YNGWIE MALMSTEEN:最新ライヴCDを発表したイングヴェイが自身の“初期から現在”を振り返る!

 イングヴェイ・マルムスティーンのキャリアは比類のないものだ。80年代の初めにスウェーデンからアメリカに拠点を移した後の彼は、一度も振り向いたことがない。この2年間、イングヴェイは40周年を記念するワールド・ツアーを行ない、東京のZepp DiverCityで2024年5月11日にレコーディングされた新しいアルバム「TOKYO LIVE」もリリースしている。この真新しいライヴ・アルバムと彼の長く続くキャリアを祝して、とある日の夕方(北欧時間)に彼の人生について話をする予定が組まれた。このインタビューはZoomを介して行なわれたのだが、予定の10分前にはEメールの受信箱に、「イングヴェイがiPadのアカウントであなたとのミーティングに参加しました」という報告が届いた。フロリダと北欧が繋がると、目に入る光景は素晴らしいと言えるものだった。イングヴェイはこのインタビューを、自身のとても大きなホームスタジオで行なっていて、巨大なミキシング・デスクが横にあり、想像すら出来ない数のギターやアンプやその他の音楽機材に囲まれている。我々の準備は整った!

 

——まず、過去に遡って話をさせてください。あなたは音楽一家で育ちましたが、音楽に関する最初の思い出は何でしょう?
 

イングヴェイ・マルムスティーン(以下Y):最初に大好きになったバンドはMONKEESだった。子供だった俺は、本当に彼らがベストだと思っていた。BEATLESも好きだったよ。母親が彼らの音楽に夢中だったからね。最初のギターを手に入れたのは5歳の時で、6歳でトランペットを手に入れた。ピアノとドラムスとフルートも演奏したよ。何でも少しずつやって、勿論それが、後年、役に立ってきた。だが、7歳の時に、とんでもなく重要なことが起こったんだ。スウェーデンのTVで、あの有名な『MONTEREY POP FESTIVAL』で自分のギターを粉々にしているジミ・ヘンドリックスを観たんだよ。ジミを観てから、俺は集中してギターを弾くようになった。あの瞬間から、音楽が俺の総てになったんだ。
 

——ミュージシャンにならないという選択肢はなかったのでしょうか?
 

Y:他の選択肢は一切なかった。簡単ではなかったよ。俺が育った北欧の国では、ロック・ミュージシャンは本気で受け入れられてはいなかった。世間に認められていた唯一の道はクラシック音楽の学校を経由することで、ロック・ミュージックを演奏している場合、チャンスはまったくなかった。というか、俺はそう言われた。1977年、1978年の頃、俺は既にネオクラシカル・ヘヴィ・メタル、あるいはシンフォニック・ヘヴィ・メタルと言っていいものをプレイしていた。それらが公式に発明されるずっと前のことだ。俺の音楽はかなりダークで速く、初期のデス・メタルのようだったよ。人々は俺を見て、「おい、お前は一体何をやっているんだ? そのノイズで生計を立てることなんて永遠に不可能だ」と言った。だが、俺は決意していたよ。徹底的にね。だから、そういった連中には「これが俺がやっていることだし、誰も俺を止められない」と答えていた。スウェーデン政府が俺を兵役に招集した時ですら、それが俺を止めることはなかった。俺にとっては、やるかやらないかのどちらかでしかなかった。自分に「これが俺がやることだ。妥協するより、持っているものを総て差し出して戦う方がいい。これは俺が死に場所として選んだ山なんだ!」と言い聞かせていたよ。まったく尋常ではない道だったし、俺がこんな風に成功するなんて誰も期待していなかった。俺自身でさえもだ。

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