英メロディック・ロック専門レーベル“Escape Music”創業者カリル・タークの“オレが考えた最強のメロディック・メタル”の世界「TURKISH DELIGHTS」プロジェクトの第3弾が11月7日に登場(海外)! 豪華ゲストがパワー&エモーションを競う!!
英国の老舗メロディック・ロック専門レーベル“Escape Music”の創業者カリル・タークが趣味全開・オーナー特権フル活用で業務上関わりをもった世界中のさまざまなメロディック・ロック・シーンで実働しているミュージシャンたちを集めまくり、彼のプロデュースのもと“カリル・ターク&フレンズ”名義でオリジナル曲オンリーのアルバムを制作するレコーディング・プロジェクト、その名もダイレクトに“タークの歓喜”と称する企画アルバム「TURKISH DELIGHTS」の第3弾が11月7日にリリースされる(海外)。
KHALIL TURK & FRIENDS
「TURKISH DELIGHT:VOLUME III」(輸入盤CD)
Escape Music
2025年11月7日発売(海外)
02. Out Of The Dark(feat. Harry Hess)
03. City Of Lights(feat. Steve Walsh/Jerome Mazza)
04. The Voice Inside(feat. Steve Overland/Kee Marcello)
05. In The Shadows Of The Night(feat. Dan Reed)
06. Bag Of Your Bones(feat. Dino Jelusick/Jimmy Westurland/Ivan Keller)
07. Chasing The Dream(feat. Robin McAuley/Howard Leese)
08. History(feat. Jerome Mazza/Mick Box)
09. I Am The Night(feat. Andrew Freeman/Doug Aldrich)
10. Rose In Hell(feat. Glenn Hughes/Mike Slamer)
11. Closer To Heaven(feat. Kent Hilli)
12. The Nero Decree(feat. Marty Friedman/Ralf Sheepers)
13. Turn Your Head Around(feat. Mick Devine)
14. Wreckage(feat. Craig Brooks/Doug Aldrich)
2022年に第一弾がリリースされたこのプロジェクト、何がスゴいと言ってまずはなによりタークの一貫した頑強なメロディック・(ハード)・ロック愛とレーベル30年の歴史に基づく参加ミュージシャンの数と幅広さ。曲目に“フィーチュアリング”表記されているミュージシャンのみならず総てのパートが名だたるバンドの実働ミュージシャンたちでセッション・レコーディングされており、この方面の愛好家なら詳細なクレジットを眺めているだけで“タークの歓喜”のおすそ分けに与れるという神々しい(?)企画アルバムなのだ。
楽曲はこの手のオール・スター企画作品にありがちなカヴァー集とかではなく、前述のとおり総て書き下ろしのオリジナル曲。ここにもプロデューサー、タークのファン目線最優先の趣味とクオリティ・コントロールが行き届いており、参加している個々のミュージシャンが過去に封印してしまったような側面さえ堂々と要求してみせる場面も多数。プロデュース術としてはいかにもカドの立ちそうな方法だが、ミュージシャンもタークと“Escape Music”の歩みに絶大な信頼を寄せているのでしっかりその要請に応え、この企画のレコーディング・セッションに繰り返し参加している。タークにとって、そして“Escape Music”の作品群の世話になってきたメロディック・ロック愛好家にとってこの企画はこの上ない“優しい世界”。
そして90年代初頭に孤軍奮闘メロディック・ハードの復活に燃えていたドイツのメタル・インディーズ“Long Island Records”でスカウターだったカリル・タークが“Escape Music”を立ち上げてリリースを開始してからちょうど30年目に当たる本年2025年に登場する第3集。ソングライティングを手掛けるのはフレドリック・フォルケとピーター・ハルグレンの元ECLIPSE組、MSGやLIONHEARTで活躍するスティーヴ・マン、FMのスティーヴ・オーヴァーランド、ロビン・マッコーリー、SEVENのミック・デヴァイン、THUNDERのクリス・チャイルズら。そして今回もグレン・ヒューズ、KANSASのスティーヴ・ウォルシュ、ジェイムス・ラブリエやラルフ・シーパース、ハリー・ヘス、ディノ・ジェルーシック、キー・マルセロ、マーティ・フリードマン、ダグ・アルドリッチ、ローレンス・アーチャー、マイク・スラマー、ジェフ・ピルソン、ルディ・サーゾ、チャック・ライトなどなど……“Escape Music”や“Frontiers Music”周辺の活躍でお馴染みの世代も国籍も越えた面々が集められてタークの「オレの考えた最強のメロディック・ハード・ロック/メタル」の実現に一肌脱いでいる。
今回の第3集より、マーティ・フリードマンのエモーショナル・ギターとラルフ・シーパースのタフなメタル歌唱をどうぞ。
グレン・ヒューズの熱唱とマイク・スラマーの伝統的ハード・ロック・ギターの活躍をどうぞ。
同じ“カリル・ターク&フレンズ”名義で発表したFOREIGNERやBOSTONのトリビュート・アルバムやTURKISH DELIGHTプロジェクトのシングル・オンリー曲と比べるとこのプロジェクトのアルバムは参加の顔ぶれ・サウンド共にかなりハードでメタリック。メロディックなら何でもござれ的オープン・スタンスの“Escape Music”だが、メタル/ハード・ロックに関心の薄いリスナーにはどうでもいいことなのかもしれないが、ケース・バイ・ケースで微妙なテイストをちゃんと使い分けているらしきところはタークのマニア精神の賜物だろう。
カリル・タークのキュレーションは信頼に値する!
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