EXODUSのトム・ハンティング<ds>が癌のため胃の全摘出手術！

EXODUSのトム・ハンティング<ds>が来週、胃の全摘出手術を受けることになった。彼は今年4月、バンドのSNSを通じて、その2ヵ月前に胃の扁平上皮癌であると診断されたことを報告していた。

トムは現在のEXODUSに在籍する唯一のオリジナル・メンバーで、これまで2回ほどバンドを離れた時期もあったが、長年EXODUSの屋台骨を支えてきたドラマー。彼の病気の知らせに、EXODUSのメンバーはもちろん、MACHINE HEAD、TESTAMENT、DEATH ANGEL、STONE SOUR、KING DIAMOND、OVERKILL、D.R.I.、FOGHATなど多くのバンドのメンバー達がトムの医療費をサポートするため、自身の機材や私物をオークションに出品している。その中には、少なくとも12,000ドル（約130万円）の価値があるヤマハの50周年記念限定ドラムセットや、TESTAMENTの究極のバックステージ・パス・エクスペリエンス（ショウを観るための往復チケット2枚と2泊分のホテル宿泊、さらに5,000ドル以上の価値があるバックステージ・パス）などが含まれている。このオークションの入札はすでに始まっており、7月20日まで行なわれる。

そして、EXODUSのゲイリー・ホルト<g>がトムをサポートするために立ち上げた『GoFundMe』（クラウドファンディング）では、これまでに97,000ドル以上の資金が集まっており、その中にはEXODUSの元バンドメイトで現METALLICAのカーク・ハメット<g>からの5,000ドルや、プロレス界のスーパースターでもあるFOZZYのクリス・ジェリコ<vo>からの1,500ドルも含まれている。

また、7月17日にはカリフォルニア州サクラメントの『Ace Of Spades』でチャリティ・コンサートも開催され、BLIND ILLUSION、JUSUS CRISIS、BONELESS ONES（元FORBIDDENのクレイグ・ロシセーロ<g>や元MACHINE HEADのクリス・コントス<ds>が参加）らが演奏することになっている。

こういった状況の中、トムは7月5日に自身の健康状態について以下のように報告した。
「やあ、みんな。本当にありがとう！　みんなが俺の闘病を応援するために素晴らしいイベントや企画をしてくれていることを知ったよ。本当に感謝の気持でいっぱいだし、こういうコミュニティの一員であることをとても幸せに思う。世の中には、誰かが窮地に陥った時に声が掛かれば行動を起こす天使がいると信じていたけど、まさにみんながその天使だ！みんなのおかげで、俺はクソ忌々しい癌に勝てる気がするよ」

「クソ忌々しい癌といえば、治療は上手くいってるよ。4回目の治療で腫瘤は3月の半分以下の大きさになったし、体重も戻ってきた。臨床的にこれらは良い兆候だよ。最初からかなり悪い状況に進展した可能性もあったけど、医師達の計画通りに進んで、状況を好転させることができたんだ。縁の下の力持ちである彼らにも感謝してる」

「俺は1週間後の7月12日に手術を受ける予定だ。残念ながら胃の全摘出手術になるけど、良い点は”生きられる”ということ。大袈裟な話じゃなくてね。回復後はさらに4回の治療を受けて、その後は癌と無縁の生活を送ることができるんだ。また世界中を旅して、音楽をプレイするのが待ちきれないよ。あのクレイジーな旅の一瞬一瞬を楽しみたい。また近いうちに状況を報告するよ。みんな、ありがとう！愛してるぜ！」

トムが癌であることを公表した後、ゲイリー・ホルトはEXODUSの最近完成したばかりのニュー・アルバム「PERSONA NON GRATA」のリリースを延期することを発表し、次のように付け加えた。
「トムがこの病気を克服したら、彼はフル・パワー状態に戻って、またロードに出て、彼にしかできないドラミングをぶちかましてくれるだろう。トムが病気をやっつけた時から、また俺達は最高にビョーキなレコードと共にみんなのケツを蹴り上げ始めるってわけだ！」