BON JOVI──「FOREVER(LE­GEN­DARY EDITION)」をジョン・ボン・ジョヴィが語る

BON JOVIの最新アルバム「FOREVER(LE­GEN­DARY EDITION)」が10月24日にリリースされた。バンドのデビュー40周年を祝うべく2024年6月に発表された「FOREVER」の全曲を、新たにゲスト・ヴォーカリストに参加してもらってお色直しし、新曲 “Red, White And Jersey” も加えた異色のアルバムだ。このリリースに際して、ジョン・ボン・ジョヴィ〈vo〉がインタビューに応じてくれるという。本誌では2024年6月号で増田勇一氏がBON JOVI初のドキュメンタリー映画『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight(原題:Thank You, Goodnight : The BON JOVI Story)』の配信スタートに当たってジョンとゴッサム・チョプラ監督同席でのZoomインタビューを行なっているが、その後「FOREVER」に関して細かく突っ込んだことを訊くような取材の機会は得られなかった。それが今回、“味変スパイス” を加えるような形で出し直されるというので、さて何から訊こうかと色めき立った、のだが……。

 

Zoom取材の日時は一向に決まらず、先方が言ってきたのは「Written Interviewではどうか」という提案だった。つまりメールで質問を受け取り、メールで答えを返すというのである。答えを受けてさらに問いを重ねたり、訊き方の角度を変えてみたり、表情からニュアンスを察したりということが出来ないうえに、相手がよっぽど筆まめで常日頃からブログをせっせとアップしているような人でもなければ、この方式で充実したインタビューになるとは考え難い。せめて、答えは通常のインタビューのようにしゃべってもらった音声データでいただけないかと言ってみたが、結局はそれも叶わなかった。今の声を聞かせたくないのか、もしくは徹底して喉を守りたいのか? 回答無しで削除された質問も多々あるが、最後に日本のファンに再会を約束するようなことを書いてくれたのは、やはり待望の “ツアー再開” が具体的になってきているのだろうか? ……と思っていたら、アルバム発売を目前に控えた10月22日(日本時間23日午前1時)、バンドの生パフォーマンスを伴うツアー告知が成された。それについては別項で詳しく解説するとして、2025年10月上旬の時点でジョン・ボン・ジョヴィから得られた回答は以下のとおりである。冒頭にBON JOVIと “同期” の本誌を気遣う言葉を書き添えてくれたジョンの優しさが胸に沁みる。

 

 

ジョン・ボン・ジョヴィ(以下J):ヘイ、BURRN!マガジン! 40周年おめでとう。長きに亘ってBON JOVIに示し続けてくれたサポートに感謝しているよ。

 

──まずは、新曲 “Red, White And Jersey” の素晴らしさに感激した、と言わせてください。トミーとジーナの青春を描いたような、“ザ・BON JOVIソング” ですよね。この曲はいつ、何がきっかけで、誰とどのように書いたのですか?

 

J:これは昨年11月にレコーディングした。俺の妻に対する、そしてジャージーで過ごした俺の人生に対するトリビュート・ソングなんだ。

 

── “It's My Life” や “Have A Nice Day” のように、あなたは折に触れ新たなアンセムを生み出してきましたが、この曲も作り上げる過程の中でBON JOVIの代表曲の1つになり得るという手応えを感じましたか?

 

J:バンドはいつだって自分達に生み出し得る最高の音楽を作ろうとしていると思う。その中でアンセムになるものもある。総ては俺達が生きている人生について、そして俺達が生きているこの時代について語ったストーリーなんだ。

 

──アメリカ全体を示す“Red, White And Blue”ではなく“Jersey”としたところにニュージャージーで生まれ育ったあなたのアイデンティティが強く表われていますし、「FOREVER」のジャケットのあなたの背中と「NEW JERSEY」アルバムの裏ジャケットであなたが着ていたコートの繋がりもより一層強く感じます。この曲が入ったことで「BON JOVIよ、永遠なれ」という思いが具現化された「FOREVER」が完成形になったと私は思ったのですが、その意図はありましたか?

 

J:これには本当に、自分がどこから出てきたのかということを常に思い出させる象徴的な意味がある。それが、この曲のタイトルをこれにした意図だった。

 

──今年6月14日にナッシュヴィルで、2022年4月30日以来となるフル・ショウを行ないましたね。昨年6月に出た「FOREVER」を聴いた時にはあなたがすっかり回復したと思いましたが、1曲ずつレコーディングするのとライヴをやり切るのとでは大きな違いがあるでしょう。17曲を演奏してみて、手応えはどうでしたか?

 

J:正直なところ、最高だと思えたよ。それに、ライヴをやれたのは本当によかった。俺は毎日、俺がなり得るベストな自分になるために努力している。あれらの曲を歌うこと自体は大変ではなかった。本当のことを言うと、俺達があの夜2時間やってショウを止めた唯一の理由は、(17曲目に歌った)“I'll Be There For You” に綴られた想いが、バンドとオーディエンスに対する俺の気持を要約していると思ったからだ。それであの夜を締め括るのが素敵なやり方だと思ったんだ。


続きはBURRN! 2025年12月号で!

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FOREVER((LEGENDARY EDITION)
〈NEW ALBUM〉
BON JOVI
「FOREVER(LEGENDARY EDITION)」(CD)

ユニバーサル・ミュージック
1. レッド、ホワイト・アンド・ジャージー
2. レジェンダリー with ジェイムス・ベイ
3. ウィー・メイド・イット・ルック・イージー with ロビー・ウィリアムス
4. リヴィング・プルーフ with ジェリー・ロール
5. ウェイヴス with ジェイソン・イズベル
6. シーズ with ライアン・テダー
7. キス・ザ・ブライド with ビリー・ファルコン
8. ザ・ピープルズ・ハウス with ザ・ウォー&トリーティ
9. ウォールズ・オブ・ジェリコ with ジョー・エリオット
10. アイ・ロウト・ユー・ア・ソング with レイニー・ウィルソン
11. リヴィング・イン・パラダイス with アヴリル・ラヴィーン
12. マイ・ファースト・ギター with マーカス・キング
13. ハロウ・マン with ブルース・スプリングスティーン
14. ウィー・メイド・イット・ルック・イージー with カーリン・レオン (スペイン語ヴァージョン)

●限定盤2CDはこちら

・ユニバーサル・ミュージック uDiscoverJP:音楽サイト

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〇〇〇〇〇〇〇〇〇●

THE WORLD'S HEAVIEST HEAVY METAL MAGAZINE

BURRN! 2025年12月号

〈EXCLUSIVE COVER STORY:巻頭特集
BON JOVI
ジョン・ボン・ジョヴィ直撃インタビュー! 豪華ゲスト・シンガーを迎えた「FOREVER(LEGENDARY EDITION)」発売、そしてツアーは!?

●独占会見
THE HALO EFFECT/SABATON/ALTER BRIDGE/DAMIAN HAMADA’S CREATURES/Zilqy他

特別企画
『ポップ・メタル』再考

●リポート:『LOUD PARK 25』/CHEAP TRICK/FROZEN CROWN/SMASHING PUMPKINS/ANTHEM他

★ポスター:AEROSMITH & YUNGBLUD

BURRN! 2025年12月号

A4判/144頁/定価1,200円(税込)/2025年11月5日発売

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MUSIC LIFE Presents ボン・ジョヴィ 1983-2016

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