メタルは文化だ! フィンランド国営放送の100周年記念事業プログラムにティモ・コティペルト、ノーラ・ロウヒモ、トニー・カッコなど豪華メタル・シンガー達が一挙出演!

9月5日、フィンランドの国営放送YLEにて『RSO Metalliklassikot』なる番組が放送された。“Metalliklassikot” を英訳すると “Metal Classics”。このYLEが1926年にラジオ放送を開始してから100周年を迎えたことを記念し、フィンランドを代表するメタル・ミュージシャンたちが一堂に会し、同局に所属するオーケストラ:RSO(フィンランド放送交響楽団)をバックに歌うという豪華なプログラムだったのである。
 
YLEはこの秋、メタルを文化的テーマに据えるとのこと。さすがメタル大国だ。

今回参加したシンガー陣は以下の通り。
 
●マルコ・ヒエタラ(TAROT)
●ノーラ・ロウヒモ(元BATTLE BEAST)
●アンティ・ヒューリュネン(STAM1NA)
●トニー・カッコ(SONATA ARCTICA)
●サミー・エルバンナ(LOST SOCIETY)
●トミ・ヨーツセン(AMORPHIS)
●ティモ・コティペルト(STRATOVARIUS)

 
そして当日の演奏曲は、80年代から2010年代まで幅広い時代を網羅したフィンランド製メタル名曲カタログといった趣。「分かってる人」が選曲したに違いない。

1. Alkusoitto Sibeliuksen Teemoista(RSO/シベリウスの楽曲を元にした前奏曲)
2. Do You Wanna Live Forever(TAROT/マルコ・ヒエタラ)
3. Get Stoned(STONE/アンティ・ヒューリュネン)
4. King For A Day(BATTLE BEAST/ノーラ・ロウヒモ)
5. FullMoon(SONATA ARCTICA/トニー・カッコ)
6. Elämänlanka(STAM1NA/アンティ・ヒューリュネン)
7. Join Me In Death(HIM/ノーラ・ロウヒモ)
8. SixpounderEverytime I DieDownfall〜Needled 24/7(CHILDREN OF BODOM/サミー・エルバンナ)
9. Black Winter Day(AMORPHIS/トミ・ヨーツセン)
10. Wish I Had An Angel(NIGHTWISH/マルコ・ヒエタラ、ノーラ・ロウヒモ)
11. Hunting High And Low(STRATOVARIUS/ティモ・コティペルト、トニー・カッコ)

90年代前半、日本で何度目かの北欧メタル・ブームが起こった時の代表曲(褒めすぎ?)であるTAROTの “Do You Wanna Live Forever”。歌うのはもちろんマルコ・ヒエタラ。

Do You Wanna Live Forever - Marko Hietala (RSO Metalliklassikot)

フィンランド産HR/HMのパイオニアの1つ、STONEもしっかり押さえられている。彼らのスラッシーな名曲はアンティ・ヒューリュネンが担当。

Get Stoned - Antti Hyyrynen (RSO Metalliklassikot)

バンドを抜けてしまった今、BATTLE BEASTの曲を堂々歌うノーラの姿には特別な感慨がありますなあ…。

King For A Day - Noora Louhimo (RSO Metalliklassikot)

トニー・カッコが歌うのは、メロディック・スピード・メタルの時代を塗り替えたこの曲!

FullMoon - Tony Kakko (RSO Metalliklassikot)

ヒューリュネンは超重量級サウンドを誇った自身の持ち歌を、原曲を超えるほどドラマティックに熱唱。

Elämänlanka - Antti Hyyrynen (RSO Metalliklassikot)

HIMのメランコリックな名曲を歌うのはノーラ・ロウヒモ。渋い…。

Join Me - Noora Louhimo (RSO Metalliklassikot)

CHILDREN OF BODOMのインスト・メドレーからの “Needled 24/7” を故アレキシ・ライホへの愛ダダ漏れ状態で熱演するのは、今年のトリビュート・ライヴでも絶賛されたLOST SOCIETYのサミー・エルバンナ。

Children of Bodom - Samy Elbanna (RSO Metalliklassikot)

トミ・ヨーツセンが咆哮するメロディック・デス興隆期の名曲は、バンドもアコースティック形式で静謐&民族要素強めなアレンジに。

Black Winter Day - Tomi Joutsen (RSO Metalliklassikot)

ヒエタラはロウヒモと共に、古巣NIGHTWISHの壮大なシンフォニック世界を再訪。

Wish I Had an Angel - Marko Hietala ja Noora Louhimo (RSO Metalliklassikot)

極め付けとしてティモ・コティペルトが登場。フィンランドが世界に名だたるメタル国にのし上がっていった時代を象徴する、STRATOVARIUSの鉄板名曲によってプログラムは締め括られた──その2番にはトニー・カッコもサイド・ヴォーカルに加わる。メロスパー悶絶のタッグ!

フィンランドのメタル・ミュージシャンは本国のクイズ番組などにも普通に出演する、といった話題はSNSなどを通して日本人にも知られているとは言え、こういった豪華絢爛な音楽祭の模様を見ると、本当にフィンランドにはメタルが文化として根付いているのだな、と羨ましくなってしまうのであった。

なお、記事冒頭にリンクを置いたYLEのサイト画像を見ると『Kaamos - suomalaisen metallin viisi vuodenaikaa』(フィンランド・メタルの五つのシーズン)という番組の告知があることに気づくはず。これは1970年代から2020年代までのフィンランドのメタル史を全5話に分けて解説するドキュメンタリーとのこと。視聴はEU域内で可能で、当然日本語版はなし。観たい…。

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