巨漢ピエロが歌うDIOの “Holy Diver”…ちょっと謎なカヴァーも含めたPRIMUSの新作EPが公開中!

去る5月15日、PRIMUSのEP「A HANDFUL OF NUGGS」がリリースされた。一番の目玉は、来年発表とされているアルバムに収録予定の新曲 “The Ol’ Grizz” だ。

昨年1月にシングル・リリースされた、メイナード・ジェームズ・キーナンをフィーチュアした “Little Lord Fentanyl”も収録されている。PUSCIFERとわざわざクレジットしているだけに、ヘヴィ・ロック界のアバンギャルド両巨頭による豪華共演。期待通りなかなかに変態的な曲に仕上がっている。

そしてメタラーが最も気になるDIOの “Holy Diver” のカヴァー。「Puddles Pity Partyをフィーチャリング・ゲストに迎えている」と言われても何のことやらの日本人も多いだろうが、これは身長2m超の歌手/パフォーマーのマイケル・ガイアーによるプロジェクトで、彼が扮するパドルズというピエロのキャラクター。本国アメリカで人気のエンターテイナーであり、『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演したことも。彼がロニー・ジェイムズ・ディオの歌唱を完コピしているのである。

このカヴァーは原曲よりも明らかにベースが前に出たミックスで。ギター・ソロも雰囲気は押さえつつ我流のフレージングだが、カヴァー自体はかなり真面目で、ロニーの節回しをコピーして朗々と歌うパドルズの真面目ぶりが逆に笑えてしまう。
 
PRIMUSが王道メタルのDIOを取り上げるなんて意外すぎる!との反応も多いが、レス・クレイプール〈vo, b〉もラリー・ラロンデ〈g〉も元POSSESSEDや元BLIND ILLUSIONといったガチガチのメタル歴を持っていることを考えればそんなに不思議でもない。
 
今回のスタジオ・テイク発表から約2年遡る2024年8月10日、ニューヨーク公演にパドルズがゲスト参加して “Holy Diver” を演奏した際のファン撮影動画。スマホで歌詞を確認しながら歌っていたり、間奏で若干グダグダになるところはご愛嬌。なお当日、この2曲後にはCOHEED AND CAMBRIAのクラウディオ・サンチェスが飛び入りしてRUSHの “Cygnus X-1” がカヴァーされている。

こちらはパドルズによるピアノ・バラード風アレンジのBLACK SABBATH “War Pigs”。ちなみに今年4月に彼はPUSCIFERのライヴに出演し、こちらでもVAN HALENの“Ain’t Talkin’ ‘Bout Love” をカヴァーしている。そういう仕掛けが好みなんでしょうか。

“Holy Diver” のカヴァーと言えばKILLSWITCH ENGAGEにもありましたね。MVでは笑わせに来ているものの、曲自体はやっぱり真面目。

A HANDFUL OF NUGGS
PRIMUS
「A HANDFUL OF NUGGS」

2026年5月15日発売
1. The Ol' Grizz
2. Holy Diver (feat. Puddles Pity Party)
3. Little Lord Fentanyl (feat. Puscifer)
4. Duchess (And The Proverbial Mind Spread) (Live from the Mann Music Center, Philadelphia, PA)
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