GUNS N’ ROSES:世界最強ロック・バンドが2年半ぶりに来日、Kアリーナ横浜で2万人を沸かせた一夜を巻頭カラー14ページで徹底リポート!

GUNS N’ ROSES(以下GN’R)の2年半ぶりの来日公演が行なわれたのは、ゴールデンウィークもそろそろ終わろうかという5月5日のことだった。90年代後半からただ1人残ったオリジナル・メンバーとしてアクセル・ローズ<vo>が率いていたバンドに、スラッシュ<g>とダフ・マッケイガン<b>の2人が復帰を果たして世界を騒然とさせた2016年4月以降、その“アイコニック・ラインナップ”では2017年1月に4都市5公演(京セラドーム大阪、神戸ワールド記念ホール、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ×2回)、そしてコロナ禍を挟んで2022年11月にさいたまスーパーアリーナのみで2公演と、二度の日本ツアーが行なわれている。今回はKアリーナ横浜での1公演限りと、どんどん公演数が減っているのは寂しいが、特に新鮮味のある話題もないのに2万人収容の会場をソールドアウトにするあたり、まだまだバンドの神通力が活きていることに感心せずにはいられない。何しろ、前回の来日以降のバンドの動きとしては2023年に新曲2曲を発表しただけで(8月に“Perhaps”、12月に“The General”が突然デジタル・リリースされ、2023年末にその2曲を収めたSHM-CDシングル「PERHAPS」が日本限定で発売されている)、一切のライヴ活動を行なわなかった2024年にはさすがにそろそろアルバムを出す準備でもしているのかと思いきや、今に至るまでアルバムはおろか新たな曲の1つも世に出ていないのである。
2023年の新曲2曲にしても、いきなりただ配信リリースされただけで、バンド側は(というかアクセルは)それをプロモーションしようという気が全くなく、どういう状況でいつ書かれて誰がどのようにレコーディングしたものなのか、どういう思い入れがある曲なのか、これらをアルバムに入れるつもりがあるのか、そもそもアルバムを出す予定があるのか、あるとしたら今どういう段階なのか……と次々に浮かんでくる疑問に対する答えを聞く機会は得られないままだ。インタビューのオファーは出し続けているが、アクセル本人が稼働しないだけでなく、アクセルの許可が下りない限り他のメンバーもGN’Rに関するインタビューには応じられない、という残念な返事が返ってくるばかり。GN’Rとしての動きがなかった2024年には、ご存知のとおりスラッシュはマイルス・ケネディ<vo>らを擁する自身のバンドの2022年作「4」に伴うツアーで来日し、さらにソロ名義でのブルーズ・カヴァー・アルバム「ORGY OF THE DAMNED」を発表するに当たってインタビューも受けてくれたが、スラッシュ本人がというより周囲が「GN’Rに関する質問はNG」と神経を尖らせており、時間の余裕もなくてソロ作以外の話を聞くことは出来なかった。
ちなみにその2024年3月のスラッシュ来日時、彼はギブソンの公式YouTubeで生配信される約30分間のトーク・イベントに出演していたが、そういう楽器のエンドースメント絡みのイベントだとアクセルも反対はしないようで、今回ダフは自身のシグネチャー・モデルのベースを出しているフェンダーのフラッグシップ・ショップで5月3日に行なわれた“公開取材イベント”に登場している。もっとも、だからといってフェンダー側が用意した司会者以外の誰かがダフに自由に質問を投げ掛けるというような“取材”のチャンスはなかったので、知りたいことへの答えが何も得られていないという状況に変わりはないのだが。“肉声で語り、目の前でベースを奏でるダフ”という貴重な姿に触れられるファン感涙必至のイベントだったのは確かで、その内容については別項で詳述するが、特筆すべきは、デモンストレーション演奏のために彼がドラマーを伴っていたことである。それが、今ツアーからGN’Rのドラマーの座に就いたアイザック・カーペンターだったのだ。
2023年の新曲2曲にしても、いきなりただ配信リリースされただけで、バンド側は(というかアクセルは)それをプロモーションしようという気が全くなく、どういう状況でいつ書かれて誰がどのようにレコーディングしたものなのか、どういう思い入れがある曲なのか、これらをアルバムに入れるつもりがあるのか、そもそもアルバムを出す予定があるのか、あるとしたら今どういう段階なのか……と次々に浮かんでくる疑問に対する答えを聞く機会は得られないままだ。インタビューのオファーは出し続けているが、アクセル本人が稼働しないだけでなく、アクセルの許可が下りない限り他のメンバーもGN’Rに関するインタビューには応じられない、という残念な返事が返ってくるばかり。GN’Rとしての動きがなかった2024年には、ご存知のとおりスラッシュはマイルス・ケネディ<vo>らを擁する自身のバンドの2022年作「4」に伴うツアーで来日し、さらにソロ名義でのブルーズ・カヴァー・アルバム「ORGY OF THE DAMNED」を発表するに当たってインタビューも受けてくれたが、スラッシュ本人がというより周囲が「GN’Rに関する質問はNG」と神経を尖らせており、時間の余裕もなくてソロ作以外の話を聞くことは出来なかった。
ちなみにその2024年3月のスラッシュ来日時、彼はギブソンの公式YouTubeで生配信される約30分間のトーク・イベントに出演していたが、そういう楽器のエンドースメント絡みのイベントだとアクセルも反対はしないようで、今回ダフは自身のシグネチャー・モデルのベースを出しているフェンダーのフラッグシップ・ショップで5月3日に行なわれた“公開取材イベント”に登場している。もっとも、だからといってフェンダー側が用意した司会者以外の誰かがダフに自由に質問を投げ掛けるというような“取材”のチャンスはなかったので、知りたいことへの答えが何も得られていないという状況に変わりはないのだが。“肉声で語り、目の前でベースを奏でるダフ”という貴重な姿に触れられるファン感涙必至のイベントだったのは確かで、その内容については別項で詳述するが、特筆すべきは、デモンストレーション演奏のために彼がドラマーを伴っていたことである。それが、今ツアーからGN’Rのドラマーの座に就いたアイザック・カーペンターだったのだ。
続きはBURRN! 2025年7月号で!
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid2175012507/

THE WORLD'S HEAVIEST HEAVY METAL MAGAZINE
BURRN! 2025年7月号
●巻頭大特集:GUNS N' ROSES
世界最強ロック・バンドが2年半ぶりの来日で2万人を沸かせた一夜をリポート!
●独占インタビュー:PANTERA/BUCKCHERRY/HOT MILK/ART NATION/VOLBEAT/LORDI他
●海外ライヴ・リポート:MICHAEL MONROE
●来日取材:ACCEPT/SAXON/BLOODYWOOD/INSOMNIUM/ALESTORM
●特別企画:METALLICA「LOAD」再検証
●ポスター:デイヴィッド・カヴァデール(1987)
BURRN! 2025年7月号
A4判/144頁/定価1,200円(税込)/2025年6月5日発売