QUEENSRŸCHEに新たなお家騒動! スコット・ロッケンフィールドがマイケル・ウィルトンとエディ・ジャクソンを訴える!

QUEENSRŸCHEにはかつて、解雇されたジェフ・テイト<vo>がバンド名の使用権をめぐって残りのメンバーを訴えるという騒動があったのは有名な話だが、先頃、また新たなお家騒動が勃発した。2017年から”休養中”としてバンド活動に参加していなかったオリジナル・メンバーのスコット・ロッケンフィールド<ds>が、同じく創設メンバーであるマイケル・ウィルトン<g>とエディ・ジャクソン<b>に対して訴訟を起こしたのだ。

訴状の中でスコットは、「婚約者が息子の出産時に合併症を起こし、緊急帝王切開での出産を余儀なくされたため、2017年2月にQUEENSRŸCHEから父性休暇を取ったが、その休暇はQUEENSRŸCHEのメンバーによって承認されており、自分はすべてのQUEENSRŸCHEの関連会社(QRカンパニーズ)の3分の1の持分を均等に保有することになっていた」としつつ、「2018年10月11日頃にウィルトンとジャクソンが、自分が承認済みの家族休暇を取得したことを理由に、全体的または部分的にQRカンパニーズから自分を解雇することに投票し、その結果、自分は2018年11月3日付の手紙でQRカンパニーズからの解雇を知らされた」と主張している。

その他にスコットは下記のような主張も記載している。
「2017年以降、ウィルトンとジャクソンは、合法的な目的なしに、QRカンパニーズを管理する様々な契約に違反して、QRカンパニーズからのあらゆる収入源を自分から不当に差し引いてきた。さらに、彼らは自分にQRカンパニーズの帳簿、記録、事業、契約の会計を提供していない」
「ウィルトンとジャクソンは、QUEENSRŸCHEの最新アルバム『THE VERDICT』のレコーディングに自分が参加できる状況にあり、また参加する意志があったにも関わらず、参加させなかった 」
「2017年と2018年のすべての期間において自分は、ツアーを除いて、QRカンパニーズのビジネス、曲作り、ライセンス・オプション、コミュニケーションのすべての面でアクティヴであり続けた」
「家族療養休暇中、自分はバンドと常に継続してコミュニケーションを取り、曲作りに参加し、2018年初頭に開始される予定だったバンドのレコーディング・スケジュールに備えていた」


その上で、スコットは下記のように訴えている。
「自分は失われた賃金と利益に対する補償、および不当に解雇された時点でのQRカンパニーズに対する持分の現在の公正市場価値とその利息に相当する金額を支払われるべきである」

なお、スコットの訴訟はマイケルの妻とエディの妻も被告にしているとのこと。

一方で、「THE VERDICT」(2019年)のレコーディングでドラムも担当したトッド・ラ・トゥーレ<vo>(彼は元々ドラマーだった)は、今年2月に『The Eddie Trunk Podcast』に出演した際、QUEENSRŸCHEのメンバーの中でスコットから直接連絡を受けた人はいるか?と問われて、次のように答えていた。
「俺の知る限り、いないね。俺が知っているのは、彼が奥さんの出産のための休暇を取ったということだけ。彼は約6ヵ月間の休暇を取ると言ってたけど、それは4年前の話だよ。(笑) 一方、ケイシー(グリロ/スコットの代役ドラマーとして2017年からツアーに同行)は毎日顔を出している。曲作りにも顔を出すし、必要とあればレコーディングにも顔を出すし、ライヴにも顔を出す。俺に言えるのはそれだけさ。俺は何年も(スコットと)連絡を取ってないから、彼が何をしているのか全然知らないんだ。だから、君に提供できる情報はないよ」

「君の立場に置き換えてみよう。もし、君が半年間の育児休暇が必要だと言ってラジオ番組を降板して、そのまま復帰時期に関して4年間も連絡しなかったとしたら、君が仕事に来ないからといってラジオ局は放送を停止するかな? 解雇されたわけでもなく、復帰しないことを書面で公式に通知したわけでもなく、ただ戻って来ない、ただ連絡をしない、という状況だってことを覚えといてくれよ。君の鍵はまだ使えるか? ドアにまだ君の名前は書いてあるか? あるいは、ラジオ局は物事を継続するための適切な人材を見つけるんじゃないか?」

「俺は悪いことを言うつもりはないんだよ。実際のところ、俺に言えることは何もない。彼が育児休暇を申請して戻ってこない、ということ以外はね」


かつて一緒に素晴らしい作品を生み出したバンドのメンバーが法廷闘争に至るというのは、ファンにとっては悲しいことだが、何とか和解の道を見つけてもらえればと願うばかりだ。

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