイディアですか?
T:そう、そこはAdoさんがゲストで入ってくれるってことが決まってたんで。それなら日本語と英語とをごちゃまぜにした歌詞にするのが面白いんじゃないかと思ってね。
──日本語詞は松本さんが書かれたんですよね?
T:はい、僕が書きました。
──「SAYONARA」を逆さにした「RANAYOSA」って、初めて口にしました。(笑)
T:(笑) そのコーラスの日本語詞を先に僕が書いて、ジャックに「こういうことを歌ってるんだよ」って説明して、その後でジャックがヴァースとブリッジの詞を書いたんだよね。
──エリックも日本語詞を歌わなきゃというので、そこはかなり苦労したと言っていました。
T:うん。でも、エリックならやれる、と僕は思ってたから。逆に面白い感じになるじゃないですか、日本語に慣れていない彼らが歌うと。そこも狙いの1つだったんですよね。
続きはBURRN! 2026年11月号で!
TMG
「SAYONARA」
初回限定盤 CD+Blu-ray:7,000円(税込)
数量限定生産盤 CD+ビーニーキャップ:5,000円(税込)
1. SAYONARA (feat. Ado)
2. I CAN’T STAND SLEEPING ALONE
3. I DON’T SEE ME IN YOUR EYES
4. LAST CHANCE (COME ON COME ON)
5. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS
6. DOOM[映画『八つ墓村』主題歌]
THE WORLD'S HEAVIEST HEAVY METAL MAGAZINE
BURRN! 2026年11月号
<EXCLUSIVE COVER STORY:巻頭特集>
◆TMG
B'zの松本孝弘<g>を中心とする日米混合スーパーバンドが2年ぶりに再結集!
“SAYONARA”ツアーを開始する4人のメンバーに個別独占インタビュー!!
<EXCLUSIVE INTERVIEW:インタビュー記事>
◆NICKELBACK
今世紀において最もビッグなロック・バンドの前作から4年ぶりとなる第11作が登場!
◆ACCEPT
結成50周年を迎えたバンドの歴史の核心へと迫るウルフ・ホフマン独占会見パート2!
◆BLIND CHANNEL
フィンランドのバンドが活動休止を経て新体制で挑んだ会心作を引っ提げ、11月再来日!
◆FIVE FINGER DEATH PUNCH
結成20周年の節目を経て、これまでのあらゆる経験を昇華させた第10作をリリース!
◆AMON AMARTH
ヴァイキングの世界観の中で生きるメロディック・デス・メタルの巨人、通算13作目!
◆RACHEL BOLAN
SKID ROWのレイチェル・ボラン<b>がピュアなパンク/R&R愛に満ちたソロ作リリース!
◆VIOLET ETERNAL
日伊混合メロディック・メタル・バンドがデビュー作を遥かに超える2ndアルバム発表!
◆RUSSIAN CIRCLES
ポスト・メタルの代表バンドが紡ぐ“ヘヴィでダーク、耳障りでアングラ志向”の新作とは!?
◆NICK OLIVERI
KYUSS、QUEENS OF THE STONE AGE他のベーシスト、ニック・オリヴェリを直撃!
◆Rakshasa
日本の伝統文化を継承するメロディック・メタル・バンドが約4年ぶりに復活してEPを発表!
<SPECIAL EDITION:特別企画>
◆IRON MAIDEN来日予習講座
結成50周年を祝うツアーの歴史的意義を振り返り、セットリスト予習で日本公演に備えよ!
◆愛すべき「産業ロック」――普遍性という名のアイデンティティ
2026年現在の“ロック・ミュージックのど真ん中”を増田勇一氏が探る!
◆再考:イングヴェイ・マルムスティーン
今さら? 今だからこそ? 来日公演を大成功させたオリジネイターの偉大さを再確認!
◆特別連載『TALES FROM THKISS E FRONTLINE』
英国人記者ハワード・ジョンソンの回顧録:MOTÖRHEAD
◆特別連載『All Aboard!:Memories of Ozzy Osbourne』
シャリー・フォグリオ記者によるオジー・オズボーン追想コラム第11回!
<SPECIAL LIVE REPORT IN JAPAN:ライヴ・リポート>
◆『THE GREATEST ROCK FUKUOKA』
JOURNEY、LOUDNESS、NIGHT RANGER、HOUND DOG、RED WARRIORS、BAND-MAIDの豪華6組が登場! 福岡で開催された “大人向けのロック・イベント” をリポート!!
◆HAGANE
世界に通用するメタル・バンドとしての実力を見せた全国ツアーのファイナル公演!
◆八十八ヶ所巡礼
日本武道館で3人がいつもどおりに繰り広げた3時間の結成20周年記念ライヴ!
<POSTER:ポスター>
◆浜田麻里
※今月の『そこでだ、若旦那!』も立川談四楼師匠の病欠により、“落語評論家:広瀬和生”が代打で執筆! ウイリアム・ヘイムス氏の撮影裏話『Man Of Two Lands』、元BURRN!編集部員の奥野高久氏がHM/HRの歴史について綴る『WAKE UP AND SMELL THE RECORD』といった新コラムも好評連載中! 増田勇一氏のコラム『MUSIC LIFE』、喜国雅彦氏の『ROCKOMANGA!』、オーディオ専門店『ザ・ステレオ屋』店長・黒江昌之氏の『THE STEREO XXCKING』、梶原崇画伯の部屋、書評(古屋美登里氏)・映画評(岩沢房代氏)やアーティスト(ARCH ENEMY/SPIRITUAL BEGGARS他のマイケル・アモット、元CATHEDRAL/『Rise Above Records』主宰のリー・ドリアン、BE THE WOLF/FROZEN CROWN他のフェデリコ・モンデッリ)によるコラムなど、読みものコーナー充実!!
ニュースやアルバム・レビューほか情報も満載です!
BURRN! 2026年11月号
A4判/144頁/定価1,200円(税込)/2026年10月5日発売
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