タフ&ワイルド一筋(約)40年のテキサス産頑固スリーズ・ロッカーDANGEROUS TOYSが初期未発表曲集「DEMOLITION」を12月12日にリリース(海外)!
80年代プログレッシヴ・メタルの発展に多大な影響を及ぼしたカリスマ的存在WATCHTOWERの豪快な絶叫シンガーとしてデビューを飾ったジェイソン・マクマスターが一転して米国南部ロックのテイストとパンキッシュなハード・ロックを融合したシンプル&ストレートな硬派スリーズ・メタルを追求するDANGEROUS TOYSのフロントマンに就任したのが87年のこと。DANGEROUS TOYSはGUNS N' ROSESやSKID ROWのブレイクで盛り上がった80年代末~90年代初頭のタフ&ワイルドな新世代バッド・ボーイズ・ロック・ブームのシーンを代表するバンドの一つとして活躍した。
その後米国メインストリームがオルタナティヴな方向にシフトした90年代にはメジャー契約を失ってしまったが、それでもジェイソン・マクマスターはさまざまな活動を掛け持ちしながらもDANGEROUS TOYSを解散させることはなく、2000年代以降スタジオ・アルバムを一枚も発表していない状況ながら毎年必ず米国内で数回のライヴ・コンサートを行ない続けて現在を迎えている。およそ40年の活動で発表した作品はオリジナル・アルバム4タイトルとライヴ・アルバム1タイトル(他に編集ものが2タイトル)のみ。にもかかわらずいまなお地元テキサスをはじめ全米各地で息の長い支持を集め続けてスリーズ・メタルの頂点に君臨しているかなり特殊な存在だ。
長年ライヴ・パフォーマンスの熱気でファンを繋ぎ止め続けるマクマスターは常日ごろ「新曲は必要ない」と豪語しているというが、そのDANGEROUS TOYSが結成40周年を前にして初期のデモ音源を中心とした未発表曲集「DEMOLITION」を12月12日に“Deadline Music”より発表する(海外)。なんと30年ぶりとなる全曲初公開曲によるアルバムだ。アートワークに描かれるトレードマークの悪そうなピエロも健在。
アメリカの音楽シーンはいつの時代もそのときどきの若い世代の感性を反映した流行最前線には違いないが、トレンドとは無縁のこの逞しくてコワモテで、それなのにどこか人懐こいテイストもまたアメリカならではのハード・ロック感覚に深く根付いている一要素。80年代末~90年代初頭バッド・ボーイズ・メタルの時代を体験した者は懐かしさを、現代の技術を凝らしたサウンドに慣れ親しんでいる者は逆に新鮮さを感じ取れそうな、まるで「あの時代」のタイムカプセルのような彼らの未発表曲をお楽しみください。
ちなみに「あの時代」とはこんな時代でした。91年ヒット曲“Line 'Em Up”のMVはこちら。
本年2025年ライヴの模様(オーディエンス撮影)はこちら。
02. Come Out Swinging
03. Rattle My Cage
04. Rhapsody In Barbed Wire
05. One On One Live
06. Burning Bridges
07. Your Sister
08. Backstreet Girl
09. Shot To Hell
10. SNAFU
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