ドイツで鍛造された“鉄の心”が2017年9月以来となる来日公演を実現! 東京公演の模様をリポート。

ACCEPTの来日は、パンデミックの間に二度の延期の末に中止になっており、そのため2017年9月以来となる。前回はその直前にリリースされた「THE RISE OF CHAOS」を引っ提げての来日だったが、その後「TOO MEAN TO DIE」(2021年)のリリースを経て、今回は昨年春にリリースした「HUMANOID」を引っ提げての来日となった。このツアー自体は去年からずっと続いているが、今年のライヴは5月3日のアメリカはメリーランド州コロンビアで開催された『M3 ROCK FESTIVAL』への出演が最初だったので、ここでリポートする5月13日の東京・LINE CUBE SHIBUYA(かつての渋谷公会堂)公演は今年のツアーの初日のようなものだ。
メンバーも前回とは替わった。ピーター・バルテス<b>もいなくなってしまった。これで、オリジナル・メンバーはウルフ・ホフマン<g>だけになった。
しかしウルフ、2009年にウド・ダークシュナイダー<vo>の後をきっちりと引き継いだマーク・トーニロの2人以下ウヴェ・ルイス<g>、フィリップ・ショウズ<g>、マルティン・モイック<b>、クリストファー・ウィリアムズ<ds>から成るドイツとアメリカの連合軍とも言えるトリプル・ギターの現行ACCEPTは「これぞACCEPT! 俺は 2025年にまたACCEPTを観た!!」という満足感を味わわせてくれた。(フィリップは未だ基本的にはライヴ・メンバーという扱いのはず) 1985年リリースの「METAL HEART」によって日本でもブレイクして初来日公演が実現したのが同年9月だから、あれからもうすぐ40年である。当時ハタチの僕もそこにいた。ACCEPTも僕も立場は違えどこんなにも長くHM/HRの世界で生きてきて、今もまだ生きている。
「HUMANOID」のジャケットのアートワークが描かれた立派なセットが組まれたステージの上で、6人は“The Reckoning”でライヴをスタートさせた。それに続いたのは“Humanoid”。どちらも「HUMANOID」からの曲である。今年のほぼほぼツアー初日とはいえ、このクラスのバンドにとってそんなことが問題になるはずはなく、タイトな演奏を聴かせる。クリストファーの雷鳴のようなスネア・サウンドがド迫力だ。そして、他のメンバーより頭2つ抜けた長身のウルフの存在感はやはり凄い。その体躯から繰り出されるリフやソロは、まるでこちらに向けて“発射”されているかのようだ。見た目も非常に若い。現在65歳だが、スマートだしガッチリしているし、顎のラインはシャープだし…。今回僕は1階の真ん中あたりで観ていたが、その位置からだと昔と何ら変わっていないように見えた。動きもアクティヴでダイナミックだ。
往年の名曲“Restless And Wild”が始まった時の観客の盛り上がり方は、やはり前2曲とは全く違ったが、こればかりは仕方ない。と言うか、こういう不朽のクラシック・チューンを持っているというのが素晴らしいことなのだ。しかも何曲も。ここでACCEPTのライヴの観どころの1つである弦楽器隊によるフォーメーションが披露される。
メンバーも前回とは替わった。ピーター・バルテス<b>もいなくなってしまった。これで、オリジナル・メンバーはウルフ・ホフマン<g>だけになった。
しかしウルフ、2009年にウド・ダークシュナイダー<vo>の後をきっちりと引き継いだマーク・トーニロの2人以下ウヴェ・ルイス<g>、フィリップ・ショウズ<g>、マルティン・モイック<b>、クリストファー・ウィリアムズ<ds>から成るドイツとアメリカの連合軍とも言えるトリプル・ギターの現行ACCEPTは「これぞACCEPT! 俺は 2025年にまたACCEPTを観た!!」という満足感を味わわせてくれた。(フィリップは未だ基本的にはライヴ・メンバーという扱いのはず) 1985年リリースの「METAL HEART」によって日本でもブレイクして初来日公演が実現したのが同年9月だから、あれからもうすぐ40年である。当時ハタチの僕もそこにいた。ACCEPTも僕も立場は違えどこんなにも長くHM/HRの世界で生きてきて、今もまだ生きている。
「HUMANOID」のジャケットのアートワークが描かれた立派なセットが組まれたステージの上で、6人は“The Reckoning”でライヴをスタートさせた。それに続いたのは“Humanoid”。どちらも「HUMANOID」からの曲である。今年のほぼほぼツアー初日とはいえ、このクラスのバンドにとってそんなことが問題になるはずはなく、タイトな演奏を聴かせる。クリストファーの雷鳴のようなスネア・サウンドがド迫力だ。そして、他のメンバーより頭2つ抜けた長身のウルフの存在感はやはり凄い。その体躯から繰り出されるリフやソロは、まるでこちらに向けて“発射”されているかのようだ。見た目も非常に若い。現在65歳だが、スマートだしガッチリしているし、顎のラインはシャープだし…。今回僕は1階の真ん中あたりで観ていたが、その位置からだと昔と何ら変わっていないように見えた。動きもアクティヴでダイナミックだ。
往年の名曲“Restless And Wild”が始まった時の観客の盛り上がり方は、やはり前2曲とは全く違ったが、こればかりは仕方ない。と言うか、こういう不朽のクラシック・チューンを持っているというのが素晴らしいことなのだ。しかも何曲も。ここでACCEPTのライヴの観どころの1つである弦楽器隊によるフォーメーションが披露される。
続きはBURRN! 2025年7月号で!
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid2175012507/

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