元MANOWARのロス・ザ・ボスがバンド脱退時を振り返りジョーイ・ディマイオを非難! しかし直後に謝罪…。

初期のMANOWAR。左からジョーイ・ディマイオ<b>、ロス・ザ・ボス<g>、エリック・アダムズ<vo>、故スコット・コロンバス<ds>

MANOWARのオリジナル・メンバーで、1988年の6th「KINGS OF METAL」を最後に脱退したロス・ザ・ボス<g>が、バンドから脱退した時の状況を訊かれたインタビューでジョーイ・ディマイオ<b>のことを散々批判したものの、その直後にそのことを謝罪するという出来事があった。

発端となったのは9月4日に公開された『WASTE SOME TIME WITH JASON GREEN』のインタビューで、ロスはその中でMANOWARから脱退した時の状況について以下のように語っていた。
「バンドがビッグになって金が入ってくると、強欲さ、貪欲さ、邪悪さが出てくるようになる。俺がパートナーだと思っていた男(ジョーイ・ディマイオ)は、実はそうじゃなかった。彼は俺を追い出したかったんだ。彼は『君は去るべきだ』と言った。僕は『そうなのか? 何故だ? 俺達は50/50の対等なパートナーなのに、俺が去るのか? 君は何故去らないんだ?』と返したよ。結局彼は…彼のふざけた態度や戯言は常軌を逸していて、それに付き合うだけで俺は精一杯だった。誰かと一緒にいてそんな状態だったら、もう逃げ出すしかない。『これ以上我慢できない』ってね」
「エゴ、強欲、貪欲、邪悪さが俺を脱退させたんだ。ジョーイと俺が初めて会った時、俺はすでに4枚のメジャーアルバムを出していた。彼はゼロだ。ジョーイ・ディマイオは何者でもなかったんだ。俺は彼と戦う気なんてなかったよ。もし戦っていたら、彼を殺していただろう。彼は単なる社会の除け者だよ。そんなヤツと一緒に生きていくことはできない。俺の心はそれに耐えられなかった。俺は邪悪なものを受け入れられない。みんなこんな話は聞きたくないだろうけど、俺は今の生活の方がいい。本当にそう思うよ」


さらにロスは、これまでMANOWARからバンド復帰の打診があったことはないと語り、今後彼らと共演する可能性はあるかとの質問に対しては、「金銭的な問題がちゃんと整理されていれば、だね。でも、ジョーイは卑劣なヤツだからそんなことは絶対にしない。俺としてはノーとは言わないけど、どうなるかな。今、彼のことを卑劣なヤツと言ってしまったから、共演はないだろうね。今のMANOWARが平凡なクソ・バンドになっている状況の中で彼は安住してる。彼らが世に送り出しているものは本当に酷いよ」とバンドの音楽自体にも非難を浴びせた。

しかし、ロスがインタビューでそういった発言をしたことがメディアで取り上げられると、ロスは態度を変え、次のようなコメントを発表した。
「MANOWARと彼らのファン、そしてジョーイに対してあのような侮辱をしてしまったことを、どうか謝罪させてください。私のことを知っている人なら、あんなことを言うのが私の流儀ではないことは判っていただけると思います。私は自分で自分のルールを破ってしまいました。本当に申し訳ありませんでした」

まあ、よくある話ではあるが、ファンにとっては「知りたくなかった話」なのか、それとも「興味深い裏話」なのか…?

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