英国的ヘヴィ・サイケデリック・マナー確立の立役者
サイモン・ハウスが他界
英国のサイケデリックなアート・ロックの世界で長年ユニークな存在感を放ってきたヴァイオリニスト/キーボーディストのサイモン・ハウスが亡くなった。享年77。
70年代終盤に彼を重用した故デイヴィッド・ボウイの公式Xアカウントが追悼をポストしている。
サイモン・ハウスの最も華々しいキャリアといえばそのデヴィッド・ボウイとのコラボレーション時代と言えるだろうが、彼はそれ以前、60年代末~70年代にHIGH TIDE~HAWKWINDの活動で英国独特のヘヴィ・サイケ/スペース・ロックの世界誕生に大きな貢献を果たした人物の一人。現代のサイケデリックなヘヴィ・ロックやポスト・ロックにまで繋がるアート感覚の長い歴史の始祖にも当たるアーティストだった。
オーヴァーグラウンドな活動とほとんど関係を持たなかった人だけに公式のプロモーション素材は極めて乏しいのだが、HAWKWIND時代の僚友ニック・ターナー(vo, flute, Sax/2022年他界)の晩年のソロ作「SPACE GYPSY」(2013年)にゲスト参加した曲のMVが公開されていた。
プログレッシヴでラジカルだった60~70年代ブリティッシュ・ハード&ヘヴィ・ロック界の鬼才がまた一人世を去った。哀悼の意を表します。



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