心臓の緊急手術を受けて療養中のリッチー・フォークナー(JUDAS PRIEST)がリモート会見で”事件”の経緯を説明し、命を救ってくれた担当医に感謝

Raw | 'You saved my life': Judas Priest guitarist Richie Faulkner thanks UofL surgeons

9月26日にステージで演奏中に心臓疾患を発症し、翌27日に緊急手術を受けて療養中のJUDAS PRIESTのリッチー・フォークナー<g>が、自宅のベッドからリモートで会見を行ない、事の経緯を説明し、手術を担当した医師たちに感謝の言葉を贈った。

リッチーは9月26日にJUDAS PRIESTで米ケンタッキー州ルイヴィルの『LOUDER THAN LIFE』フェスティヴァルに出演した際、セットのラスト曲”Painkiller”を演奏中に急性心筋大動脈解離を発症。何とか最後まで曲を完奏したが、その後、会場近くの病院に搬送され、10時間半におよぶ緊急開胸手術を受けた。幸い手術は成功し、しばし入院生活を送った後、米テネシー州ナッシュヴィルの自宅に戻って安静に療養生活を送っていた。

手術を担当した医師と共に会見を行なったリッチーは次のように述べた。
「頭が少しボーっとしてきたんだけど、その状態は解消されなかった。俺はそれまで気絶した経験はなかったけど、そのときは『こりゃすぐに気を失ってしまうな』と思ったよ」

「幸い、それは曲(”Painkiller”)の半ばくらいだったんだ。だから、絶対に曲を完奏しなきゃと思った。もし、自分の症状がどれほど重要なことか判っていたら、もうちょっと早くステージを降りていたかもしれない。でも、俺はそこがショウの大切な場面だと思ったんだ。俺は自分に何が起こっているのか判っていなかった」

「ラッキーなことに、当日は短いセットだったから、その曲が終わればどっちみちステージを降りていただろうけど、もしそうじゃなかったら、すぐにステージを降りていたかどうかは判らない」


そして、リッチーはステージから降りるときに鋭い痛みを感じたという。「そのときに爆発したんだ」と彼は言った。

「記録されたものを読めば読むほど、自分が病院に辿り着けたことに驚くよ。実際に痛みを感じてから病院に到着するまで、そして実際に手術をするまで、かなりの時間が経過していたわけだからね。記録を読めば読むほど、信じられないような時間経過で、どうしてこうやって生きていられるのか判らないよ」

手術を担当した医師によると、リッチーのような症状の場合、生きて病院に辿り着けるケースは稀だという。彼の場合、ライヴ会場からわずか6kmほどの場所に、彼の症状に即座に対応できる病院があったことが不幸中の幸いだったいう他ない。

手術を終えて自宅に戻ったリッチーは、経過が良好であることを報告するSNS投稿の中で、「俺の胸部には5つの機械部品が入っている。文字どおり”I'M MADE OF METAL”だ」とジョーク交じりのコメントをしていた。

彼は今回の経験から、ファンに対して心臓の健康状態を注意深く観察するよう呼びかけている。
「いいかい、俺は41歳で病歴もない。君も同じかもしれないけど、とにかく検査を受けてくれ。何か異常がないかどうか、正面から向き合うこと。その結果、何もなければ最高じゃないか。これが俺からのメッセージだ。とにかく自分の身体をチェックしてくれ」

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