スウェーデンのニュー・アクトDAMPFのデビュー・アルバムにSABATON、BATHORY、HAMMERFALLのメンバーらがゲスト参加！ 先行シングルのMVが公開中！

90年代に本国スウェーデンをはじめ北欧でE-Typeという名のポップ・シンガーとして大成功を収めたマルティン・エリクソンが、新たにA-tronという名でダークなヘヴィ・メタル・バンドDAMPFを結成し、6月3日にデビュー・アルバム「THE ARRIVAL」をリリースした。

このアルバムには、SABATONのトミー・ヨハンソン<g>、HAMMERFALLのポンタス・ノルグレン<g>、AMON　AMARTHのヨハン・ヘッグ<vo>、あのBATHORYでプレイしていたフレデリック・メランダー<b>といったゲスト・ミュージシャンが参加し、また、制作面ではH.E.A.Tのヨナ・ティー<key>がBeakという名義で参加しており、話題となっている。

先行1stシングルとしてリリースされた”The Other Side”は、トミー・ヨハンソンとフレデリック・メランダーが参加したナンバーで、そのMVが公開されている。

この曲について、A-tronことマルティン・エリクソンはこう説明する。
「この曲は、今は存在しない人物と再び接触して会話することについて歌っている。古代では死者と死者の思い出はより鮮明に取り扱われていた。それらは自然の中に、雲の隙間に、焚火の炎の中にも見ることができた。死者は不在ではあるが消え去ってはいないんだ。幽霊を見たことがあるヤツはいても、殴られたヤツはいない。怖そうに見えるけど、彼らは興味を抱いていて、たいていはフレンドリーだ。その彼らを信じてることを伝えるんだ。別の世界（The Other Side）を感じたら手を差し伸べて、自分がそこにいることを知らせるんだよ。素晴らしいことに、この曲はこっちサイドからもあっちサイドからも歌うことができる」

彼は、長いことダークなメタルにポップなメロディを合体させるとういうヴィジョンを持っていたところ、夢の中に現われたEyeという女性から、そのスピリットを有する3枚のアルバムを書くよう任務を与えられ、ついに夢を実現する時がやってきたことに気がついたという。

「もう何年もの間、新しい曲を作ろうとはしていたけど、E-typeの曲は以前の曲より良くなければならない。そう思うとなかなか曲が書けないでいたんだ。そんな時、俺はEyeから手紙を受け取って、他と比較する必要がないものを作り上げることができるんだと思えて、とてもハッピーに感じた。古くも新しくもない、シンプルにDAMPFの曲をね。久々にエレキ・ギターを持ち出して、ついにその時が来たんだ。ヨーロッパで起きている不可解な戦争が喜びに影を落としていて、それは悲しいけど、今この世界には新しい強くなれる音楽が必要なんだ」

A-Tronはデビュー・アルバムについてこう語る。
「これは俺の夢のメタル・デビュー・アルバムだ。これまでずっと自分のキャリアを通してハード・ロックとは常に親密な関係だったが、最近になってポップスとメタルを分けて曲を書く必要がないことに気が付いたんだ。他の進化するアート・フォームのように、好きなものをミックスして作り出す時がやってきた。素晴らしいプロデューサーのヨナ・ティー、奮い立たせてくれたEye、ファンタスティックなゲスト・ミュージッシャン達…ユニークなDAMPFファミリーと一緒に自分の作りたいアルバムを制作できたのはとてもラッキーだと思う。君達は俺の心に永遠に残るだろう」

一方、DAMPFの曲をA-tronと共作し、プロデュースも担当しているBeakことヨナ・ティーは次のようにコメントしている。
「このアルバムを作るにあたっては、これまで聴いたことがない、今のメタル・シーンから突出した作品にしたかったんだ。ダンスをすると同時にヤギを生贄にするような曲が詰まったアルバムにね。A-Tronと一緒に曲を作って、彼の脳から狂気じみたアイディアを拾い出すことは、とてつもない経験だったよ。みんながこのアルバムを楽しんでくれることを願ってる」