7月にリリースされるUSカルト・パワー・メタルの伝説SAVAGE GRACEの初期音源集が全曲公開中。幻の90年代初期デモ音源集も!
SAVAGE GRACEというバンド名は70年代に存在したハード・ロック・バンドから頂戴したものだそうだが、故ランディ・ローズの提案でその名を看板に掲げたという由緒正しい経緯がある(兄のケル・ローズが黎明期にシンガーを務めていた関係)。
彼らが80年代にリリースした各2枚ずつのEP/フル・アルバムのジャケットは揃いも揃って悪趣味にも程があるデザインが特徴で、1986年の2ndフル「AFTER THE FALL FROM GRACE」のジャケットに写っている死刑執行人があのジーン・ホグランというのも有名(?)だ。しかしレコードのガワが目を疑うクオリティな反面、音楽性はNWOBHMと米国産アンダーグラウンド・メタルの暗さをたっぷり吸い込んだ硬派一直線、いなたく不器用ながらもメタルの真髄を貫くサウンドで、80年代USパワー・メタルを語る上では外せない重要バンドでもある。
2023年には36年ぶりのアルバム「SIGN OF THE CROSS」(シンガーはLYNCH MOBにも参加したガブリエル・コロン)をリリースし、故あってSNS上では若干炎上に近い盛り上がりを見せたこともあったが、断続的かつ紆余曲折ありながらも創始者クリスチャン・ローグ〈g, vo〉がその看板を守り続けている。
そんなSAVAGE GRACEの初期音源集「CURSE THE NIGHT (82-84 DEMOS)」が7月5日にCDとしてリリースされるのだが、先んじてウェブ上で全曲視聴可能。タイトルの通りに1982年(最初の3曲)から1984年(残りの4曲)に制作したデモ音源が7曲収録されている。
2. Genghis Khan
3. Scepters Of Deceit
4. Into The Fire
5. No One Left To Blame
6. Die By The Blade
7. Betrayer
“Scepters Of Deceit” はあの歴史的コンピレーション・シリーズ「METAL MASSACRE」の第2集にも収録されており、SAVAGE GRACEが初めて世界に紹介された音源でもある。
※「METAL MASSACRE II」には他にARMORED SAINT、マイク・ヴェセーラが在籍したOBSESSION、故クリフ・バートンが在籍した時期のTRAUMA、後にHAWAIIとなるマーティ・フリードマン率いるALOHAなどを収録
40年前以上前のデモ音源ということで音質やピッチはそれ相応といったところだが、USパワー・メタル草創期の熱さを追体験できる音源だ。
このコンピレーションを制作した “Lost Realm Records” は目が眩むぐらいカルトなメタル・バンドのカルトな音源ばかりリリースしており、YouTubeのオフィシャル・チャンネルでサムネを眺めているだけでお腹いっぱいになれる頼もしいレーベルなのだが、少し前には「CURSE THE NIGHT〜」と同時発売の「NEW YORK DAZE」と題された音源集もアップしている。これは2021年に発売されたコンピレーションの再発で、SAVAGE GRACEはこうじゃなきゃいかんとでも言いたげな素晴らしいジャケに差し替えられている。
2. Bare Bottom Blues
3. Crazy Saturday Night
4. If You're Buyin' We're Drinkin'
5. Love Expediter
6. Mad Fool For You
7. Mainline Lover
8. Such A Dirty Mind
9. You Say Goodbye
10. You're Not That Girl I Used To Know
内容は1989年から1991年に制作されたデモで、すっかりスリージーなグラム・メタルに変身。これもまた時代を感じさせる貴重な音源なのではないかと。
ところで先日、毎年ドイツで開催されている真正メタルの祭典 “KEEP IT TRUE” の日本版開催が発表されたが、同フェスに参加経験のあるSAVAGE GRACEの日本初上陸なんてどうでしょ?
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