スティーヴ・ヴァイが今は亡き友人シンガーと30年前にレコーディングしていた幻の音源をアルバム化して1月にリリース!

これは、オートバイ好きとして知られるヴァイが、そのオートバイとガッシュへの愛を込めて作り上げたシンプルなロック・アルバムである。この新作から先行シングル”In The Wind”のMVが公開されている。
ヴァイは語る。
「このレコードは、僕が友達とハーレーダビッドソンに乗る時に聴く専用の音楽が欲しいという思いから、1991年にある種の意識の流れの中で2週間ほどの期間で曲を書いてレコーディングしたもので、自分が10代の頃に好きだったタイプの70年代のロックを想起させる。30年以上も棚にしまってあった音源なんだけど、それがこの2023年にリリースされるんだ」
ガッシュとヴァイは、1990年頃にバイク・カルチャーの中で共通の友人を通じて知り合ったという。
「当時、僕は、バイクに夢中だったティーンエイジャーの自分が聴きたかったであろう音楽を含んだストレートなロック・レコードを作りたいと思ってたんだけど、そんな時にジョニー”ガッシュ”ソンブロットと出会ったんだ」
ガッシュは21歳だった1977年に事故で全身に火傷を負い、その痛々しい傷跡が身体のいたる所に残っていたが、ヴァイは周囲から大きな信頼と愛を得ていた彼の魅力的な人柄に惹かれ、すぐに意気投合した。
「何故か僕は、ジョンをスタジオに呼んで、それらのバイカー・ソングのデモで歌ってもらったらどんな風になるか見てみたいと思ったんだ。彼の口からどんな歌声が出てくるのか想像もできなかったけど、とりあえず、自信にあふれてオーセンティックで大胆さのある、でも心が軽くなるような歌声だろうと思うしかなかった。彼がそういう人間だったからね。ちょうどその頃、僕は『SEX AND RELIGION』(1993年)の準備にも取り掛かっていて、ジョンと一緒に録音した8曲はもう1つのプロジェクトとしてキープしておいて、後からもっと曲を追加したいと思ってたんだけど、結局それは不可能になってしまった。僕の父が他界した2日後の1998年9月7日、電話が鳴ったんだ。それはジョンのガールフレンドのナンシーからだった。彼女の声が震えていたんで、僕は何となく話の内容が予想できてしまった。ジョンがバイク事故で死んでしまったという連絡だった」
「彼はみんなが望む最高のロック・シンガーになっていたはずだ。すべての要素が揃っていたのに、彼は逝ってしまった。落ち込んだ僕は、このプロジェクトを棚に入れてしまったけど、この30年間、1年に1回は聴き返していたね。特に彼の命日の前後には。そして最近、何かのきっかけで僕はこれをリリースしたいと思うようになったんだ。君達にもジョンと知り合うチャンスがあったら良かったんだけどな。絶対に彼のことが大好きになったと思うよ。彼は今、風の中(In The Wind)にいる」

「VAI/GASH」
2023年1月25日発売(海外盤、配信は1月27日)
スティーヴ・ヴァイ
『ヴァイ/ガッシュ』
品番:SICX 30162
定価:¥2,500(税込)
・高品質Blu-spec CD2仕様 ・解説・歌詞・対訳付
<収録曲>
01. In The Wind
02. Busted
03. Let’s Jam
04. Woman Fever
05. She Saved My Life Tonight
06. Danger Zone
07. New Generation
08. Flowers Of Life
スティーヴ・ヴァイ 日本公式サイト:https://www.sonymusic.
スティーヴ・ヴァイ 海外公式サイト:https://www.vai.com
スティーヴ・ヴァイ公式YouTube:https://




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![ヤング・ギター[インタビューズ] スティーヴ・ヴァイ](https://burrn.online/global-image/units/img/942483-5-20211203160816_b61a9c2606592d.jpg)


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