【BURRN! 9月号ちょい読み】
METALLICA──ジェイムズ・ヘットフィールドが「RELOAD」を振り返る
official radio interview
構成●BURRN!編集部
サウンド面での実験と 大量の曲の歌詞を書くことについて
ジェイムズ・ヘットフィールド(以下J):ボブ・ロックという恐れを知らぬプロデューサーがいて、俺達は “ブラック・アルバム”(1991年作「METALLICA」)でやったこと──シンフォニーを採り入れるとか、“Nothing Else Matters” でやったこととか──をさらに上のレヴェルに持っていこうとしていた。今振り返れば、もっと踏み込んでもよかったと思う。あんなに慎重でなくてもよかったのにな、と。「LOAD」と「RELOAD」はそこから始まったんだ。空気感を重視したり、“Low Man’s Lyric” や “Poor Twisted Me” のような曲で新しい要素を加えたりすることに対して、以前ほど恐れはなかった。この2曲はMETALLICAとしてはかなり異色だよな。それに42曲も書くつもりでいるのであれば、どの曲もはっきり違う個性を持って、埋もれないためにそれぞれが際立っていなければならなかった。ただ、俺にとって最も大変だったのは、歌詞を書くことだった。おい、皆、歌詞がどれだけ重要か判っているのか?と思うこともあった。俺には山ほどの曲があり、歌詞のアイディアも山ほどある。その点と点をどうやって結び付けていけばいいんだ? どの歌詞がどの曲に合うのか? それらを並べて線を引きながら考えるんだ。この歌詞には流れるような雰囲気があるな、とかね。例えば “Bleeding Me” は驚くほど自然にハマッた。本当にしっくりきた。もっと悩んだ曲もあったよ。“2 x 4” なんて、これは一体何なんだ?という感じだった。
“Low Man’s Lyric” について
J:あの曲は間違いなくトム・ウェイツからの影響が大きかった。彼のキャラクターや、放浪者の生き方を称える視点、そして絶望的な状況の中で生き延びていく姿や冒険に強く惹かれていた。あの曲は、実際には俺の子供達に宛てた手紙なんだ。こんな人生になってしまった、許してほしい、そういう気持を書いたものだ。俺にとってとても強い意味を持つ曲だ。
“The Memory Remains” と マリアンヌ・フェイスフルとの共演について
J:あれは思い立ったその時に飛び乗らなきゃならない列車って感じのものだった。なあ、こんなアイディアがあるんだけど、歌詞はこんな風で、“memory remains” というフレーズがあって、とね。頭にあったのは映画の『サンセット大通り』──過去に囚われ、その中に生き続け、自分自身の映画の中へと消えていく女性の姿だ。その時ふと思い浮かんだのがマリアンヌ・フェイスフルの声だった。それで、おい、試しにやってみようぜ、となったんだ。ただ、当時は電話1本で終わりという時代ではなかった。ラーズ(ウルリッヒ)と俺は2インチのテープを持って飛行機に乗り、アイルランドへ向かい、彼女を探し出し、スタジオを借りて、腰を落ち着け、俺は彼女に自分の求めているものを伝えた。すると彼女はそれ以上のものを持ち込んでくれた。本当に積極的だった。それとよく憶えているのは、彼女がこちらの伝えたことを完全に無視してしまったことだよ。こういうビートで、こういう感じでやってほしいんだけど、というのを書いた紙を、彼女は引っ掴んで放り投げてしまった。もしかしたら煙草を巻くのに使って吸ってたかもな! でも、彼女はただこう言った。「ねえ、こういうのはどうかしら」と。こっちはOKと言うしかないよな。俺達はそれを全部レコーディングして、ボブのところに持ち帰り、曲の中の収まるべきところに収めていった。彼女の個性や独特の奇妙なタイム感は活かしてね。あれをやって本当によかったと思う。もうあんなことは出来ないからね。出来ないことはないが、大抵の人は、「判った、自宅でやって、それを送るよ」という形になるだろう。あれは素晴らしい冒険だった。
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英国人記者ハワード・ジョンソンの回顧録:ジョー・サトリアーニ
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BURRN! 2026年9月号
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