ゲディ・リーが2000年にレコーディングされていたソロ未発表曲2曲を公開！

RUSHのゲディ・リー<vo,b>が、2000年にリリースした唯一のソロ・アルバム「MY FAVORITE HEADACHE」の制作時にレコーディングされていた未発表デモの中から、”Gone”と”I Am...You Are”の2曲を「The Lost Demos」という作品としてリリースした。

ゲディは今回、プロデューサー／エンジニアのデイヴィッド・ボトリルの協力を得てこの2曲を掘り起こし、新たなトラックを加え、適切なミックスとマスタリングを施してリリースしたという。

この2曲について、ゲディは次のように説明している。
「この2つの”失われたデモ”がリリースされることになって本当に嬉しいよ。この2曲は書いた時からとても気に入ってたし、これだけの年月が経過しても色々な意味でまだ新鮮だし、たぶんより今日的になってるんじゃないかな」
「”Gone”は、ニール（パート／ds）の娘セレーナが交通事故で亡くなった（1997年）直後に書いたんだ。誰しも大切な人を失うと、他の喪失感をあれこれ追体験するようになる。僕は、人生から大切な人が突然いなくなった時に、人間はそれにどう対処するんだろう？と考えていた。特に、自分の娘という大切な存在がいなくなった時に。そこで、この曲をベン（ミンク／g）と一緒に書いたんだ。『MY FAVORITE HEADACHE』のために書いた最初の曲で、デモは作ったんだけど、何と言うか…とても美しいんだけど、あまりにも生々しかった。露骨すぎたんだ。リリースするのは適切じゃないと思った。ニールへの敬意と、当時の彼の様子を考えるとね。それでお蔵入りにしたんだ。もう1曲の方は、未完成の状態ではあったけど、ほとんどはレコーディングされていた。”I Am...You Are”という曲で、これは人間関係についての曲。妻と揉めていた時の自分について歌ったんだ。そういう状態になったのは一度や二度じゃないけどね」

なお、ゲディは最近のインタビューで、「僕は今後またアル（アレックス・ライフソン／g）と一緒に曲を書くことになると強く信じてるよ。そして、気に入ったものがあればリリースするだろう。今のところ何も予定はないけどね」と語っていた。