ANGRAがファビオ・リオーネ(vo)脱退と2026年“Bangers Open Air”フェスにおけるスペシャル・ライヴの詳細を発表! 35周年を迎えるバンドの全歴史を振り返る

目下「充電中」との名目で活動休止中ながら、来年2026年4月に母国ブラジルで開催される大型メタル・フェスティヴァル“Bangers Open Air”に「REBIRTH」(2001年)当時のラインナップを復活させての参加が決定するなど新たな動きが見え始めているANGRA。「REBIRTH」ラインナップ継続についてはまだはっきりした言及はないものの、一足先におよそ13年間にわたってフロントマンを務めてきたイタリア人シンガー:ファビオ・リオーネの脱退が一足先に正式に発表された。

ANGRA公式インスタグラムより

「深い感謝と敬意を込めて、ANGRAはファビオ・リオーネの脱退を正式に発表します。
ファビオは非凡な歌手であり、素晴らしい人間性を持つ人物です。その表現力、芸術的感性、そして世界中の聴衆を感動させ魅了する声によって、私たちの歴史に確かな足跡を残しました。
13年以上にわたり、ファビオは人生の大きな部分をANGRAに捧げ、故郷イタリアや家族、日常から離れて活動してきました。常にプロ意識と情熱、寛大さをもって貫かれたこの不断の努力は、我々が永遠に敬愛するものです。数えきれないほどの移動、過酷なツアー、スタジオでの長時間の作業、そしてバンドとファンの記憶に永遠に残る瞬間がありました。

時を経てファビオは、ある意味ブラジル人になってもいました。我々の文化、言語、ユーモア、そして人生観を身に染み込ませたのです。彼は我々の音楽的家族の一員となり、常に深い愛情で迎え入れてくれたファンの心に特別な場所を築きました。我々全員にとってかけがえのない存在であり、共に仕事や交流を持つ機会を得た総ての人々に深い痕跡を残しました。ANGRAにおける彼の遺産は、共に創った音楽、共に道を歩み人生を分かち合った時間を通じて永遠に記憶されるでしょう。

今後の旅路において、彼の成功と幸福を心から願います。共に過ごした年月と築いた記憶に心から感謝しています。我々の敬意は変わらず、彼への扉は常に開かれています。

ファビオは“Bangers Open Air”公演でANGRAへの別れを告げることになります。

ありがとう、ファビオ!」

ANGRAにおけるファビオの勇姿。直近のアルバム「CYCLES OF PAIN」(2023年)タイトル曲のMVはこちら。

友好的な別れであることを強く強調したこの発表に続いてバンドは“Bangers Open Air”のスペシャル・ステージの詳細およびそこに追加ヴォーカリストとして元SHAMANのアリリオ・ネットが参加することも発表された。

SHAMANは故アンドレ・マトスがANGRA脱退後に立ち上げたバンドで、アリリオ・ネットはマトス他界後に加入してSHAMANのフロントマンを引き継いだ人物。今回のANGRA参加に際して「ファビオ、エドゥ、亡きアンドレ・マトスの遺産を深い敬意をもって讃えるために最善を尽くします」とのコメントをSNSで発表している。

こちらANGRAのプログレッシヴ性を引き継いだかのSHAMANにおけるアリリオ・ネットの勇姿。2022年作品「RESCUE」より“The "I" Inside”のMV。

“Bangers Open Air”公演はラファエル・ビッテンコート(g)、フェリペ・アンドレオーリ(b)、マルセロ・バルボーザ(g)、ブルーノ・ヴァルヴェルデ(ds)の現ラインナップにファビオとアリリオを加えた編成での現在のANGRAパート、キコ・ルーレイロ(g)、エドゥ・ファラスキ(vo)、アキレス・プリースター(ds)を迎えた「REBIRTH」ラインナップのパート、全員集合パートの全3部構成で2026年に35周年を迎えるバンドの異なるフェーズ総てを振り返る3部構成となるとのこと。

ものすごい企画!……だがさすがにこれだけ大掛かりになると地元ブラジルでしか実現できないでしょうねぇ……。ソフト化を期待しましょう。

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