2024年に解散したプログレッシヴ・メタルコアのはしりMISERY SIGNALSの最後の姿を大ファンの映像アーティストが思い入れたっぷりに追ったドキュメンタリー・フィルム『BLOOD IS FOREVER, LOVE IS FOREVER』がYouTubeで公開中
プログレッシヴ・メタルコアのはしりとも言うべき複雑で豪快な独自激烈アプローチで2000年代初頭メタルコア・シーンの急成長と大流行を促した米/カナダのMISERY SIGNALSは昨年2024年、20年超に及ぶ歴史に幕を下ろしたが、彼らのお別れ公演となった2024年“Blood Is Forever, Love Is Forever Farewell Tour”のドキュメンタリー・フィルム(コメント中心)が無料公開中だ。
MISERY SIGNALSをこよなく愛してきたという映像アーティストのモーガン・テッドが思い入れたっぷりに監督してメタルコアというスタイルの存在意義にまで迫る勢いのエモさ炸裂ドキュメンタリー・フィルム(25分超・英語)はこちら。
モーガン・テッド監督
「わたしは記憶にあるかぎりずっとMISERY SIGNALSを愛してきた。『OF MALICE AND THE MAGNUM HEART』(2004年発表デビュー・アルバム)はわたしや無数のミュージシャンにとってまさに人格形成のもとにもなった作品だった。コロナ禍の時期にバンドのMVを2本制作し、さらに『LIVE IN ISOLATION』(2023年発表ライヴ・アルバム)公演のプロデュースと監督を依頼されたことは光栄だったよ。あのプロジェクトは海を越えて制作されたが、このドキュメンタリーでは身近な部分に目を向けた。バンドとファン、そして音楽そのものとの絆をとらえ、MISERY SIGNALS休眠前の最後のツアーを通じて彼らのライヴ・パフォーマンスが持つ喜びと激しさを内省的なレンズで讃えたかった。このフィルムはバンドへの愛のメッセージであり一人のファンから総てのファンに向けた祝祭の共有なんだ」
なぜメタルコアのような激烈な音楽、プログレッシヴな音楽指向がY2Kのアメリカの若者の心を捉えたのか、このドキュメンタリーからヒントを得られるかもしれない。
ちょっとエモすぎてMISERY SIGNALSを知らない人には彼らの実際のサウンドが伝わらないかもしれない。のでデヴィン・タウンゼンドがプロデュースを手掛けたことでも話題になった2004年発表のデビュー・アルバム「OF MALICE AND THE MAGNUM HEART」より、“The Year Summer Ended In June”の古いMVをどうぞ。メタルコア全米大流行時代まっただなかの1曲です。
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