スウェディッシュ・メロディック・ハード大御所TREATが11月にリリース(海外)する10作目「THE WILD CARD」は「バンドのキャリア全体を音楽的なタイムラインとして綴るアルバム」(アンダース・ヴィクストローム:g)

北欧メロディック・ハードの大御所TREATが2025年11月21日に“Frontiers Musi SRL”から発表する10作目のスタジオ・アルバム「THE WILD CARD」より、新曲“1985”のMVを公開した。
TREATからのコメント「物語は続いていく。この曲で私たちは1985年にバンドとして経験した総てを表現したかった。1985年は私たちにとって総てが変わった年。その物語の全貌をこの曲に込めた」
80年代初頭にスウェーデンのストックホルムでロバート・アーンルンド(vo)とアンダース・ヴィクストロム(g, vo)によって立ち上げられたTREATがデビュー・アルバム「SCRATCH AND BITE」を発表したのが1985年。ヘヴィ・メタル/ハード・ロック勢のメインストリーム進出が盛んになるなか、スウェーデンをはじめとする北欧各国のシーンが世界的に注目を集めるようになった時代のまっただなかだった。
アンドレアス・ヴィクストローム「今回はバンドのキャリア全体を音楽的なタイムラインとして綴るアルバムを作ろうと決意した。それぞれの楽曲には音楽的にも歌詞的にもそのメッセージが込められている。バンドの歴史の環を閉じる作品なんだ。前作「THE ENDGAME」で構想していたものが、今、完成した。このアルバムは自分たちとファンのために制作したんだよ。プロデューサーのピーター・マンソンと共に表現力をさらに高めることができた。80年代初期から現在に至るまでの物語のタイムラインが、控えめながらも確かに埋め込まれた初めての作品だと思う」
プロデューサーのピーター・マンソンは00年代初頭にA*TEENS、BLUE、LUCY STREETといった英欧のポップ・グループのサウンド作りで名を上げたスウェーデンの売れっ子プロデューサーで、TREATとは2010年発表の再結成アルバム「COUP DE GRACE」でミックスを手掛けたのを皮切りに、以降ずっとアレンジやサウンド作りやプロデュースに深く関わってきたバンド最高の理解者。90年代には音楽的方向性に迷いを生じて一度は活動休止に至ったこともあるTREATだが、アーンルンドとヴィクストロムが再び手を携え、マンソンをチームに引き入れた再結成以降はメロディックで人懐こいハード・ロックの方向性をブレることなく追求してきた。
ヴィクストローム「このアルバムには本当に誇りを持っている。これは私たちが長らく発表してきたなかで最も強力な楽曲集だ。メンバー全員が本作で最高の能力を発揮してこの作品を特別なものにし、バンドの遺産を記憶に残るものにするために本当に懸命に努力したんだ」

TREAT
「THE WILD CARD」(輸入盤CD)
Frontiers Musi SRL
2025年11月21日発売(海外)
02. Rodeo
03. 1985
04. Endeavour
05. Hand On Heart
06. Heaven's Waiting
07. Back To The Future
08. Mad Honey
09. Adam & Evil
10. Your Majesty
11. Night Brigade
12. In The Blink Of An Eye
13. One Minute To Breathe
ここで彼らが今回熱い思いで振り返っている1985年の姿を見ておきましょう。デビュー・アルバム「SCRATCH AND BITE」より、“Get You On The Run”のMVはこちら。




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