ポール・スタンレーがKISSのオリジナル・ラインナップによる再結成の可能性を改めて否定

Paul Stanley Says the Original Four KISS Members Reuniting is "Impossible"

KISSのポール・スタンレー<vo,g>が先頃、『Sirius XM』の『Jim & Sam Show』とのインタビューの中で、エース・フレーリー<g,vo>とピーター・クリス<ds,vo>を含むオリジナル・ラインナップでの再結成の可能性を改めて否定した。

そのインタビューで、「ファンは何故オリジナル再結成にこだわるのか?」と訊かれたポールは次のように答えた。
「オリジナルの4人はオリジナルの4人で変わらない。あの4人でこれを始めて、今まで続いているテンプレートを生み出したんだ。人々が間違っているのは、物事が時間を超越して存在し続けると考えたり、年月によって大きく損なわれるものがないと考えたりしていることだと思う。あの4人で素晴らしい瞬間や時代を過ごしたし、一緒に素晴らしいことをやったし、その部分で俺と彼らの繋がりは永遠に消えない。ただ、これはおとぎ話じゃないんだよ。素晴らしい状態のままエンディングを迎えるわけじゃないんだ」
「前にも言ったけど、エースとピーターがいなかったら俺達はこの地位にはいなかったよ。でも同時に、あの2人と一緒にやり続けていたら今の俺達はなかった」
「人々は実行不可能なことに憧れているんだと思う。無理なんだよ。誰かと決別した後、何年も経ってから『何故あんなことになったんだ? またあの頃に戻ろう』と思うのと似たようなものだろう。実際によりを戻してみると、もう同じじゃない。そして、俺達もそうだったけど、前に何故別れることになったのかを理解して、2回目も同じ理由で別れることになる」


一方、ジーン・シモンズ<vo,b>は今月受けた別のインタビューで、6月下旬に2夜連続放映されたドキュメンタリー番組『BIOGRAPHY:KISSTORY』(6月上旬に『TRIBECA FESTIVAL』で先行上映)にエースとピーターが関与していないことについて、次のように語っていた。
「エースもピーターも、バンドを始めたばかりの頃は、私達に起こった最高の出来事だった。だが、彼らは人生においてあんな酷い選択をした。そして、今も2人は同じことを繰り返している。健康面や摂取するものだけでなく、キャリア面でも本当に悪い選択をね。例えば、『TRIBECA FESTIVAL』のヘッドライナーとしてドキュメンタリー映画が公開されたが、もちろん我々は何も考えずにエースとピーターに連絡を取ったよ。『なあ、君達も参加しないか? 君達2人がKISS誕生の一部を担っていたのは間違いないんだから』とね。でも、彼らは拒否した。エースなんて『俺はこれが欲しい、あれも欲しい、編集権が欲しい』なんてことを言い出した。でも、そういうわけにはいかない。私の場合は、そんな権利がどうとか、あれが欲しいとかはなく、単に成り行きに任せて、作品を完成させたかっただけだ。そういうわけで、彼らはあのドキュメンタリーにほとんど登場していないんだよ」

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